11月29日のなのはな

『楽器も世界の共通言語』お父さんが以前に教えてもらった言葉の一つです。
SHOO SAXOPHONE FESTIVALサクソフォンクリニックが勝央文化ホールで行われ、なのはなののソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックスのメンバー10人で参加させていただきました。
(サクソフォンクリニックって何だろう? サックスのメンテナンス?)
と、最初聞いた時はどんなことをするかも分かりませんでした。
9時過ぎに文化ホールに着き、受付で今日の予定や資料、楽譜をもらい、勝央町公民館の大ホールに向かいました。勝央町や美作、津山や加茂、鏡野など勝央町以外の中学校や高校からも学生や、一般の楽団の方も参加されていて、全26人の参加者でした。

今回、教えてくださる講師の方々は、『Quartet SPIRITUS』と、『Quatuor B』というサクソフォン四重奏をされているプロのサックス奏者方々でした。
今日のサクソフォンクリニックは、主に3部構成でした。まずはじめに、テナー、アルト、ソプラノ、バリトンのパートのなかでも2つにも分かれるところもあり、全部で9か所の会場に分かれてパート別に奏法クリニックが行われました。

私は、なのはなでテナーサックスを担当しているのでテナーサックスの会場に向かいました。
担当の講師の方は、『Quartet SPIRITUS』のテナーサックスを演奏されている、松井さんという方でした。
まずは、チューニング、中間のドの音をまっすぐと出してみました。
サックスを吹く時の姿勢やリードのくわえ方、楽器のコンデションなど1人ひとりの音や吹き方、楽器をみながら教えてくださいました。
音を出すときときには、息の量、息のスピード、息の方向、口の中の広さでバランスをとることが重要になることを話してくださいました。

同じ楽器でも、高音域と低音域では楽器の響きが変わり、そのために口の中の広さのコントロールや、息のスピードなどのバランスをとることが必要となってきます。
また、自分の中で好きな音、理想とする音をもって、そのために息の量やスピード、方向、口の中の広さをバランスをとるといいことも教えてもらいました。

実際に、松井さんも音を出しながら一緒に教えてくださいました。松井さんが吹かれている音を聞いていると、私が思っているよりももっともっとサックスは深く、繊細で、大きくも、柔らかくも幅広く、美しくもワイルドにも音を出せるのだと感じました。

普段、演奏しているときに感じてる疑問や、質問についても答えてくださいました。
私は、音を出すときにアタック音のように、出だしの音が爆発してしまうようになることを質問させていただきました。
それは、最初の時に出した息のスピードがキープできていないこと、ボールを打つみたいに一瞬で音を当てるイメージではなく、ずっと息で音を一定に押し続けることが大切だと教えていただきました。
また、タンギングは音を出すためにあるのではなく、音を止めるためにあって、音を出すときは息とアンブッシュアでコントロールをすることを教えていただきました。他にも、たくさん新しい気づきもあり、とても貴重な体験でした。

また、私がいま使わせてもらっているなのはなのテナーサックスをみたとき、一瞬止まって、「これでいつも練習しているの?」と松井さんがとても驚かれていました。
ブッシャ―のヴィンテージのテナーサックスです。
お父さんが見つけてくれて、なのはなで代々使われてきたテナーサックスでした。
「少し休憩しよう」途中、休憩をして松井さんが、「ちょっと吹いてみていい?」と、興味津々にブッシャ―のテナーサックスを手にとり、吹いてくださいました。

「少し自慢しにいこう!」本当に嬉しそうに、他のパートなどの部屋にも突入して、他の講師の方々にもテナーサックスをみせてくださっていました。楽器は真鍮が使われていて、日本の真鍮は質が良すぎるため、良い音が出にくく外国の真鍮を使われることが多いそうです。
更に、工業技術が発達していない時代の真鍮は更にいい音が出しやすいことも教えていただきました。なので、ヴィンテージの楽器はとてもいい音が出るといわれていました。「ゆずってほしいぐらい、いい楽器だよ」「大切に使ってね。」と言ってくださいました。
楽器への純粋に好きな気持ちがあふれていて、素敵だなと思ったし、私もとても嬉しかったです。

お父さんが、皆が良い楽器で練習出来るように楽器選びにもこだわり、楽器を集めてくださって、その楽器を使わせてもらっているのがありがたいと思いました。と、同時にまだまだ理解が浅い部分もあるので、ちゃんと理解を深め、正しく丁寧に大切に使わなくてはいけないと思いました。
時間は、アッという間に過ぎていきました。最後に、課題曲の『またあした』(勝央町イメージソング)の譜読みや吹き方の練習を進めていきました。吹き方やリズムの取り方など、難しいところは松井さんが一緒に吹いてくださり、音やリズムのとりかたなどをリードしてくださいました。
最後は、それぞれの会場で練習していたメンバーが、公民館の大ホールに集合して、合奏練習と合奏を行いました。合奏では、自分のパートだけではなく、どこのメロディーを聞かせたいのか、そのために自分はいまどういう役割にいるのかよく耳を聞きながら演奏することを教えてもらいました。

今日、渡されたばかりの楽譜で演奏をするのは、少し戸惑い緊張もしましたが、サックスだけでの30人ほどの合奏をしていると、数時間前までまったく知らなかった人達とも同じ楽器、同じ音、同じ曲の中で繋がりまとまっていくのを感じ、とても面白く感じました。
「楽器も世界共通言語」と以前、お父さんが教えてくださったことが(本当だな)と思いました。
明日は11月最後の一日。コンサートまでの期間の日数も少なくなってきました。コンサートまでの過程も、コンサート当日も、脚本の一部となりながら、音や台詞で皆とつながりながら、来てくださるかたともつながり、深く音や台詞、動きで、伝えられるように頑張ります。
(あけみ)
***

午後からはウィンターコンサートの通し練習。
前半、後半を通して練習をしました。





