10月17日
今日はさやねちゃんに『The Show Must Go On』の振り入れをしてもらいました。
さやねちゃんが少し踊っただけで背筋が筋肉痛になったという理由が分かりました。サビの大きな見せ所のひとつは、腕を大きく広げて顔は真上、ぐるっと肩から腰にかけて大きく回転するところです。人の体ってこんな動きできるんだ、さやねちゃんの体は自由自在な操り人形みたいに軽やかにしなやかに、でも静かに力強く、上半身が大きく反って回転しました。見よう見まねでそう回ってみました。バランスを取ることが難しい! 体幹をしっかりしないとすぐにおっと、とバランスを崩してしまうし、かといって安全策を取っても省略された小さい動きになってしまう。
この曲は、ブライアン・メイが作詞作曲しフレディに捧げた物。フレディは当時エイズに侵されていて、この曲を歌った2か月後に彼は亡くなった。歌えるか、歌えないかギリギリのところだったが、彼は歌う選択をした。だから踊る私たちも生きるか死ぬか、ギリギリのところで、命をかけるくらい全力で踊りたい。ということをさやねちゃんが教えてくれました。
死ぬまでアーティストとしての誇りを失わなかったフレディ。『The show must go on』というタイトルにも、その生き様が投影されているように感じます。
こんなに激しい曲なのに、こんなにスムーズに振りが入ったのは初めてでした。あれ、私踊れてる……!! みたいな、自分でも信じられないくらい今日は踊ることができました。さやねちゃんの説明がものすごくわかりやすくて、ありがたかったです。足と手がどうなっているのか、一緒にやってもバラバラにならなかったし、何度も通して踊ることで体に定着しやすかったです。そしてなにより、1フレーズ踊った後に「そうそうそう! 良い感じ!」と言ってくれるさやねちゃんがものすごく可愛くて、嬉しくなっちゃいました。
10センチでも1ミリでも大きく見せる。体の一番遠いところに腕を回す。ポーズとポーズの間はぬるっと動かずに、一発で決める。ステップのところは頭で考えずに踊り込んで体に覚えさせる。腕を伸ばすときは手にいっぱい力を入れて、魂を持ち上げるみたいなイメージ。99パーセントは全力で死ぬきで踊るけれど、1パーセントの余裕を残す。ものすごく厳しく踊るけれど、顔は踊っていないかのように涼しげに。顔を天井に向けて上を見るとき、それ以外の時も視線はいつも一点を見つめる。辺りをぼんやりと見るのではなくて、一点を見つめて、その見つめたところがじゅわっと焼け焦げるくらい。体の中にはかにちゃんのドラム、まえちゃんのギターがあって、そのタイミング、音をよく聞いて、合わせて動く。
さやねちゃんがそう教えてくれました。さやねちゃんの力強くも優雅な踊りの裏には、このような緻密な積み重ねがあったのだと、知りました。
今、筋肉痛になったことが無いようなところがじーんと重たくなっています。これは、実に喜ばしいことです。そうやってダンサーの身体は作られるのだ!! 使うべき筋肉を使った証拠。筋肉痛を、誇りに思います。
ですがまだまだ、ここからが本番! 振り入れがスタートラインで、ここから踊りこんで揃えて鍛えて、なのはなの『The show must go on』で圧巻のラストを飾れるように、練習していきます。
