「楽しかったこと」 ほのか

1月1日

 楽しかった紅白、もうひとつ楽しかったことは、ノーモアハリウッドの曲をみんなと演奏させてもらったことです!
 演奏することが決まったのは本番2,3日前のことでした。嬉しいけれど、果たして自分がそこまでに仕上げられるかどうか……。でも嬉しい気持ちが勝り、すいすいと弾けるようになりました。コンサートでやった曲だったということもありますが、こんなに短時間で習得できたのは初めてでした。
 3日間、朝の朝食前の時間を練習の時間にいただいて、毎朝練習しました。ピアノで演奏するということは、なんて楽しいのだろうか……!! わたしに必要な三大栄養素は、多分音楽なんじゃないかと思います。弾いていると、身体の奥底から満たされます。(そんな大げさなこと言えるくらいまだ上手ではありませんが)そしてバンドメンバーのみんなと合わせをさせてもらったとき、ひとつのパーツがひとつの作品になったようで、感動しました。そして本番は、悲しいくらい一瞬で終わってしまいました。
 ですがロスではありません。なぜなら、今年の山小屋キャンプで、キーボードで一曲演奏しようという計画を約束したからです。まだ曲は考え中で、本当に実現するかわかりませんが、それがとても楽しみだなと思います。

 元朝参りでは、興味深い物を発見しました。
 入り口にいた狛犬は、承久1221年頃の、室町時代に作られたと書いてありました。そんな昔から今まで現存していることにとても感動しました。戦争や地震の被害を受けず、これまで生きてきたのだなと思いました。
 お参りさせてもらった石碑や神木ひとつひとつに、人智を超えたパワーを感じました。空気はつんと冷たく、身体と心はぽかぽかと温まり、これから始まる一年に希望を感じました。

 午後は独楽回し、羽根付き大会でした!
 独楽回しだけは、(いや、だけではないかも)特に苦手意識があり、緊張していましたが、相川さんがいてくださって、心強かったです。アルミゴマや木ごま回しに一人一回は出なくてはいけなかったのですが、私は迷惑をかけてしまうと思い、気が進みませんでした。ですがチームのみんなは、できなくても、遊びだから楽しんじゃえと言ってくれました。回った瞬間はとても嬉しかったです。お父さんお母さんやふみちゃんたちのチームが台に3つも乗って回っていたのはすごかったなと思いました。

 羽根付きでは、わたしはゆきなちゃんとペアになって打ち合いました。
 一番相性の良い組み合わせを考えるため、順繰りに回りながら打っていたのですが、ゆきなちゃんとやったときが一番長く続きました。お互いに性格は全然違うけれど、やっぱり相性が良いのかな? と思えて嬉しかったです。
 今年は3mの距離制限が設けられていて、思うように打つことができませんでした。距離制限があるだけで、こんなにもやりにくくなるものか……とびっくりするほどでした。
 ちょっと悔しかったけれど、負けて墨をくらうといっそ清々しいような気持ちになりました。あゆちゃんがすごく嬉しそうに、私の顔に曲線を書いてくれて、これはツタだから、他の人にこのまわりにお花とか葉っぱを書き足すように言ってねと、真剣な顔で言っていたのですごく面白かったです。その後書いてくれる人に、これはツタです。植物をお願いします。と伝えて、最後に植物園にありそうなアーチが完成しました。
 もう悲しいくらいに大敗続きで、今年はそういう年なのかな……と開き直り始めていたのですが、夜のセブンブリッジでは何回か一発上がりをすることができて、人生ってわからないな、とちょっと思いました。でもお母さんが言われていたように、早くカードをきらなくちゃいけないと焦っていて、シャッフルが甘くなってしまっていたな、と反省しました。遅かったらみんなが不満に思うかなと思ってしまい、きることよりもスピードの方ばかり考えていました。今度からは時間が掛かってもしっかりきることの方が大事だと思ってカードをきろうと思います。
 

 1月2日
 午前は実行委員をさせてもらっている書き初めの日でした。
 一言で言うと、準備が甘かった……!!
 事前の数チェックも甘く、途中貸し出しなどもしており、前日、当日朝にばたばたで確認するという事態になってしまいました。
 書き初めはみんなに書いてもらうから、なんて甘く見ていたと思います……。
 でも落ち着いて考えたら数の伝達でミスがあったりして、結局はなんとか足りました。ですがもっと余裕を持って準備するべきだったと、反省しました。
 
 わたしは実行委員として、リビングで書き初めをするチームのタイムキーパーをさせてもらいました。部屋を綺麗に整頓して、無駄のない整然とした空気の中でできたことが、よかったなと思います。みんなが正座をしていて書に向かっている姿は、まるで寺子屋のように見えました。時間があると思っていたけれど時間は無慈悲にも刻々と過ぎていき、みんなも同じことを思っているように感じました。
 今年は抱負、ではなく今の心境、ということで最後の最後まで字に悩んでいる人も何人かいました。それと、去年の一字も増えたことにより、タイムスケジュールがタイトだったかなと思います。
 わたしも空いた時間で今の心境を書かせてもらいました。いくつか候補はあり、「打破」とか「快活」とか「修正」とか「努力」とか、でした。ですがどれも抱負に近いもので、今の自分では無いな。と思いました。そこで辞書を広げて目についた「改心」という熟語を選びました。自分の悪い行いを改めること。今まで無自覚だった部分にも気づかせてもらって、慎ましやかに、謙虚に、上品なひとになりたいと思いました。
 
 午後からは百人一首でした!
 百人一首は散らしどりも、青冠も坊主めくりも全部好きで、心待ちにしていました。ですがわたしは百人一首を全く覚えていません……。ほぼ、ひらがなを聞いての瞬発力勝負。だから上の句で相手に札を取られるときは、勝ち目ゼロ。という感じです。それでもラッキーで取れたときはすっごく嬉しくて、その瞬間のために集中力を研ぎ澄ませています。
 
 時間になって2、3年生居室に入ったとき、すっごく景観が美しくてびっくりしました。ちょうど百人一首が始まる頃に雪がこんこんと降り始め、窓のそばには日本人形や松、鶴などの飾りがあり、バックに雪が降って真白い銀世界が見えました。それはまるでどこかの旅館のようで、いつも寝ているところとは思えないほど綺麗でした。着物の帯も飾りとして壁にあり、手の込んだ装飾がいくつも見られました。素敵な空間の中で遊びをさせてもらえたことが贅沢で、ありがたかったです。
 まず最初に散らしどりで対決したのは、のんちゃん率いるベテランチーム。わたしのチームは比較的人生経験が浅いメンバーが多く、先輩がたの勢いに圧倒されました。デジャブというか、去年もそうで、来年こそちゃんと覚えるぞ! と意気込むのですが、次の機会は1年後で、気が遠くなって終わってしまい、今年も来てしまいました。それでも負けじと、聞こえたひらがなをみんなで探して、取れたときはすっごく嬉しかったです。
 
 次の青冠では、わたしは始めピンでした。ペアのなっちゃんは用事で来られなかったのですが、心細い人は教えて下さいと実行委員さんが声をかけてくれて、はい心細いですと手を挙げるとよしみちゃんが来てくれました。
 一緒に闘うチームのメンバーは、しなこちゃん! 違うチームでしたが人数の都合で来てくれました。
 ふたりで合図を考えました。矢五郎は、指で弓を引くような、親指と人差し指で滑らせる仕草。縦烏帽子、横烏帽子は、目を縦に泳がせる、横は横に泳がせるのは? としなこちゃんが考えてくれて、いやそれわかりやすすぎるよ! と大爆笑。逆にしよう! フランス人がウイを横に振るみたいに。そこで縦烏帽子は目を横に泳がせる合図、横烏帽子は目を盾に泳がせる合図に決めました。
 それで本番、わたしがうっかりその罠を自分でも忘れていて、しなちゃん! これだよ! と縦烏帽子のことを伝えたかったけれどうっかり目を縦に泳がせてしまいました! もちろんしなちゃんはあ! っと言って横烏帽子を出しました。
 それが面白かったけれど、よしみちゃんと一緒にその試合では上がることができました! 坊主めくりではなっちゃんも来てくれて、左右あるタワーのうちなっちゃんがこっち! というものを引いたら、蝉丸で集められた大量の札を姫で一気にもらうことができました! その後も坊主を一回も引かずに逃げ切ることができ、得点をもらいました! なっちゃんが勝利の女神様に見えて、一緒にさせてもらえて嬉しかったです。
 
 夜はお父さんお母さんのライブを、長時間みんなと聴かせてもらえて嬉しかったです。
 みんなの質問の中ででも自分が共感できるものがいくつかあり、とても理解が深まりました。誕生日辞典では、追加枠で幸運なことにもお父さんがくじを引いて下さり、お母さんが5月7日の誕生日占いを読んでくださいました!
 そこに書かれていることは自分にはもったいないくらいいいことがたくさんあって、本当にその通りだったらいいな……と思いました。中でも一番驚いたのは、音楽に喜びを感じる人間、ということ。朝に前述していたピアノのこととかも、ずばり当てられているような気がして驚きました。瞑想の言葉で「進化の段階は音階に通ずる」という言葉を、なんとなくこう解釈しました。ドレミファソラシドという鍵盤があって、音の高さが変わっていくけれど、ドレミファソラシドでドから始まってドで終わるのは、結局は悩みも成長も越える壁も人間性もひとつの所に行き着いて、また次の段階で同じことを繰り返して、どんどん魂を高めていくのかな、というように考えました。
 
 その後の展望のお話はすごく衝撃的で、胸にずしっと深く刻まれました。
 わたしも医者になりたいという希望はあるけれど、並大抵のことではない、甘く考えてはいけないと思いました。歩き続けなくてはいけない、のではなく、走り続けないと行けない。闘い続けなくてはいけない。ということ。それが嫌だとは、言わない。
 だからどんな困難にも立ち向かって、わたしも壁を越えていく。その覚悟を決める。今日の時間が暖かく、嬉しかったです。お父さんお母さんは、ほんとうにわたしたちのヒーローだな、と感じます。涙が滲みました。