11月30日(日)「第13弾・音楽合宿、3日間を終えて]

11月30日のなのはな

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 今日を含め、金曜日から3日間の音楽合宿で、コンサートの通し練習をしました。
 今週の通しは、初めて、ピンマイクをつけてみての通しでした。ただし配線はせず、どの場面で受け渡して、どこの場面でスイッチを切るか、などの動作を、実際につけてみてやってみました。
 初めて触るピンマイク。音の入り切りがあって、舞台に出る時以外は基本切る。舞台に出る時に入れ忘れない、絶対壊さない、つける位置をいつも同じ場所につける、ミュートにはしない。たくさん、まえちゃんやなおちゃんから教えていただきました。実際につけてみると思ったよりも重くて、少し違和感がある。でも、ピンマイクをつけるだけで気持ちが引き締まって、役者なんだという実感を強く感じました。

 

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「衣装を着る時に、着崩れたり、衣装の小物が落ちたりするのは、その人の気持ちが緩いから。気持ちが引き締まっていないから」
 というのを教えてもらいました。きっと、このピンマイクも同じで、ピンマイクを落としたり、電源を入れ忘れ、切り忘れがあるのはその人自身の気持ちが、内向きだったり、緩いからだと感じます。今年のコンサートだけじゃなく、来年、再来年も使うピンマイク。絶対に壊さない、ピンマイク1つでコンサートをぶち壊しにしない。そういう気持ちで通しに向かいました。

 

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 実際にピンマイクをつけての通しは、混乱がかなりありました。自分が劇をしたあとの曲で、はけずにそのまま曲に出る時、ピンマイクのスイッチを切っていたら、手間取って、みんなとそろってスタートができなかった。ピンマイクを切らずに舞台袖の移動をしてしまった。そして。一番最悪なのは、ピンマイクを落としてしまった。しかも舞台の上で。舞台に出る時に、ピンマイクとベルトが緩んでいたのか、舞台のど真ん中でピンマイクを落としてしまいました。自分の気持ちが、改めて緩いことを、強く実感しました。なぜ、舞台に出る前にピンマイクがきちんとついているか確認しなかったのか。緩んだのはきっと、その前のピンマイクの受け渡しの時だと思います。その時になぜ確認しなかったのか。自分が緩い、気持ちがちゃんと持てていない。改めてそう感じました。

 大女優である、なおちゃん。なおちゃんは絶対にそういう失敗はしないです。なおちゃんには気の緩みがない。一緒に練習をしていると、ものすごくその気持ちが伝わってきます。私もそうなりたい。コンサートに向かっていく、強い気持ちをもって、絶対にめげない、あきらめない、最後まで全力を尽くしていきたい。お父さんが、「その場その場で師匠を見つけて、真似るんだ」と話していたことを思い出しました。なおちゃんを見習って、自分もなおちゃんと一緒に練習させてもらう中でできる限り吸収していきたいと思います。

 

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 そして、通しをさせてもらう中で思うこと。やはり緊張してしまってうまくセリフが言えなかったり、身体をもっと使って表現するんだ!! と思っても、身体が硬直してしまって、なかなか全身を使って表現するということができなかったり、言葉が流れてしまったり、表情がうまく作れなかったり。たくさん、たくさん、まだまだなところはあって、悔しい部分もあるのですが、本当に、毎日が楽しいって思います。通しは緊張するけど、飛び切り楽しいって思います。
 毎日の練習でお父さんに見ていただいて、徐々に動きが作られていく。お客さんにわかりやすいセリフに変わっていく。セリフと動きの掛け合いのバランスが取れていく。一緒に演劇をする仲間と作り上げていく、その瞬間が、ものすごく楽しくて、動きとセリフがベストマッチしたら、すごく相手にも演じている自分たちにもわかりやすく、楽しいものになるんだなって感じます。即座に動きや目線、面白い風にシーンを変えていけるお父さん。即座に完全に役になり切れるなおちゃん。その中で練習させてもらえることがどれだけありがたいか、その中で練習するからには、レベルの低い演技ではなく、高いレベルで、なのはなのレベルで向かっていくべきだ、もっと自分を磨いていくべきだって思います。

 

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 シーンの動きが自分の中で定着し、気持ちがいれやすくなった!! そうなるだろうと、自分の中では思っていたけど、実際はそうではありませんでした。日曜日の通しで、
「練習で良くなった部分と、悪くなった部分がある。表情が定型的。いつも同じ。新鮮味がない」
 と指摘がありました。その指摘があるまで自分で自分に気が付きませんでした。いつの間にか、動きが定着し、このセリフで驚く、このセリフで一歩出る、という頭に自動的に移り変わり、気持ちが全然入っていない。きっと、なおちゃんは毎日練習していたとしても初めてかのように演じ、初めて聞いたかのような表情をし、驚き顔も、悲しい顔も、怒る顔も、うれしい顔も、レパートリーが豊富なんだろうな、って。どんなに山ほどの練習を積んだとしても、自分が演じる「ゆめの」の気持ちであり続けたい。練習を積むごとに、上達していく自分でありたい。そう強く感じました。

 

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 自分が演じる「ゆめの」。引きこもり役。でも、ちゃんと生きたい意志が強くある。今のこの世の中では生きていけない。世の中を変えたい。もっと優しい世界に――という気持ちを持っています。きっと、この役を私に選んでくれた、お父さんお母さんからのメッセージだ、と思っています。
 コンサートでは、天国や地獄を卒業して生まれ変わる人が、次の人生で何になるかを選ぶ、という場面があります。摂食障害になって、なのはなに来る人生を選んだ私。きっと、選択肢には摂食障害にならず、世間一般に流されるように生きる生き方もあったはず。でもその中でも、私はこの人生を選びました。

 

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 ゆめののセリフに、
「自分で選んだ人生だったんだ、これからはちゃんと生きていく」
 とあるように、私もちゃんと生きていく。摂食障害になった、なのはなに来た、1人として。そう思っています。
 なのはなにきて、「愛情とは、理解し理解されること」だということを知り、理解し合う日々の積み重ねを味わっています。私がコンサートという機会を迎えられるのは、なのはなで、この愛情を知ったからです。だから今がある。今のために過去がある。
 私は今回のコンサートで、来て下さったお客さんに、山ほどの感動と喜びを届けたいです。
 毎日の練習を無駄にせず、一瞬一瞬を大切に未来につなげていきます。

 

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 通し練習を積む中で、なのはなに来ていま練習できている日々が幸せだ、と心から感じます。同じ気持ちで向かっていく仲間たちの存在を感じられる、きっとそれは愛だ、と思うし、日常でお互いの間に信頼関係を積み上げていてこその、今この瞬間なんだ、と思います。そして、お父さんお母さんに、ちゃんと理解してもらえている。だから怖くない。お父さんお母さんがコンサートをよりよくしたい、その気持ちに、しがみついてでもついて行きたいです。

 

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 コンサートまで残り20日。私は、これから数少ない日々を決して無駄のないよう、全力で挑んでいきたいし、もっともっと、より良くする強い気持ちをもって、向かっていきたいです。お客さんに届くコンサートにしたい。大切な仲間たち、大きな家族と一緒に、強く強く、向かっていきたいです。

(ゆうな)