12月13日のなのはな
コンサート本番までの、最後の音楽合宿となりました。
午前中は、コンサートで演奏する曲のダンスとコーラスを、全曲、曲順に通していきました。

あゆちゃんが前から見てくれて、良くするために必要なもの、修正するところを、1曲ずつ伝えてくれました。
ダンスの動きを揃えるところ、コーラスの声の出し方、表情の統一。その全てにおいて、1番は、その曲で、自分たちのどのような気持ちを伝えたいのか、を分かり、正しい気持ちをどれだけ強く、全員で揃って持てるかが、その曲を自分たちの曲にでき、本物にできるかの要だと感じました。


視線の先に、進むべき道、生きるべき道を見据える。次の世界を目の前に見る。
その道は、険しいかもしれないけれど、それでもいい。だからこそ、前を向く。
強い気持ちで、明るく、理想と意思を持って、表情、音に乗せる。
あゆちゃんは、そう話してくれました。




あゆちゃんの言葉は、大きな気持ちのガイドラインとなってくれます。自分が封じ込め、見えなくなってしまった気持ちが、たとえその時わからなくても、確かに自分の中にあるのだと思います。あゆちゃんが示してくれる気持ちを手がかりに、自分の中に眠っている深い想いを、伝えたい気持ち、自分たちが生きる姿勢を、それだけを引き出して、音に乗せ、表情に乗せ、歌詞に載せ、ダンス、コーラスをするのだと思いました。その1曲に込められた同じ想い、世界を、目の前に広げることで、その曲に命が吹き込むのだと思いました。その中で踊ることができたとき、理想だけで良いのだと感じられました。本当に存在したら良いと願う世界を、しっかりと見て、その景色を、自分たちの姿で目の前に実現させる、お客さんに見てもらうのだと思いました。


今日のダンス練習の時間が、凄く大事な時間となりました。
全員でコンサートに向かう過程、練習の過程に、たくさんの大切な時間、生きる道標が詰まっています。
ダンスをし、コーラスをし、楽器演奏、演技をしながら、本当の気持ちを固めていくのだと思います。何度も何度も繰り返し練習する中に、より美しく、深くと、求め続ける中に、気持ちを強く本物にしていく、約束していく1本道があるのだと思います。その道を真っ直ぐに見据えて、みんなとコンサートに向かう力の中で、強い気持ちを作っていきます。
(ちさと)


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午後にあゆちゃんと主要役者4人で、ラストシーンの練習をしました。
練習は、まずは新しいラストの展開を作ることから始まりました。
お父さんお母さんが書いてくださった脚本をベースにして、そこにあゆちゃんの案が加わり、私たち4人もセリフを一緒に考えていきました。
その時間が、私にとって主要役者4人がかけがえのない大切な仲間なのだと思う気持ちをよりいっそう深くするものとなりました。

ラストの展開の案は、2パターンがありました。昨日、その両方を演じてみて、どちらが良いかを決めようとなっていました。そのときに、お母さんがこう話してくれました。
「演じる役者がどちらが良いのか(好きなのか)はっきり意思表示しないといけない。どんなに素晴らしい脚本であっても、演じる人があまり乗れないなという気持ちでやっていたら、なにも伝わらない、良いものにならないよ」
その言葉に、気づかされました。
受け身ではなく自分が演じる役(あさぎ)として、この物語に何を求めているのか、どういう物語の結末を求めているのかをはっきりと持って作らないといけないのだと思いました。
ここまでの練習を積み重ねてきて、自分の中にあさぎ役がしみ込み、仲間のもえぎ、ちぐさ、お嬢様の存在も大きなものとなっています。だからこそ、今私がどう演じたいのか、ここは譲れないというものが必ずあるはずです。そこを曖昧にしていたら、本物にはならないのだと思いました。

そのことを経て、今日の練習となりました。
あゆちゃんが「ボツになってもいいから、やってみよう!」と明るくいってくれました。
新しく作る喜びにあふれた表情のあゆちゃんに、私も心が動きました。
ベネチア貴族のお嬢様の身に起きる新たな展開をつくり、それを繰り返し練習をしました。
脚本のページにして1ページと少し。長台詞があるわけでもないのですが、気づけば3時間がたっていました。
登場人物1人ひとりの感情を細かく詰めて、それにともなう動きを詰めていきました。

そのラストシーンと展開は、ああ、この展開が私は好きだ、これがやりたい、と強く思えるものになりました。
やよいちゃん演じるお嬢様のキャラクター、4人の関係、そしてクライマックスへのつながり。
演じていて、自分とあさぎ役の境目がなくなっていき、本当にここに自分の生の感情があるのだと感じました。

ラストシーンに登場する昆虫のみんなとも、夜に一緒に練習をしました。
人間4人が、昆虫に対して抱く尊敬の気持ち。
昆虫たちが、人間4人にかけてみようという思い。
あゆちゃんが本当に細かく、粘り強く、セリフひとつひとつの解釈を演技に反映させられるように見てくれました。

この日の練習で教えてもらったことを、もっともっと深く理解したいと思いました。
そして人間と昆虫、地球上に住む生き物としてそれぞれの役割への理解が深まり、信じてみようと心が動くと、舞台の上に本物の昆虫と人間の物語が完成するのだと思いました。

土曜日の通しで、新しいラストシーンをお父さんお母さんにも見てもらいます。
あゆちゃんやみんなと作ったこのシーンを大切に、愛情を持って演じたいと思います。
(なお)
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来週16日から、勝央文化ホールで、ウィンターコンサートの舞台背景や、音響機材、演劇で使う大道具類の搬入などが始まります。
今日の夕方は、コンサート前の平日最後の、係活動を進めました。
私は、かにちゃん、どれみちゃん、まりのちゃん、あやちゃんと照明係を担当しています。
照明係では、16日から始まる、ステージ上の照明の仕込み作業に向けて、段取りや持ち物の確認をしました。

ホール入りで、最も始めに行う作業が照明の仕込みです。
ステージ上のバトンに、ステージを照らす灯体を吊ります。
朝の9時に勝央分化ホールに入る予定なのですが、かにちゃんが「午前11時までの2時間で、灯体の吊り込みを終える目標でやろう」と話してくれました。
私たちが灯体を吊り終えたら、すぐに舞台背景の設置が始まる予定です。
舞台背景の設置、音響機材のセット、音出し。ステージ上の、ダンスやコーラスの場見りテープ貼りなど、次の準備やセッティングが待っています。
様々な準備がスムーズに進むよう、照明係の人たちと力を合わせて、集中して灯体の吊り込みを行いたいな、と思いました。
嬉しかったことがあります。かにちゃんが、今回のコンサートで、ステージのホリゾント幕に照らし出す模様のイメージ図を、パソコンで見せてくれたことです。
イメージ図には、舞台背景の、高い塔の両横に、その白い塔の高さや、スッと真上に伸びる直線を引き立てるような、サーチライトが4本ありました。舞台背景、ステージの華やかさが、前に迫って来るような、迫力を感じました。
また、今回のコンサートのテーマ「昆虫」の、木々や葉っぱの世界がぱっと浮かんでくるような、木漏れ日模様が照らされる図も見せてくれました。舞台背景の飾り、お城が浮き立つように見えて、綺麗だなと思いました。
また、ステージ上のサスバトンには、赤や青、緑、ピンクなど、色の付いた灯りを使う予定です。カラーフィルターを、灯体に挿し込んで、灯りに色を付けるのですが、カラーフィルターを用意して、灯体に挿し込んだり、実際に灯りを付けて、ステージの床を照らす瞬間を頭に思い浮かべると、楽しみだな、と思う気持ちが膨らみました。
「仕込み作業は、吊り込みを助けてくださるスタッフの方々の指示をしっかり聞いて、安全第一に行おうね。前日の夜は、しっかり休んで月曜日に備えよう」
と、かにちゃんが話してくれました。
灯体は重さがあり、またバトンに吊るすため、1つひとつの工程に集中して、視野や気持ちを外に向けて、安全に行いたいと思いました。

リビングでは、お客様を迎えるロビーの準備をしている人や、軽トラックで搬入する機材や大道具の計画立てをしている人、ダンスやコーラスの場見りの段取りを立てている人など、それぞれの係りで動いている姿がありました。集中しているけれど、隣の人と助け合って進める空気が、あたたかく、心強く感じました。
月曜日のホール入りに向けて、個人で持っていく衣装、演劇の小物や、担当している係で搬入する資材など、1つひとつ漏れがないよう確認して、気持ちも身体も、備えていきたいと思いました。
(さとえ)
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午後の前半は、ビッグバンド演奏『スムース・クリミナル』を、曲の場面ごとに区切りながら、細かく詰めていきました。各楽器が、曲のどのパートを演奏して、どのように重なり、役割を果たしているのかをしっかりと聞き、みんなで1つに繋がっていくのを感じました。




