3月18日のなのはな
丸1日種まきの日!!!
午前中の作業発表。私が名前を呼ばれた作業は、小松菜の種まき! 初めての作業でした。小松菜の種をみたこともなければ、もちろん触ったこともありません。小松菜が植わる畑は、崖崩れ畑。作業着に着替えて、いざ畑へ。畑につくと、畝がならんでいました。まずは、種がまきやすいように畝ならしをしていきます。畝ならしでは、大きな土のかたまりをよけたり、でこぼこの部分を平らにして、種をまきやすいようにしておきます。畑用の木製定規で、丁寧に畝をならしました。次にライン引き。今回、5条植えとのことで、まずは畝の中央のラインをひき、そこから10センチ間隔でラインを引いていきました。ひとつの畝に横並びで数人はいってラインをひいていきます。隣の人とラインがつながったときは、「つながったぁ」と顔を見合わせて、思わず笑顔がでました。

そしてなんといっても、今回の種まきはいままでとは違います。それは、今回から秘密兵器があるからです。小松菜の種は直径1ミリもないぐらいの小さなもので、これまで、なのはなでは、指でまいていました。そしてこの作業は、時間と神経を使うものでした。そこで、今回の作業からは、「タネポン」という種まき専用の注射器のようなものでまいていくとのことでした。ばねのついたボタンがあり、それをおすと、ぽんっと青い小さな小松菜の種がひとつぶずつ出てきます。


さくらちゃんが皆を集めてデモンストレーションをおこなってくれました。ポンっと種が出た瞬間は皆の、「かわいいっ」「すごいっ」「おもしろいっ」の歓声があがりました。私も「タネポン」で種まきをさせてもらいました。コツは、ゆっくりボタンおすことと、そしてすこし傾けること。ほんとに、かわいいかわいい種が次々に出てくるのが、気持ちよかったです。

15センチ間隔に、1粒ずつ、条間は株同士が交互に並ぶかたちで、小松菜が大きく育つように種まいていきました。前作では1か所に2粒ずつまいていましたが、今年からは1粒。発芽率がよいので、間引きの手間を減らすため、今期から1粒まきになったそうです。種をまいたあとは、培土を上からそっとのせていきます。培土はふかふかのやわらかい土で、発芽するときに芽がでやすくなります。そして仕上げにもみがらをまきます。種が呼吸できるぐらいの量をまき、保湿効果もあるそうです。土がかわいてしまったら、発芽しにくくなってしまいます。さらに保湿効果を高めるために不織布をかけます。もみ殻を崩さないように、畝の両端からせぇのでふんわりとかけていきました。最後にしっかりとペグでとめ、小松菜の種まきが完了しました。完了したと同時に、なんと空からは恵の雨が降ってきました。さくらちゃんの狙い通り。天気まで味方にするさくらちゃん、本当に、すごいと思いました。

午後はズッキーニの種まき。ズッキーニは今回、700粒の種を芽出ししたということで、大量の培土が必要です。培土には細かい軽石が入っていて、土の密度をやわらげ、発芽しやすくしてくれます。桶に培土を入れ、水とまぜていきます。土がしめってないと発芽しないため、じょうろで少しずつ水をいれ、手で握って、手をひらいたときに、ふんわりと塊になるぐらいにしていきます。今回は9号のポットを使い、培土を入れていきました。ふんわりと、すりきりぐらいでいれていきます。土をおしかためないように、やわらかく。培土は本当にふわふわしていて、素手でさわっていると気持ちがよかったです。1トレーに28ポット。どんどん入れていきました。


そして種まき。ズッキーニの種は、直径1センチぐらいあり、そこから根がでています。ポットの培土にピンセットで穴をあけ、根が下になるように種をまいていきます。深くうめすぎると、芽が出てこないし、土をかぶせすぎてもいけません。空気がはいるように優しく土をかぶせます。1粒ずつ慎重に慎重に。種をまいたトレーがずらーっと並んでいきました。


そしてついに、「終わったぁ〜」の声。午後の種まきで、28ポット×23トレーの644粒の種をまくことができました。最後に、トレーを温室に運びました。適温は25〜30度。2日間ぐらいで、芽が出てくるそうです。今日1日、時間が過ぎるのが本当にあっという間でした。ただ、種をまくというのではなく、その野菜によってまきかたも違うし、管理の方法も違います。ひとつひとつの過程が大事で、それがおいしい野菜につながるんだと思いました。
そして、今回も、さくらちゃんをはじめ一緒に種まきをした皆が、たくさんの知識を知っていて、本当に勉強になりました。私は、まだ、教えてもらう人ですが、いつかは教える人、伝えられる人になりたいなと思いました。
夕食のとき、お父さんから、畑の溝切りについての話がありました。どうしたら野菜が育ちやすく、水はけがよい畑になるのか。ひとつひとつの工程がすべてつながっていて、それがなのはなから作られる、皆に愛される作物につながる。そして、こうして良い作物を作るために工夫し、ひとつひとつの作業や作物に自分たちの姿勢や気持ちを映しながら、今の自分のありようを知り、仲間の人となりを知り、成長していくことができます。自分も、少しでも力になれるようにしていきたいです。
(みゆ)
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もうそろそろ、ミツバチが新しい家を探す、ミツバチの分蜂が、ここ岡山でも始まります。なのはなでは、今、梅林とブルーベリー畑の巣箱に、たくさんのミツバチが入居してくれています。今、あちこちの畑に設置している待ち受け箱は、全部で19。そのうち、去年はミツバチが集まらなかったけれど、今年場所を変えて、新たに設置したい巣箱を一度回収し、蜜蝋を塗る作業をしました。


この蜜蝋は、私たちのアコースティックギターや版画の先生である藤井さんに教えていただいて、藤井さんが飼育なさっているミツバチの巣から作った蜜蝋です。鮮やかな黄色で、甘い香りがします。私は、そのとき蜜蝋を見せてもらってはいましたが、今回さくらちゃんに教わり、初めて蜜蝋を塗る作業をしました。


巣箱の内側、4面を塗ります。巣箱の木をバーナーで温め、その温めたところに軽く棒状の蜜蝋を当てます。そっと塗るだけで、透明感のある黄色い蜜が溶け出します。バーナーでさらに温め続けると、すぐに、全体に蜜蝋が行き渡ります。この、蜜蝋が溶けていく瞬間が、見ていてとても面白いです。
このとき、木を焦がした匂いがつかないよう、焦がさないようにすることが必要です。また、今回は、去年1度塗って2回目ということで、薄めに塗ります。蜜蝋が溶けずに固まってしまっていると、逆にミツバチは嫌うということで、充分に溶かすようにします。


蜜蝋を新しく塗った巣箱からは、甘い香りがします。ミツバチがこの匂いに誘われてくると同時に、もともと暮らしている巣と同じ環境だと感じて安心して住むことができます。そんなミツバチのことを思いながら塗っていると、よりミツバチが可愛らしく思い、来てほしいなと思います。
これから設置する巣箱は、今ミツバチが住んでいる巣箱のすぐそばに、もういくつか置いてみることになり、設置も楽しみです。
(まりの)


農作業では、夕の子畑の溝切りや、桃の摘雷、自然農薬作り、野菜の収穫も進めました!


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