9月28日
「嬉しい」が封印!?
朝、食堂に行くと、朝食当番さんから、「今日は演劇係さんからのミッションがあります」と言われ、驚きました。黒板を見てみると「今日1日、食事の席のコメントで、『嬉しい』を使わずにコメントをしよう!」と書かれてありました。
今まで、結構「~で嬉しかったです。」と言っていた私は、(封印されたらなんて、言ったらいいんだ~!?)とドキドキしました。
感情解像度向上トレーニング。当たり障りのない、安全なコメントをするのではなくて、嬉しいと思うこと以外の新たなニュースを発信したり、自分の表現の幅を広げていこう、という目的で、「嬉しい」NGと書かれていました。
自分のコメントの番になるとドキドキしてしまって、みんなと同じようなことを話してしまうのも自分を守っているからで、無難な言葉で終わらせていたのだなと気が付きました。日記でも、いつも「嬉しかったです」と書いていたりして、なんか浅いな、いつも同じようなことしか書けていなくて変化がないなと思っていたので、このトレーニングがありがたいなと思いました。
お父さんやお母さんのコメントは、嬉しかったや楽しかった、という言葉はなくて、いつも新しいニュース、自分たちが知らないことをいつもたくさん話してくださっているなと思います。気づきや、新しいことをたくさん教えてくださるのがありがたくて、私もお父さん、お母さんのように考え、行動したいのなら、コメントもニュースを持って、みんなも聞いていて嬉しくなるようなコメントができるようになりたいなと思いました。
コメントでニュースを伝えなきゃ! と思って過ごすと、自分からニュースを探すようになって、物の見方も変わったように感じます。いつもだったら流してしまうことも、今日は(これはニュースになるかな?)(これはみんなに共有したいから、コメントで言おう)と思うことがたくさんあって、自分の中にきちんと溜まっていくのを感じました。
みんなのコメントもいつもより長くて、いつもはコメントが回ってくるところまで回らずに食事が終わったり、聞いているみんなの笑いが起こるのも多かったり、プラスの雰囲気に包まれていたように思います。思わず「嬉しい」と言いそうな流れがくると、みんなでドキドキしたり、笑ったり、どんな言葉で表すのかなとわくわくした気持ちになりました。
日記も極力、「嬉しい」という言葉で流さないで書くように心がけたいなと思います。語彙力が少なくて、表現の幅が狭いのが今、悩みですが、増やしていけるようにしたいなと思いました。
今日は基礎練習の時に、みんなで鏡の前に並んで、発声の時の口の大きさや表情を確かめました。みんなの口の大きさが揃っていて、綺麗だったり、自分の表情も見えるので、「この口の形は少し小さかったな」と分かって、ありがたかったです。
午前中は『オペラ座の怪人』の合わせをお父さんに見ていただきました。
今日は、自分が支える側の時は横を向いて、主旋律の時は前を向いて、と体の向きを変えて演奏する練習も教えてもらいました。今までは、自分の音で必死になっていて、今どのメロディーを立たせたいのか、なんのためのP(ピアノ)なのかを、考えられていないまま吹いてしまっていたのが、向きを変えるとみんなの音を聞けるようになって、分かりやすくなりました。
お父さんが今はP(ピアノ)がなくなっていて、全部、強! 強! となって、コントラストが無くなってしまっていると教えていただきました。私は、小さい音を吹くと音が消えてしまったりして、角のある小さい音というのが出せません。小さく吹けたとしても輪郭のないボヤッとした音になってしまいます。あゆちゃんが、ピアノだけの基礎練習をしたらいいと教えてくれて、これからは小さい音での練習もしようと思いました。
音を見ていただいた時に、お父さんが楽器に慣れてなくて練習不足だねとおっしゃっていて、練習していないのも全部お父さんにお見通しだから、お客さんにも絶対お見通しだー! と思いました。ある程度弾けているからと軽めに見て、他の弾けてないものに時間を使って、個人練習の時間をオペラ座の怪人に使っていませんでした。やっぱり練習しないと衰えるし、上達もしないので、時間を上手く使って、作って練習をこまめにしなければいけないなと思いました。練習不足なだけでなく、どう吹いたらいいのかよく分からなくなってしまった部分を分からないまま練習してしまっていたところもあって、練習のための練習、時間つぶしのための練習になってしまっていたなと反省しています。分からないところ、曖昧なところは流さずにはっきりさせて、理想の音をしっかり持って練習しなきゃ嘘だなと思いました。これから、魅せるための練習をしたいです。
表情や立ち方まで、全て魅せる意識で。楽器を聞かせるということだけでなくて、楽器以外でも魅せないといけないことを教えていただきました。自分の内側にあるもの、考えも全部お客さんに見せますよ、見られても全然大丈夫です! 見てください! という気持ちで演奏することが大切だと教えていただいて、いつも心をオープンにして、自分に籠らずにいなければなと思いました。日ごろの生活から、オープンでいることを意識して生活したいです。
音に自分が映し出されて、やっぱり音楽も野菜と同じように表現なのだなと思いました。浅い心だったら、浅い音になってしまったり、と音に出てしまいます。コンサートを通して、音楽を通して、自分の心を深く耕し、深みのある人、広さがある人になっていきたいです。
午後は初めて、コンサートの曲4曲のバンド、コーラス、ダンスの合わせがありました。初めて、バンドの演奏を聞いたのですが、音源がそのまま出てきた! と思うほど、音が綺麗で、バンドメンバーが本当にかっこよかったです。まえちゃんのギターが思わず後ろを振り向きたくなってしまうくらい、聞いているだけでも胸がときめきました。
合わせをしていると、あぁ本当にコンサートに向かっているんだと、改めて実感しましたなと思います。
『ボヘミアン・ラプソディ』を歌った時、ホールの幕が上がって、劇が始まる映像が頭に浮かびました。また、あの尊くて幸せな時間があるのだと思うと、それだけで胸がいっぱいになります。コンサートで良いものをみんなと作り上げられるように、伝えられるコンサートになるように、がんばっていきます!
