2月18日のなのはな「味噌作り第3弾 後半戦」
味噌作り第3弾が始まって3日目‼︎
味噌メンバーに入らせてもらえると聞いた時は、飛び上がるほど嬉しかったです。
一から自分たちの手でお味噌を作っていける、なのはなの時間は、どこを切り取っても本当に素敵だなと感じます。
米糀ができるまでをチームの皆と一緒に見守る日々は、まるで子供を育てているようで、とても愛おしい時間でした。そんな幸せな日々を経て、いよいよ味噌作りは情熱の後半戦に突入です!

〇一番手入れ
私たちが愛情たっぷりに育てる糀には、みんなで名前を付けました。
塩糀になる「塩糀 菌太郎」と、黒大豆味噌になる「樽の中 黒太郎」。
彼らが眠る糀室を、私たちは親しみを込めて「太郎の部屋」と呼んでいるよ‼︎
そこから彼らを出して手入れをする瞬間は、私にとって一番の楽しみ! 心臓の音が聞こえそうなくらい、ワクワクドキドキする時間です。糀の上にかぶせている布巾を、祈るような気持ちでそっとめくっていきます。
(前回に比べて、どんな風に成長しているのだろう……ドキドキ……)

布巾をめくる瞬間は、まるで最高に輝く宝箱を開けるときのよう‼︎
ではでは……オープン‼︎

そこに広がっていたのは、前回よりもさらに白さを増した、真っ白な世界でした。
糀の1つひとつが、驚くほどふわっふわ。よく見ると、糀に毛が生えているんですっ!


さらに糀たちを持ち上げると、一枚の板のように、塊として持ち上がりました‼︎
これは糀菌が力強く繁殖して、順調に進んでいる証拠。あぁ、嬉しい……!
ほんのりと優しくて甘い香り。
糀のにおいを嗅ぐと、すっごく落ち着いた気持ちになります。


それから、糀が繁殖中である米を手で撹拌(かくはん)。熱を放出して品温を下げ、同時に新しい酸素をたっぷりと補給してあげます。
最後に、中央の温度が上がりすぎないように手の平で真ん中にくぼみをつけたら完了‼︎
「糀 菌太郎、黒太郎。また数時間後に会いましょうね」


〇二番手入れ
そして夜の21時半。おやすみ前に、みんなでもう一度集まって手入れをしました。
朝起きて糀に触れ、夜寝る前にもまた糀に触れる……なんて贅沢で、なんて素敵な1日の始まりと終わりなんでしょうか。


そんな穏やかな幸せに浸っていたら、現場に心地よい緊張感が走りました。
「この手入れは朝よりも手早く、20分でいきましょう!」
温度を下げすぎずにキープするためのスピード勝負。みんなで息を合わせる、協力プレイのスタートです!


なのはなの味噌作りは「糀には耳がある」ということで、いつも素敵な曲を聴かせてあげています。ウィンターコンサートで演奏した思い出の曲を流す中、いざ! と気合を入れたその時……。
「スピード感をもってやろう!」とみんなで言った瞬間に流れ出したのは、なんと心拍数を跳ね上げる曲調の『STONE OCEAN』‼︎
(ナイスタイミングすぎて、最高……‼︎)



なるべく手数を減らし、無駄のない動きで。慣れているメンバーの手元を見て、どうすれば一番効率が良いのか、その背中を必死に真似ていきます。
最初はうまくコツを掴めずに苦戦したけれど、回数を重ねるごとに、どんどん分かってきました! 分かってくると、効率も上がるし、何より楽しくてたまらない‼︎



そして……なんと! 目標通り、ぴったり20分で終わらせることができました‼︎ やったー!

〇仕舞仕事:最後の手入れ
朝6時。仕舞仕事(しまいしごと)って、なんだろう……。
1番手入れ、2番手入れときて、3番目に行う最後の手入れのことを、そう呼ぶのだそうです。いよいよ、味噌玉作りまでの最後の手入れ。
「もう最後なの……?」と、時間はあっという間に過ぎていきました。
手入れでは、糀箱に糀を広げて、指先で川の字を切っていきます。このことを「花道をつける」というそうです‼︎
チームのみんなで「菌ちゃーん‼︎」「黒ちゃーん‼︎」と精一杯の愛情を注ぎながら、手入れをしていきました。





隣にいるうたなちゃんと、「もう終わっちゃうのが寂しいね……」「でも、本当に楽しかったね‼︎」「ね‼︎」と、この3日間の思い出話をしながら。たった3日間、されど何倍にも感じるほど濃くて充実した時間。
糀が成長するとともに、私たちの愛もどんどん深まっていきました。


〇出糀
そして、ついにこの日がやってきました。「塩糀 菌太郎」と「樽の中 黒太郎」を、太郎の部屋(糀室)から出してあげる「出糀(でこうじ)」の時です。
みんなで卒業証書授与のBGMをアカペラで歌いながら、糀箱を1つひとつ、大切に受け取っていきます。



この3日間。最初は糀のことすら何も知らない状態だった私に、なるちゃんやひろこちゃん、チームのみんなが1つずつ丁寧に教えてくれました。その空気感がとっても優しくて、みんなが作ってくれる雰囲気に、すごく安心をもらいました。
夜中の見回りは、しなこちゃんとペアで。しなこちゃんの無駄のない手早さを見させてもらったり、夜中に優しく起こしてくれたり。一緒に動かさせてもらった時間は、本当に楽しかったです。
初めて味噌作りをするうたなちゃんとも、毎回一緒にワクワク、ドキドキしながら家庭科室の太郎たちの元へ向かいました。あの時間も、私にとって最高の幸せでした‼︎
「糀は1人で歩けない」ということも教えてもらいました。みんなで手を繋いで成長していくその姿は、なんだか私たちと少し似ている気がして、それがとっても嬉しかったです。


そして、明日はついに味噌玉作り‼︎
味噌メンバーだけでなく、家族みんなが揃って行う日。私はまだ黒大豆の味噌玉作りをしたことがないので、今からワクワクが止まりません!
〇味噌玉作り
待ちに待った……味噌玉作りの当日がやってきました!
朝早くから、ひろこちゃんとしなこちゃんが黒大豆を炊いて準備してくれていました。味噌メンバーのみんなで、会場の最終チェック。全員がやりやすいように整えて、いよいよ本番のスタートです。
まずは、ふっくら炊き上がった黒大豆をミートチョッパーにかけていきます。
機械を通すと、ミート状になった豆がうねうねと力強く出てきました‼︎ その様子がなんとも面白くて……。「これなら24時間ずっとやっていられる!」と思うくらい、夢中になって作業に没頭してしまいました。
次に、ミート状になった黒大豆と、塩と米糀を混ぜた塩切り糀を、混ぜ合わせていきます。
(混ざったら、一体どんな色合いになるんだろう……ワクワク!)
期待に胸を膨らませながら、いよいよ味噌玉に丸めていくと……。
そこには、まるで大理石のような、息をのむほど美しい模様が現れました‼︎



「わぁ〜、綺麗‼︎」
思わず歓声が上がるほど、黒大豆の味噌玉には白大豆とはまた違う神秘的な魅力があって、その違いを肌で感じられたことが、すっごく嬉しかったです。手触りも、想像以上にもちもちとしていて、1つひとつ心を込めて丸める時間は最高に幸せでした。



そして何よりも嬉しかったのは、みんなに「塩糀 菌太郎」と「樽の中 黒太郎」を紹介できたことです‼︎
樽に貼るためのデザインは、ほしちゃんとしなこちゃんが愛情込めて考えて、作ってくれました。

チームのみんなと一緒に慈しみ、育ててきた「菌太郎」と「黒太郎」。それをみんなが興味津々で見てくれて……。それだけで胸がいっぱいになり、これ以上ないほどの幸せを感じました。
みんなで机を囲み、笑い合いながら黒大豆の味噌玉を作った時間は、本当に楽しくて充実したひとときでした。
今回はお味噌だけでなく、塩糀も仕込みました‼︎
塩と糀を混ぜ合わせたものをタッパーに入れ、水をひたひたに注いで保管します。これから毎日、1日1回かき混ぜて、2週間ほどじっくり待てば美味しい塩糀になるそうです。
「美味しいお味噌と、塩糀になってね‼︎」

最後は、優しく蓋をして、すべての工程が完了しました。
振り返ってみれば、あっという間で、それでいて驚くほど濃い4日間でした。
お味噌を一から自分たちの手で作る。その全行程を体験できることがどれほど貴重で、贅沢なことか……。一緒にこの時間を過ごさせてもらったことが、本当にありがたくて、感謝の気持ちでいっぱいです。
私たちの手から離れ、これからゆっくりと熟成していく「菌太郎」と「黒太郎」。
美味しいお味噌になって再会できる日を、今から心待ちにしています!

(すにた)
