10月29日のなのはな

読書の秋、芸術の秋、そして何といっても……食欲の秋!!
日に日に寒くなり秋が深まる中、秋のおいしい味覚、サツマイモ掘りをしました。
なのはなで始めての芋掘り。
ジャガイモ掘りをしていた時のみんなの話がすごく楽しそうで、私も芋掘りがしたい! と、今日の日を待ちわびていました。

青空が澄み渡る気持ちよい秋晴れの中、サツマイモ掘りの1日がスタート。
午前中は準備段階としてサツマイモの蔓切りと回収をしました。
マルチシートをはがしやすいように、同時に、掘るときに芋の位置が分かりやすいよう根元を少し残しながら、株もとで蔓を切っていきます。


畑一面に伸びていた蔓の量は膨大。回収すると、大きな山ができました。
そこにまちちゃんやのりこちゃん、まりかちゃんが気持ちよさそうに身体を預けていて、素敵な自然のソファーになっていました。
これらの蔓は桃畑に広げて、桃の木の栄養にします。
沢山ある桃の木に十分いきわたるほど蔓を回収できて、桃のことを考えてもサツマイモのことを考えても嬉しくなりました。

そして午後からはいよいよサツマイモ掘り。
「紅はるか」が埋まっている中畑からスタート。
お父さんから、芋を傷つけない掘り方を教わり、畑に散らばって掘り始めます。
紅はるかは土中に広がって芋をつけているので、畝の外側、株元から遠い場所から1~6のステップでスコップをさしていくようにします。


三人一組になって、2人で息を合わせてスコップで土ごと持ち上げ、1人が株を引っ張る、という方法で進めます。
サツマイモがコロコロ出てきて愛おしくなりました。
畑の中心の畝には、お父さんとお母さんが2人でサツマイモ掘りをしている姿が。大きなサツマイモを手に笑顔で掘り進める、お父さんとお母さんの姿が素敵で、歩むべき人生の道のりの先を、教えていただいたような感じがしました。



中畑を掘り終えると崖崩れハウス前畑へ。
この畑は畝立てをしていなければ水やりもしていない、手入れをせずに育てた野良のサツマイモ畑と聞きました。
植わっているのは紅あずま、鳴門金時など4品種。
野良で果たして収穫できるのか。

ドキドキしながらスコップを入れるとしっかりと芋の姿がありました。
サツマイモのたくましさに驚きと喜びがこみあげてきます。
大きな芋を収穫できるとすごく嬉しくて、思わずお父さんに報告したのですが、すごく笑顔で応えてくれて、お父さんが一緒に喜んでくださったおかげで嬉しさがさらに何倍にも広がっていきました。

途中でお父さんから、さらに効率的な掘り方を教わりました。そこからはみんなのスピードもぐんぐん上がって、より楽しくなりました。
崖崩れハウス前は特に紅はるかがすごくて、大きな芋がゴロゴロ。とても野良で育ったとは思えませんでした。
みんなでスピード感をもちつつ、活気ある雰囲気で掘り進められた時間が嬉しかったです。
サツマイモ掘りは宝物を掘り当てているような、すごく幸せを感じることのできる作業でした。
コンテナいっぱいのサツマイモを見ると豊かな気持ちになれて、沢山のサツマイモを収穫できたことがすごく有難いなと感じます。

みんなの愛がたくさん詰まったサツマイモ掘りが楽しかったです。
古吉野なのはなに帰ると玄関前の生け花が、秋らしい素敵なものに。
お母さんが畑で草花を剪定して、生けてくださっていました。
その綺麗さにサツマイモ掘りの疲れも吹き飛び、癒されました。
(ゆうは)
