【マラソン日記】「2月26日 なつみ ― インターバル+ダッシュ ―」

marathon-nikki

  
2月25
日 なつみ

「インターバル+ダッシュ

 


  

「あ、止んだ!」「え、降ってるよ」「でもお日様が出てきてる!」
 どっちつかずの空模様に、小さなランナーたちは心を乱されています。

 勿論、わたしもその一人。
(そろそろ、外を走りたい……!)

 実行委員さんもわたしたちの気持ちをかなえようと、外を見ながら粘って考えてくれていましたが、柔軟体操が終わった後に、そのまま室内メニューの体幹トレーニングが始まり、今日も外に走りに出られないことを悟りました。

 わたしたちはプランクをしながら、今日はおとなしくサーキットトレーニングをする日なのだと、それが神様の声なのだと思い、覚悟を決めて、(さぁ、サーキットだ!)と立ち上がった時、あけみちゃんが、「今日はサーキットトレーニングではなく、インターバルランニングをします!」と、宣言しました。

  

  
 初の試み、「インターバルランニング」とは、BGM1曲分のあいだ、体育館をグルグル走り、続いて1曲分のあいだ早歩きを1セットとカウントして、それを3セットするというトレーニング。

 みんなで2列になり、1曲目は『インビジブルマン』をBGMに走り始めます。
 わたしたちは通常ランニングでは時速8キロペースで走っているのですが、このインターバルランニングのランニングは、ランニングではなくダッシュでした。

  

  
 先頭を走るまちちゃんとあけみちゃんが無茶苦茶速い。追いつこうと必死に走っていると、曲の2番ですでにゼーハーしていて、曲の前奏、間奏、後奏が始まるたびに(ここは端折れないのか)と心の中で毒づく始末。きつくて、1曲が果てしなく長く感じます。

 特に曲の後奏はいつもの2倍ゆっくりに感じて、こんなに全速力で走っているのに、曲のテンポは遅いから、割に合わないと腹を立てて、それでも2セット目に入ると、内心、新鮮でストイックなトレーニングを楽しみ始めていました。

  

  
 とにかく走る。走る。どうせこのインターバルランニングで、今日のフルメニューは終わりなのだから、限界まで全力で走ろう。そう思って、わたしは頑張って3セット目まで必死に食らいついて、走り続けました。

 そして3セット目が終わり、(やりきった……)と、清々しい気持ちで実行委員さんの締めの言葉を待ちます。
「今日はこれで、フルメニュー……終わりません!」
「えーーーー!!」
 まだあるの!?
  

 
  
 なんと最後は、外に出てお仕事組さんの坂で、坂ダッシュを4往復。
 室内でも屋外でも、存分に鍛えられたフルメニューの時間。

 実行委員さんの愛のムチに感謝です。

 

 

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