12月11日のなのはな
桃の木に、カイガラムシが発生しており、農薬は使わずに、ブラシでこすり落とす作業をしました。
カイガラムシが原因で発生する病気として、すす病があり、カイガラムシの排泄物や分泌液に含まれる糖分を栄養分として、すす病菌が繁殖することで、植物の葉や茎、果実などが黒く覆われてしまいます。
今、コンサートに向かうなか、脚本のなかにも、虫が登場します。
カイガラムシの仲間で、アリノタカラカイガラムシはミツバアリという虫と共生していきており、お互いに助けながら生きていること、そして、木も、お互いに根を通じて、土のなかの細菌に栄養を運んでもらっていること。
自然のなかにも助け合いの関係があり、私たち、人間も虫や植物に助けられて、生かされている存在であることを感じました。脚本の中だけでなく、農薬をなるべく使わずに自然に優しい桃栽培を、できるところから取り組んでいきます。
今、桃の木には、芽がしっかりとついており、芽がこれからどんどん大きくなっていくなか、芽を落とさないように、慎重にブラシでこすりました。
周りからも、しゃっしゃっという音が聞こえてきて、みんなの真剣な空気を感じたり、そして、桃の木に触れているとき、気持ちが癒されていくのを感じます。
大きなものに包まれているような感覚で、目に見えない形でも、植物に助けられていることを感じました。
「桃作業って、なんだか癒されるね」
一緒に作業をしているみんなも感じていて、自然のなかに、お互いを助ける気持ち、優しさ、強さがあり、それは、私が思うよりも、もっともっと大きくて、尊いことを感じました。
来年の桃の実が美味しく実りますように、今自分たちにできること、最善を尽くし、これから先のまだ見ぬだれかのために、繋げていきます。
(ふみ)
午後の時間はお父さんに見ていただきながらバンドの音調整をしました。
合わせる前に、バンドメンバーと毎日の習慣練習で出た疑問や「この曲はどう思う?」と話していたことを1つにまとめており、合わせたいところや課題を意識しながら合わせが出来たことで、より良い時間になったなと思います。
曲の中で「もっと原曲のような迫力を出すために、音を増やすのはどうか」と話していたところがあって、お父さんやあゆちゃんに質問しました。
すると、「この曲は、前のシーンとのつながりで、そこまで迫力を出す必要は無いと思うよ」と教えてもらいました。
私は曲単体での仕上がりばかり考えてしまっていたなと思います。
「確かに、同じ曲でも入るシーンや、状況によって曲のニュアンスや意味も変わってくるのだな」と気がつけて嬉しかったです。
全員が理想の音をもって、そのイメージをさらに良いほうへバージョンアップさせていく時間がものすごく楽しくて幸せだなと思います。
どのパートもどの楽器も、理想の音を出すのは本当に難しいなと思います。でもそのたった一つの音に向かっていく気持ちは、私たちの心を本当に豊かにしてくれているのだなと思います。
アンダープレッシャーを合わせたときにあゆちゃんが「コミカルに聞こえるベースが聞こえてきて、それからピアノのメジャーだけれど切ない音が入る。これはみんなの笑顔みたいに」「その人たちを応援するようにまえちゃんのギターが入るんだよ」とイメージを教えてくれました。
それを聞いて、今まで自分が見ていた景色よりもさらに鮮やかに見えて、この曲のイントロでもっと気持ちを乗せることが出来るようになった気がします。
コンサートまであと11日。
バンドでコンサートの曲を通せるのももう数えるほどしかありません。
好きだなと思う仲間と、一曲に思いを乗せながら演奏する一瞬一瞬が本当に尊いなと思います。
ダンス、コーラス、バンドの演奏が一体となって、見てくださる誰かに届くようにいい時間を積み重ねていきたいです。
(まなか)