2月22日のなのはな

勝央文化ホールで、福井一大さんの津軽三味線コンサートがありました。
福井さんは、一昨年の5月から、月に一回勝央町に来てくださり、勝央公民館で、三味線教室を開いてくださって、私もまりのちゃん、すにたちゃんと一緒に教室に通わせてもらっていました。今日のコンサートは、福井さんの演奏と共に、三味線教室の発表会もあるということで、その一員として、まりのちゃんと出演させていただきました。
福井先生の他に、歌い手の方が二人と、踊りの方が一人、このコンサートの出演のために遠方から来られていました。さらに、三味線教室、津軽三味線教室の方も勢ぞろいして、とても豪勢でした。

コンサートは、第一部と第二部で分かれていました。第一部が、教室の発表会、第二部が、福井先生のコンサートでした。私達は、第一部の最後、『勝央音頭』と『やっとさ節』の二曲のみ出演させてもらいました。
私達の出演の前には、津軽三味線教室の発表会がありました。津軽三味線は、同じ三味線でも私達の持っている三味線とは違い、棹も長ければ、胴体自体が大きく、見た目も華やかでした。また、バチは象牙でできているのですが、津軽三味線のバチは先端が透明の素材でできていて、透き通っているのがとても綺麗だなあと思いました。福井先生が持っているものも津軽三味線でした。
三味線によって、弾き方も違うようで、津軽三味線は、バチバチ皮にバチを叩きながら弾くようです。
音が大きく強かったです。
津軽三味線教室の方の中には、東京から来られた福井先生のお弟子さんもおられて、一人でソロを弾かれていました。

自分たちの出番が来て、ステージに立つと、客席にはたくさんのお客さんがいて、一階の前半分がびっしり埋まっていました。その中で緊張もしたけれど、先に舞台に立たれていた方々が空気を作ってくださっていて、演奏に集中することができました。
これまでにない大人数で、十数台の三味線の中で演奏するのはこれまでなくて、大迫力でした。また、ステージのエプロンに、自分達の三味線の音を拾うマイクがあって、生音が増幅されてステージいっぱいに響き渡っていました。背後からは、太鼓の音色と唄が聞こえてきて、丸々音に囲まれて、自分が一つの音になったかのような感覚でした。
『やっとさ節』が終わると同時に緞帳が下りて、、一部の幕が閉じました。発表会といえど、本格的にセットされた舞台で、プロの方と共演できた機会は、とても貴重でした。

第二部は、三味線をおいて、客席から見させてもらいました。ステージの後部にひな壇があって、真ん中に三味線の福井先生、両端に唄い手の剣持さん、梅元さんが立たれていました。下手側にはうちわと桶胴と締め太鼓のセットが組まれていました。
剣持さんが、歌いながらドラムのようにセットされた太鼓を叩いているのが凄いなと思って見ていました。けれど、曲が終わるごとにポジションチェンジをされていて、梅元さんも太鼓を叩かれていました。もっと驚いたのは、福井さんが太鼓を叩かれて、唄い手の剣持さんが三味線を弾かれていました。唄い手の方は歌だけ、三味線の方は三味線だけ、と思っていた概念が覆されました。
本当にたくさんの民謡を聞かせてもらいました。青森から、北九州まで、様々な地域の民謡を知れました。岡山では、『下津井節』が有名ですが、青森には、さすが津軽三味線の聖地、津軽○○節、という名前の民謡が、数えきれないぐらいありました。

民謡は、昔の仕事歌としてたくさんの人に歌われてきたもので、もともとは地域にたくさんあるもののようです。それが、歌う人がいなくなるとなくなっていったり、他の地域に伝わって、新たな民謡が出来上がったりして、今に至っているようです。民謡は、日本の大切な文化なんだなと思いました。三味線の音色、唄い方、リズムの取り方、音階が、他の音楽ジャンルにはない独特な味があって、とても刺激をもらいました。

なのはなファミリーでも、まりのちゃん中心に、6人のメンバーで三味線部があり、今は町民音楽祭に向けて、新曲の練習をしています。同じ三味線部のみんなと、この曲を弾いてみたいな、と思うような素敵な曲もあり、収穫が大きかったです。
また、福井先生の弾き方を見たり、音を聞けたことも、貴重で嬉しかったです。右手のバチが、とても滑らかに動いていて、まるで弾いていないようでした。なのに、一音一音がはっきりと伝わってきて、本当に凄いと思いました。ラストの『津軽じょんがら節』は、津軽三味線の曲の中でも難易度が極めて高い曲のようですが、福井先生が、超高速な中でもいとも簡単に弾かれていました。
三味線はフレットがなくて左手の指の押さえる位置で音が決まるので、音痴にならずに正確な音を一発で出すのが難しいなと思います。でも、福井先生は一切三味線を見ていないのに、音に安定感があって、聞いていても安心しました。
トリルのような、細かな音の連打が、とても緻密で繊細で、こんな音を三味線で出せるのか!と、三味線の可能性に感動しました。出せる音の概念が変わりました。
理想の音をしっかり耳に覚えて、これからの練習に活かしたいなと思いました。
演奏の時に、踊りの方が、たびたびステージに登場して、踊りを披露して下さりました。踊りがあるだけで、演奏に立体感が出て、その民謡が歌われる地域の景色や、人々の様子が思い浮かびそうな、物語性のあるものに変化しました。踊りには、そういった効果があるのか、と改めて実感しました。
動きは滑らかなのに、一つ一つの動作の終わりには必ず静止があって、すこし歌舞伎のようでした。

アンコール曲も含めて、一部、二部と合わせて30曲目ありました。午後2時に開演して、アンコール曲の時には、気付けば午後4時半になっていました。でも、そんなに時間が経ったとは思えないぐらい、あっという間に感じました。
民謡の世界に浸かった一日でした。民謡に触れる機会はこれまであまりなかったので、とても新鮮で、良い刺激になりました。
三味線がこんなに表現力に幅があって、弾く人次第で音が変わってくることを知り、私も真摯に三味線の練習に向かいたいと思ったし、モチベーションになりました。
(りな)
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ついに今日は、これまで作り上げてきたパーツが一つとなりました。
新曲「Fa`afaite」の衣装合わせが始まります。
ゆりかちゃんとみんなと作り上げてきたヘッドドレスを持って、着替えの置かれている体育館へ行くと、銀のマットの上には、これまでみんなと作り上げてきた腰飾りや、ゆずちゃんが休みの時に長時間縫い続けてくれて完成したフリンジの入ったスカートが鏡の前のかけられていました。
みんなで協力して、ヘッドドレスやスカートなどを作ってきましたが、一体、それらが合わさってどんな衣装になるのか、そして、全員でその衣装を着て、どう見えるのか、分からない緊張感のなか、曲の気持ちを作って、それぞれが着替えます。
衣装も、気持ちを表現する一つのパーツです。

お父さんお母さん、相川さんも来てくださって、衣装合わせが始まりました。
トップスの布の巻き方や、スカートの丈は、少しずつ違っていて、ゆりかちゃんやゆずちゃんが、より良い衣装を、と思って考えてきてくれているのを強く感じ、お母さんが「踊ってみよう」と言って下さり、初めて、『Fa`afaite』を衣装を着て踊りました。

頭に葉っぱや花が飾られたヘッドドレス、トップスはクリーム色の布で、腰には蘭の葉っぱが飾られたベルト、スカートは深い緑のサテン布ので出来たものです。
昨夜のダンス練習の時に、ゆりかちゃんが「川があって、その山奥に住む、文明の無い村の17歳くらいの娘で、褐色の肌に、緑色の目をしている」というイメージを話してくれたのを思い出して、みんなで衣装を着て、気持を作って踊れたことが、まずうれしかったです。
次に、お父さんお母さんが、自分たちの手作りした衣装が生きるように、スカートやトップスの布の蒔き方、ウエスト部分の飾りをどうするかということを、一緒になって考えてくださいました。

その時に、お父さんがパドルを持って踊るダンサーの衣装について、コメントしてくださっていたのですが、鮮やかな水色のスカートを履いたダンサーは、曲で歌っているように、本当に海の中を前進していく、希望のある輝く水色が、サテン布の生地ということもあってか、輝いていて、目新しく、見ていても心が華やぐ感じがありました。

そういった少し違う衣装からアイデアを得たり、お母さんが小物を持ってきてくださったり、角度を変えて見たり、踊ってみたり、何が一番良いか、というのを考えて、形が決まっていって、今日は大きな大進歩の一日でした。

このゴージャスで原始的な衣装に似合う気持ちを作って、ダンスを練習して、自分たちの伝えたい気持ち、ゆりかちゃんたちと揃えた、自分たちだからこそできる表現のレベルまで持っていけるように、詰めていきたいです。
みんなで理想の『Fa`afaite』を、実現させるぞー!!
(なつみ)
