3月23日のなのはな
デュランティ畑に、新しい道を作ります。
池と斜面に囲まれたデュランティ畑は、一見、軽トラックが入る手立てがないように思えます。しかし、デュランティ畑の一番下の段から、池上桃畑のそばへと続いている笹薮を刈っていくことで、畑へのアクセスをよくする作業を進めました。
初めに開拓する場所を見たときは笹が広がっていて、ここに一本道が通せるのか? と思ってしまうぐらい。本当? と思いつつも、今からすることにワクワクした気持ち・好奇心のほうが強い気持ちで始まりました。

今回は、永禮さんも来てくださいました。草刈り機にチェーンソーも持ってきてくださり、とても心強いです。
先日、デュランティ畑から池上桃畑のそばまで軽トラ1台分はなんとか通れるくらいの道幅で笹を刈っていきました。今回は、その道をもっと広くし、通りにくい場所にある雑木も切っていきます。最初は、草刈り機で道幅を2.5メートルぐらいになるように笹を刈っていきました。


大胆に草刈り機を使って笹を刈っていくのは気持ちがよくて、刈れば刈るほど、新しい道ができていくので達成感があります。時々、さくらちゃんとよしみちゃんと目が合うと、2人の目が嬉しそうにキラキラしていて、同じように楽しんでいることが分かりました。(よし、やるぞ)またやる気が湧いてきます。

永禮さんの草刈り機さばきはとっても速い。1回のストロークの幅が広くて、あっという間に綺麗になっていきます。初めは軽トラ1台頑張って通れるかな、という道が、「軽トラもエルフも通れそうだね」と永禮さんが話してくださるぐらい、広くなりました。自分たちでもこのビフォアーアフターに驚きます。


最後は、永禮さんがチェーンソーで雑木を切ってくださり、私たちは更に草刈り機で笹を刈っていきました。道の真ん中当たりに、笹とツルがアーチ状のトンネルを作っていて、身体を屈ませないと進めない場所がありました。よしみちゃんと、ここは自分たちでは刈るのはちょっと難しいかもと話していたのですが、永禮さんがチェーンソーと草刈り機を使われると、トンネルがなくなって、見晴らしがよく、奥まで開拓した道がすっきり見える! 永禮さんがどんどん開拓していく姿が、とても格好良かったです。

まだまだ続きはあるのですが、半日だけで見違えるほど広々と綺麗になった場所を見ると、やり切ったという、幸福感があります。また続きがあるので、安全に気を付けながら、作業をしていきたいです。
(ゆきな)
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春になると、ミツバチの分蜂が始まります。
女王バチが、半数ほどの働きバチを連れて、それまでの巣を飛び出して、新天地を求めていく、ミツバチのお引越しです。今、気温が15度以上になってきて、九州、四国で分蜂の目撃情報が増えてきています。
ミツバチは、果樹や野菜などの受粉を支えてくれる存在です。私たちは、より綺麗で美味しい作物をたくさん収穫することを目指して、ミツバチの飼育に挑戦しています。
昨春、願いが叶って、ミツバチが入居してくれた巣箱が2つあります。梅林と、ブルーベリー畑の巣箱です。
今年も、分蜂したミツバチの群が新しい巣箱に入ってくれるようにと、巣箱を設置し始めました。

ミツバチの巣箱を置くのに適した場所は、北側に林や山などの風よけがあり、入り口が南向きである場所です。
梅林には、北側には斜面があり、ブルーベリー畑も、北側には竹林があります。ミツバチは梅林とブルーベリー畑の環境が好きなのではないか? さくらちゃんたちと、そう話していました。
また、ミツバチの農家さんのなかには、巣箱を40〜50センチ間隔で、一か所に20個ほどの巣箱を並べている方もいるそうです。私たちも、梅林とブルーベリー畑に、なるべく多くの巣箱を設置することにしました。


まず、巣箱の準備から始まりました。箱の内側の四面に蜜蝋を塗ります。
蜜蝋は花の蜜や花粉を食べたミツバチが分泌したもので、これを巣箱の中に塗っておくことで、ミツバチが蜜蝋の香りに安心して、住みつきやすくなります。
蜜蝋はほんのり甘くて優しい香りがしていました。

箱が出来上がって、梅林とブルーベリー畑へ設置します。
嬉しいことに、スペシャルゲストで相川さんが作業に入ってくださいました!
ミツバチの作業に入るのが初めてという相川さん。伝えているうちに自分でもわかりやすく解釈できたり、自分の知識の度合いを知ることができました。こんなに拙い説明でも「なるほど!」と相川さんがスッと汲んでくださって、本当に優しい……。もっとミツバチのこと、勉強していきたいです。

ブルーベリー畑の中には、7つの巣箱を追加して置きました。それだけではなく、畑の隣にある林の中にも、2つ設置しました。
ここは、北側には竹林があり、正面は開けていて、川が流れています。
さとえちゃんが、
「以前、藤井さんがミツバチを飼われている山を見たとき、その環境と、この場所がよく似ているんだ」
と話してくれました。この場所が良いのではないか、とさとえちゃんがずっとチェックしていたところだそうです。
人がひとり通れる幅の小道で、人の気配もあまりない。夏の強い日差しから守ってくれる林があり、近くには、今年ナスを育てる梅見畑もあります。
ミツバチが快適に過ごせそうだな、と、設置しているそばから、とてもワクワクしてきました。

箱を置く箇所の地面を、平らにしていきました。下り坂の途中で地面が傾いていたのを、水平器を使って、水平かどうか確かめながら埋めていきました。
また、ミツバチが出入りする巣門が南向きになるようにしました。一度設置したら、ミツバチの記憶を混乱させないためにも、位置を動かすことはできないのです。

最後に、箱の外側に排液を塗りました。
排液とは、ミツバチの巣から蜂蜜を取ったあとに残った巣クズを、煮詰めて溶かした液体です。
昨年、藤井さんのお宅に伺って、教えていただきながら作ったものを保管してくれていて、今年も使うことができました。
排液は、ミツバチが集めてきた花粉もまざっていて、香りも甘く、まるでジュースのような香りがします。
相川さんが、「意外! 良い香りがするね!」と言いながら、丁寧に箱の外側の四面や、巣門に塗ってくださいました。排液を塗ることで、ミツバチが香りに誘われて、誘引剤になります。
ブルーベリー畑は、ミツバチが満群になったため、継ぎ箱を何枚も上げています。今は継ぎ箱が5枚重ねてある、5階建てのお家です。巣箱のすぐ近くでじっとしゃがんでいると、ブンブンとすぐ近くをミツバチがたくさん飛び回っていて、とても元気なのを感じます。
相川さんが、「今、シャッターチャンスだ!」と、至近距離で、ミツバチの写真を撮影してくださいました。
さとえちゃんの指にミツバチが止まり、相川さんの背中にもミツバチが止まり……。相川さんとさとえちゃんとミツバチを眺めている時間が、穏やかでとても癒されました。

さとえちゃんが、
「そういえば先ほど、飼育している巣箱のすぐ隣の、新しく置いた箱に、ミツバチが寄って来ていたよ! 『なんだなんだ?』という感じで……」
と、話してくれました。
そのニュースも、ミツバチの気持ちになってさとえちゃんが伝えてくれる言葉も、とても嬉しかったです。
私が面白いなと感じたのは、ミツバチの分蜂は、「巣立つのがお母さん」というところです。
その巣のなかでミツバチがいっぱいになって、これ以上増えたら住めないとなったとき、女王バチは新しい女王バチの候補を産み付けて、新しい女王バチが出房する1〜2日前に巣から出ていきます。
ということで、巣を出ていくのは、旧女王バチであるお母さん!
今、ブルーベリー畑で飼育している巣箱も、分蜂をすれば、今度は残された新女王バチが巣を作っていくことになります。
その新女王バチがどのくらい元気で、卵を産んでいってくれるのか……それを見られるのが楽しみです。

今年は、あと2つ、ミツバチの群を増やすことが目標です。
そして、なのはなで今、排水工事や耕しを行っているデュランティ畑にも、ミツバチが多く飛んでいるのを見かけています。このデュランティ畑でもミツバチを飼育できたらいいなと思っています。
私は今年から、さくらちゃんやさとえちゃんに教えてもらって、ミツバチの作業に入らせていただいています。
今はミツバチについて知らないことばかりだけれど、知れば知るほどとても興味深くて、ミツバチって凄い、本当に希少な存在で、魅力的だなと感じています。
もっと知識を磨いていって、ミツバチの気持ちも分かることができる、さくらちゃんたちのようなミツバチ博士になっていきます!
そして、ミツバチ部の目標を達成して、ミツバチが元気よく飛び交う光景をたくさんの場所で見られるように力を尽くしていきます!
(みつき)
