3月17日(月)
朝食前は、久しぶりに収穫嫁入りをしました。
セロリは牛肥をやったばかりなのでハウスに入ると牛肥のにおいがプンプンして、またこれで元気になっていくんだなぁと嬉しい気持ちになりました。収穫基準も先日集合で統一したため、スムースに進んで良かったです。朝はまだまだ寒くて手がかじかみました。
収穫の帰りにみんなでハウスを開けながら帰りました。その時、ほうれん草の巻き上げも上げたのですが、ハウス内が5℃だったので、いいのだろうか?と思いながら自分も分からなかったので何も言うことができませんでした。後からまえちゃんの話の中で、「20℃以上なら巻き上げを半分開ける」という話があり、朝開けたのは早かったのだなと思いました。でも気温だけでは判断できず、それが朝なのか昼なのか夕方なのかによっても巻き上げを開けるのか閉めるのかも違ってくるのでこれからは分からなかったら聞かなければいけないなぁと思いました。
フルメニューから帰ってくると、まえちゃんがほうれん草の水やりを終えてくれていたので、すぐに水菜の種まきに入ることができました。今日は「京みぞれ」という品種を2000粒蒔きました。最初に種まき培土と水を適度な湿り気にする作業をさせてもらったのですが、その湿り加減がとても微妙で難しかったです。培土の袋には培土40℃に対し水が2Lと書いてあるのですが、やはりこれは自分で手で握ってその感覚を覚えるしかないなぁと思いました。水菜の種はゴマみたいに小さくてまん丸で可愛かったです。みんなで集中して種を蒔く時間も、時々話して笑う時間も楽しくて、種まきの作業はあっという間に過ぎていきます。
午後は夏の主力野菜である茄子、ピーマン、トマトの種まきをしました。この3種はなす科の野菜で、嫌光性だそうです。発芽までは光を必要としないそうで、種まき、覆土をした後にもみ殻燻炭をかけて光を遮りました。また、レタスの発芽適温は18℃~22℃で、水菜は18℃(20℃)~24℃ですが、茄子、ピーマン、トマトはもっと温かい方がいいようで、25℃~32℃がいいそうです。そのため、苗床の上ではなく地べたにセルトレイを置きました。野菜一つひとつ、適温が違うし、好気性か嫌気性かも違い、好光性か嫌光性かも違い、勉強することがいくつもあるなぁと思います。
また、セルトレイにも種類があるようで、まえちゃんに200穴のセルトレイが一番発芽に適していると教えていただきました。熱が均一に回りやすく、発芽に時間がかからないそうです。また、黒と白のセルトレイがあるのも、黒の方が温度が上がるということで、使い分けているんだなぁと分かりました。本当に農業はagricultureで教養が必要なんだなぁと思いました。