12月12日のなのはな
なのはなのビッグバンド演奏『スムースクリミナル』が、急速に進化しています。ホール入りもいよいよ来週。日中にまとまった練習時間がとれるのももう今週が最後です。そう思うといっそう気合いが入り、今日のパート練習と全体練習の時間も、密度が濃い時間でした。
前半は、パートに分かれて練習をしました。前回の練習で揃えたところを中心に、練習をしました。私たちの課題は、それぞれが個人プレイで吹いてしまっているところです。音が高めだったり、タンギングが速かったりで、もっと軽やかに吹きたいと思っていても、必死に吹いてしまって慌ただしい演奏になってしまうことで悩んでいました。
それを直すにはどうしたら良いかと、トロンボーンパートで話したときに、パートの1人が、「もっと、一緒に吹いている仲間を感じて吹いたらどうかな。みんなが私で私がみんな、という気持ちで吹いたらどうかな」と、話してくれました。

私は、その言葉を聞いて、あゆちゃんがダンス練習のときに話してくれた言葉を思い出しました。
「自分だけが正しい位置に立てば良いんじゃなくて、もし立ち位置を間違えてしまった仲間がいたら、その仲間を孤独にしないために、その人が間違って見えないような立ち位置に立つんだよ」
ダンスだけではなく、楽器を吹くときにも、同じだと、思いました。仲間を守る気持ち、あなたが私で私があなた、という気持ちで吹くんだと、思いました。そんな気持ちで吹いたら、今まで、必死に力んで吹かないと吹けなかった音が、そんなに力まなくても吹けるようになりました。そしてなにより、周りの音が聞こえやすくなりました。音を言葉にして、同じ言葉を奏でているような心地になり、ああ、そうだ、これこそが音楽だと、身体が目覚めるような感覚になりました。

全体で合わせる練習の5分前に、パーカッションのみんなと合同練習をしました。音楽室でパーカッションとトロンボーンで合わせをしていたら、全体練習に来た他のパートの人が次々に加わり、最後には全員揃って輪になって演奏をしていました。その時間が、とても愛おしく思いました。


最後の30分間は、全体で練習をしました。かにちゃんが、「この2つの音はスラーで吹いてみよう」「この2小節は、それだけで曲になるくらいにクッキリと」と、具体的なアドバイスをくれて、理想の演奏がよりクッキリとして、どう聴かせたいのかがハッキリとすると、音も吹きやすくなりました。
これまで全てが強になってしまっていた演奏が、みんなで合わせる度に、彩りが増してきて、透明感が出て、見違えるようになりました。
こんな風に、できなかったことができるようになってきて、みんなとブラッシュアップしていく発展途上の今が楽しくて、尊くて、愛おしく感じます。この時間を味わえるのもあと10日。一瞬一瞬を大切に過ごしたいです。
(えつこ)

午後に、コンサートのダンス練習をしました。畑作業も落ち着いてきて、だんだんコンサートに専念できるのが嬉しいし、準備も佳境に入っていると思うと気が引き締まる思いです。
まずは衣装の見え方でフォーメーションが変更になった『Under Pressure』の確認をしました。私は、位置や振りが変わって、初め少しパニックになりました。でも、みんなで作るステージであって、きれいに見えるために、見栄えが美しいように、しっかり個人練習をして覚え直したいと思いました。どの場所に立っても、みんなを感じて、そろえる意識をもちたいです。この変更部分は、夜の時間にみんなで再度確認し、全体でも練習していきました。


次に『Never More』の練習をしました。手の動きの緩急をつけたり、待つ姿勢をそろえたりなど、みんなと本当に細かく、つきつめたらどこまでもつきつめることができそうです。あゆちゃんが、カウントを声に出してとるときも、「なんとなくカウントしていたら、なんとなくの動きになってしまう」と教えてくれました。たとえ練習であっても本番の気持ちで、手の動きの練習でも足を疎かにしない、このような意識を大切にしたいと思いました。

最後に『Stop This Flame』の練習をしました。主にはバンドの音の調整でしたが、バンド演奏に合わせて一緒にダンス練習もさせてもらえて嬉しかったです。この曲は私の中で特別な思い入れがあって、嬉しさも悔しさも経験してきました。自分の力のなさを感じて練習をたくさん重ねてきました。このダンスを、メンバーのみんなと遜色なく踊るために、体力をつけようとも思えました。少しずつではあるけど、しゃがみ姿勢から立つところとか、高くジャンプするところとか、だんだんへたれることなく踊れるようになったと思います。まだ、最後のダンスの足が上がらないなど、課題はあります。本番まで、あきらめず、自分の精一杯を尽くしたいです。

また、『Stop This Flame』の間にコーラスのメンバーが小豆の収穫に行ってくれました。こういう相互の支え合いって当たり前ではないことで、でもなのはなでは当たり前に行われていて、本当に暖かい世界だなと感じます。
バンドを背後に感じながら踊ると守られている感じがあってありがたいです。また、後ろを向いてふとバンドメンバーの表情を見ると、みんなの笑顔に安心します。ああ、踊っていても1人ではなくてみんなでつくるステージなんだと思い、幸せを感じます。
コンサートまで残りわずかです。全力で作り上げる喜びをかみしめながら、残りの時間を大切にすごしたいと思います。
(うたな)

この物語を1番良い形で終わらせたい。
お父さんお母さんが新たに書き換えてくれた、脚本のラストシーン。実際に声に出して、動きをつけて演じてみることで、どう見えるかを見てもらい、1番良い形を大切に考えていきました。
「演じている役者として、どう思うのか、自分たちが本当に気持ちを込めて演じられることも大事だよ」
と、お父さんお母さんが伝えてくれました。
お客さんに「ああ、ここまで物語を見てこられて良かった」と、納得してもらえること、
自分たちでも「この物語を作り上げられて良かった」と、堂々と舞台に立てること。コンサートが終わるとき、会場全体が笑顔いっぱいに包まれることを願いながら、最後まで良いものを求め続けるこの時間が、とても嬉しくて楽しいです。
(みつき)
***


