1月6日のなのはな

「今までありがとうございました」 永禮さんとひろこちゃんと、私は、石生の畑で桃の木にお辞儀をしてから作業に取り掛かりました。
今日は、永禮さんが”日本刀のような切れ味”という、よく研がれたチェーンソーをもって一緒に桃の更新準備のための、木の伐採を一緒に進めてくださいました。
”1998年 加納岩白桃” 最初に取り掛かった、石生の桃畑の加納岩白桃にかかっていた名札には、植え付けられた年が記されていました。
桃の木は、植え付け後、数年で実がつきはじめ、5~10年後の若木の時期では、木の形を整え、収量を安定させます。その後、成木期にはいり、最も多くの果実を収穫できる時期になります。桃の木の寿命自体は、50~60年となることもあるそうですが、美味しい実がつくのは、15~20年のため、桃の実を栽培する農家では、20年ほどで更新されることが多いそうです。
石生の加納岩白桃も、約30年という長い間、美味しい桃の実をつけてくれていました。
昨年も、数や形はやや少なかったり、劣っていたところもありますが、糖度20度以上の桃をいくつも出したのが、石生の畑の桃たちでした。

『無骨なは出して愛想なく どこか私と似ていました』お父さんの桃の唄を聞いていると、石生の桃の木がいつも浮かびました。初めて石生の桃の畑の作業に入ったとき、何がなんだかわからず緊張しながら、優しく強く、緑の葉っぱを広げる、大きな木の下にいるだけで心が静かになったのを覚えています。冬の霜対策、最後に朝日が昇るのを、あゆちゃんや霜対策メンバーと一緒に、石生の桃の木のところでみたこともありました。
大きな加納岩の木を前に、桃の木たちと過ごした色々な時間や、景色を思い出しました。未熟な自分をいつも、静かに、大きく強く許してくれて、そして甘い実をつけてくれた桃の木たちに感謝の気持ちを持ちながら、作業を始めました。

「昨日、良く切れるようにしっかり研いできたんだよ」永禮さんが大きな笑顔で教えてくださいました。木を大きく伐採した後は、運搬がしやすいように、細かくカットしてくださり、その後は、永禮さんのダンプに積み込んでいきます。ダンプにも作業がしやすいように、いろいろな工夫がされています。いつも笑顔で、「これは落ち葉集めのときにあるといいから作ったやつ」など、なのはなでの作業がやりやすいような工夫にあふれた、ダンプの荷台を見ているだけで面白く、温かい気持ちになります。いつも、なのはなの皆や、作業のために喜んで助けてくださる、永禮さんの存在がとても心強く、本当にありがたいなと思いました。

午前中で、石生の大きな木6本の伐採と運びが終了し、午後に残りの10本の伐採を行いました。午後におこなった、奥桃、新桃、山桃、26aの畑は、急性枯死病などで枯れてしまった木や小さな木が多いこともあり、スムーズに進みました。15時30分ぐらいには終わり、次に26aでお父さんが剪定したい部分に印をつけてくれていたところのカットに入りました。

大きな作業で、緊張もあったのですが、永禮さんがいてくださり、とてもスムーズに進められて嬉しかったです。
新しい木を植えるまでには、根っこをとったり土をつくったり、過程はまだあるけれど、新しい木がくる一歩を永禮さんと進めさせてもらえて嬉しかったです。
(あけみ)
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コンサートが終わり、餅つき、クリスマス、紅白、そしてお節作りやお正月遊びなど、慌ただしくたくさんのイベントが過ぎ去り、昨日から、畑作業が再開しました。お父さんが、コンサートも終わらないうちから、早く剪定をしたい、という話をされていましたが、寒いこの時期は、剪定ラッシュのようです。なのはなには桃をはじめ、梅、柿、栗、イチジク、ブルーベリー、ブドウ、ザクロ、あけびなどなど、たくさんの果樹があり、季節ごとにいろんな果樹を食べさせてもらっています。全ての果樹を剪定するわけではないのかもしれませんが、私の印象では、いかに上手く剪定をするかによって、収穫できる量も、質も、収穫のしやすさ、などが決まってくるような気がします。

私は昨日、今日と、梅の剪定をさせてもらいました。剪定をするのは初めてで、緊張と、嬉しさで、気持ちが高まりました。以前、桃の剪定の動画を見せてもらった時は、すごく難しそうだけど、すごく面白そうだなぁと思いました。でも自分が剪定する機会は、多分ないだろと思っていたので、今回、梅の剪定を実際にさせてもらえることが、とても有難くて嬉しく思いました。
第一日目の昨日、梅林に行くと、梅ノ木には小さな蕾がたくさんついていて、すごく可愛いくて更に嬉しくなりました。始めに、さくらちゃんが、「理屈を分かってから始めた方が、面白いと思うので、みんなで剪定の動画を見てから始めよう」と言ってくれました。私は、そのさくらちゃんの言葉がとても嬉しくて、学ばせてもらえること、経験させてもらえることが本当に有難いなぁと思いました。

昨日、お父さんも剪定の基本を教えて下さいました。まず、真上に伸びている枝と、真下に伸びている枝を切ること。(真上に伸びる枝を切るのは、その枝に栄養が行き過ぎて、本来いきたい所に栄養がいかないから。真下に伸びる枝を切るのは、真下には栄養がいかないから)。切るときは枝の途中で切るのではなく、付け根ギリギリのところを切ること。(中途半端な所で切ると、先に葉がない枝は水の行き場がないので枯れてしまい、それがその枝だけにとどまらず、主枝まで伝染して枯れてしまうから)。競合している枝は、下の枝を切ること、などを教えて下さいました。
今日の剪定は、昨日動画を見て知ったこと、さくらちゃんから教えてもらったこと、お父さんから教えてもらったこと、を頭に置いて、切っていきました。
梅林には、梅の木が14本ありますが、残念ながら枯れてしまっている木、枝もかなりありました。昨日の段階で大枝と、徒長枝を切る作業は9割方終えていたので、今日は残り1割を切り終え、その後は更に1本1本、細かく見ていきました。昨日は大きなところを見て、電動鋏や電動のこぎりで切りましたが、今日は剪定ばさみに持ち替え、真上と真下に伸びている枝、枯れている枝、込み合っている枝など、を切っていきました。

昨日、今日で切り落とした枝は、捨てられるのではなくて、蕾のついた枝は切り取って嫁入りすることができる、と知ってすごく嬉しい気持ちになりました。
2日間、剪定をさせてもらい、枝の込み具合や、伸びている方向、強い枝なのか弱い枝なのか、日当たりはどうか、などなど、みんなでいろいろ考えながら切っていく時間が、本当に楽しくて、勉強になって面白くて、あっという間に時間が過ぎていきました。
また調子が悪くなってしまった木や老化が進んでしまった木は更新しようとお父さんが言ってくれてそれも嬉しいなと思いました。
今年の梅は、どんな梅がどれくらい採れるのか、すごく楽しみだなぁと思います。
(のりこ)
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