11月24日(月)「コンサート全編の通し練習。決意の歌『Born For This』にのせて」

11月24日のなのはな

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 本番まで1か月を切りました。ウィンターコンサートへ向けて、日を重ねていくごとに、みんなのダンスやコーラスが、演技や音が、出はけが、ブラッシュアップされていくのが分かります。
 今回の音楽合宿では、3連休だったこともあり、通しをたくさんすることができました。

 

 

 今週は、第2部の4曲目に演奏する『Born for this』の振り入れがありました。コンサートで使う曲として最後に振り入れしてもらった曲です。私はこの曲に、この前後のシーンに、特別な思い入れがあります。

 私は今回のコンサートで、山乃中倉太郎(やまのなかくらたろう)という人物を演じます。地獄と天国の境にやってきた倉太郎は不真面目でふざけていて、反省もまったくしていない。でも閻魔大王の裁きにより地獄行きになって、鍛えて、魂を磨いて、「なんのために生きるか」を確実なものにして地獄を卒業します。そして、次の人生はどういうものにするかを選ぶとき、「世界的に活躍するスポーツ選手」というカードを選び、もう一度新たな人生を歩みます。どんどん強くなっていく倉太郎。倉太郎を演じる人として、意思をもって頑張らないといけない、と思います。

 

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 地獄は、なんのために生きるか、その決意を歌うことで卒業できる。その「決意の歌」こそ、『Born for this』です。あゆちゃんの和訳を読ませてもらいました。戦い続ける、負けるものか、という前のめりな生き方。このために生まれてきた、だから生ぬるい生き方はしない、という気持ち。

 卒業生ののんちゃんが、サビの振りを考えてくれて、動画を送ってくれました。卒業しても、なのはなとつながっていて、一緒にコンサートに向かって行く存在があることが、なのはなに今いる自分にとって希望に感じます。足を蹴りあげて腕を振る振りが、立ちはだかる困難をぶち破るような負けん気に見えて、お気に入りです。また、イントロのすぐあとで、私はなるちゃんとがっしり手を握ります。そのなるちゃんの手が力強くて、ぴったりタイミングが合うと心が通じ合っている感じがして毎回ぐっときてしまいます。コーラスのみんながYour born for thisの歌詞のところで手をつかんで見つめ合うところがあります。「このために生まれたよね」と確かめ合って立ち上がる。生まれた意味を確かめ合うなんて、こんなことしていいのか、と思って避けてきたと思います。摂食障害で同じ苦しみを経験してきて、なのはなで一緒に成長している仲間とだから言い合える言葉。重くて、温かい瞬間だ、と思います。
 お母さんも話してくれたけれどけど、私も大好きな曲の一つになりました。

 

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 好きなシーンがたくさんできました。
 あたたかい家族にレンタルされて、理解し理解されるという「愛」を見つけた猫、そこで流れる『いのちの名前』。
 手相見妖怪(妖怪の親分)に、悪事がばれてばつが悪そうな顔をするひろちゃんの表情が、本当に面白い。
「自分で人生を選んでいるなら、ひきこもりをやめてちゃんと生きていくことにする」と決める、ゆめのちゃんのセリフ。
 クライマックスで、ある人物と別れる切なさや、妖怪たちの再出演。

 

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 3日間通しをして、一番感じたのは、何をしていても同じ方向を向いている、ということです。未来に行くシーンを客席側から見ているとき、台詞を言っている役者も、それを舞台袖で見ている人も、同じようにそのセリフを大切に思い、同じ感動を抱いていることが、互いの表情や空気から確かにわかりました。伝えたいこと、大切にしたいことが同じだから、みんなの感じ方が一緒で、通じ合っている、と思いました。
 あとは、一生懸命な姿がこんなにも美しいのだ、ということです。ふと『O Vai』のみんなの姿に、涙が出てしまいました。誰一人として緩んだところがなくて、みんな澄んだ目で前をみていて、それがきれいでした。この表情だけで、分かる人には伝わる、と思いました。

 なんだか話がまとまらなくなってしまったけれど、あと少しの期間。脚本を自分事としてとらえて、成長していきます。倉太郎のように、自分で選んだ人生を意味あるものにします。コンサートがその材料にできるように、頑張ります。

(うたな)