10月30日(木)「サツマイモ掘り、完結。今シーズンの栽培、大成功でした!!」

10月30日のなのはな

PA300001

 

 芋に喜び、芋に泣く。大・芋掘り大会、2日目。会場は石生の桃横畑と、桃ハウス手前畑。どちらも水やりをたっぷりして、手をかけてきた期待の星。さあ、どんなお顔を見せてくれるのでしょうか。
 空は快晴。この日を待ちわびていたかのよう。
 朝、2度の寒さとは無縁の日差し、暖かさ!
 土も良い具合に乾燥している。早速スコップとコンテナを持って、掘りましょう。

 

PA300017

PA300068

 

 私のバディはまちちゃん、よしみちゃん。双方スコップ名人の、力持ち。
 私はその堀り上げられた塊を持ち上げて、芋を救出する役割でした。
「せーのっ」
「わー! すごーい!」
 期待通り、地面からは赤と紫の、綺麗な色が顔を出しました。

 

PA300066

 

 鳴門金時は、土中で広がって芋をならせている紅はるかとは対照的に、サトイモのように塊でまとまって芋がついていました。
 持ち上げるとまるでバナナの房のようにぶらんと垂れ下がる立派な芋! 掘りやすさはぴかいちのように感じました。

 

PA300028

PA300036

 

 紅あずまのキャッチフレーズは「見た目は筋肉、中身は乙女」。(芋を担当していた、すにたちゃんによる)
 その名の通り、芋には引き締まった筋肉繊維のような筋がついていて、その筋がトルネードしているものもありました。味は、栗のようにほくほくとした食感だそう。

 そしてニューフェイスの紅はるか。サツマイモを愛してやまないゆうなちゃんの希望で今年初めて大々的に育てることになった品種です。
 色は、他の品種より少し明るめ、濃いピンクが混ざっているようにも見えました。その発色の良さは群を抜いており、サイズは焼き芋にちょうどよいくらいの、中サイズから小サイズの芋が大量についていました!
 実はゆうなちゃん、植え付けをしたときからずっと、「おいしい焼き芋にするからね!」と声を掛けていたそうで、その想いが届いたのか、形は均等に揃って焼き芋サイズ……!

 

PA300057

 

 まちちゃん、よしみちゃんのスピード感と潔さでずんずんと堀りあげていきました。
 2人がざくっとスコップを差したら、まさに天地返し。大陸が持ち上がったかのように土の塊が出現して、そこからサツマイモだけを引き抜いていきます。これを、スコップ入れる、掘る、抜く、の3ステップで行いました。
 この堀り方はお父さんが考えてくれた方法で、この方法でやると手数が少なく、確実に芋が掘れて負担も小さい。ノンストップでスコップが動き続けました。

 

PA300108

PA300084

PA300079

PA300107

 

 ずっしりと重みのあるコンテナでもみんなで力を合わせて運べばなんのその。あっという間に回収も終わって、寂しいけれど終わりは近づいていく。

 そして最後、桃ハウス手前畑で紅はるかを掘り終わったのは午後4時! 予定より1時間も余裕を残してのフィニッシュ。

 

PA300164

PA300218

 

 そして堀りあげられた、大量のサツマイモたち……。
 豊作の理由は水やりか、それとも愛情か。

 今季のサツマイモ栽培、大成功を納めました。

(ほのか)

 

***

 

 ウィンターコンサートで演じる音楽劇の後半のシーンを、お父さんに見てもらいながら練習しました。
 今回は演劇係と主要役者だけでの練習。まずは私たちがそれぞれの場面について理解したうえで、実際に演じるみんなに伝えて、効率的に練習を進められるようにします。様々なシーン、いくつものキャラクターを演じさせてもらえる機会もあまりないので、新鮮な気持ちになりました。

 

IMG_7215

 

「このシーンは緊張感があるから、もっと早口で早く動いているはずだ」
「このセリフはもっと聞かせたいから、この位置で話すべきだと思うよ」

 休んでいい瞬間はどこにもない。代役だとしてもちゃんとしなくてはいけないな、と自分の甘さやゆるさを感じました。お父さんの教えてくださることは、いつもそのキャラクターの心を見ていて、それを受け取るお客さんの立場になっています。
 わたしにはその気持ちが足りていなくて、お父さんの言葉を聞いてから、やっと「確かにそうだ」と気が付かされることが多かったです。考えなしにその場に居てしまったことを反省しました。

 

IMG_7221

 

 また、後半のシーンでは、脚本を読んでいてもさっぱりわからない! と悩んでいるシーンがありました。少年が川で魚を取っていて、そこに毒蛇がやって来るというシーンです。

 お父さんがステージの位置を示しながら教えてくれました。
 川は斜めに流れていて、ちょうどこの赤いライン。そして、蛇はこの黄色いラインの上を、まっすぐ進んでくるんだよ……。
 うつぶせになって、水眼鏡を着けて、手網を持って構えている少年の姿も、お父さんが実際にステージで動いて見せてくれました。

 

IMG_7084

 

 お父さんから教わった通りに動いて、話してみると、たちまちそのシーンが息をして、動き始めるのがわかります。
 ただ書いてあることを言う、言われたように動く、それでは見てくださる人には伝わらない。自分がキャラクターそのものなんだと、頭の先から爪の先までなりきらなくてはいけないのだと感じました。

 お父さんに頼ってばかりではなく、自分たちもお父さんと同じ側でいたい。同じくらいのレベルでいたいです。演劇係として、今日教えていただいたことを全部全部、役者のみんなに伝えられるようにします。これからの姿勢で、表現できるようにします。

(みつき)