「大工さんの気持ちで」 みつき

2月23日

 1日、山小屋で工事の作業に入らせていただきました。
 1階の壁に柱を取り付けるところで、須原さんがあるものを取り出してくださいました。
 細長いバッグに入れられていて、三脚かな? なぜ? なんだろう……と思ったら、水平器でした。
 上に赤色の装置が取り付けられて、ボタンを押すとレーザーライトが現れました。このレーザーのラインに合わせて、長さを測り、水平に柱を取り付けていきました。
 1本1本の柱を取り付けるのにも、その都度測って、計算をして、1ミリも失敗することがないようにしていきました。

 須原さんが、「ここをビスでもんで、ビスは55ミリ」と、その都度ビスの長さを教えてくださいます。
 床には38ミリのコンパネビスを使いました。
 須原さんの言葉をお聞きしながら、なぜここは○○ミリとおっしゃるのかな? 長いビスのほうが奥まで刺さって丈夫そうだけれど……、と頭の中で感じていたのですが、須原さんがそれを察したように、丁寧に教えてくださいました。
「柱が40ミリでこの壁はだいたい10ミリくらい。それよりも長いビスだったら突き出て、打った意味がなくなるから」
 なるほど! と感じました。
 長いビスがただ良いわけじゃなくて、その場所にあった長さのビスで留めれば良いのだとわかりました。

 2階の床を須原さんが測ってくださり、それを紙にメモをしました。
 しばらくして切ったベニヤ板を須原さんが持ってきてくださいました。それを置いてみると……あれ? 入らない、と思ったところで、須原さんが桟木とハンマーを渡してくださいました。
 叩くと、パコっと床がしっかりとはまりました。見ていて、とても気持ちが良くて、ぴったり採寸され、切られたベニヤ板に感動しました。
 須原さんがビス打ちに任命してくださいました。緊張したのですが、ビスを均等に打てるように、印をつけ、打っていきました。床は力が加えやすくて、インパクトが曲がってしまうこともなく、スムーズにビスを打っていくことが出来ました。それでもまだ時間はかかる方だと思うのですが、自分としては、少しは上達したような気がして、とても嬉しかったです。
 
 作業をしながら、少しずつ、
「今、まりのちゃんがここをやってくれているから、自分は何を準備しておくか」
「須原さんだったらどの道具を使い、どのようにしてやるのか」
 というところまで考えられるようになっていきました。
 それが上手くいって、てきぱきと動けたときはやっぱり気持ちが良く、嬉しかったです。
 お昼ご飯には、花開いた梅の樹の下で頂けたのも嬉しかったです。
 
 最後に洗面台も元の場所に戻しました。
 外に組み立ててあった足場のパイプも解体しました。
 水回りの工事もあるそうなのですが、いったん工事が終了したとのことで、一区切りできてよかったなあと思います。
 
 須原さんがおっしゃる工具の名前や、意味も少し分かるようになってきたところで、工事が終了、というのがちょっぴり残念な気持ちもあります。
 ここまで教えていただいたことをしっかり自分の中に吸収します。
 
 昨日のお話もお聞きして、大工さんになる、お手伝いさんにならない。
 その気持ちで過ごして、やっぱりまだ須原さんに教えていただくことばかりですが、半分くらいは大工さんの気持ちで、前のめりに、頭を使って動けたかなと思います。
 
 明日からも大工さんの気持ちで、自分の人生を作っていく人として動いていきたいです。