9月29日のなのはな
涼しさを感じる過ごしやすい季節となり秋の気配を感じ始めました。
秋といえば、芸術の秋、読書の秋、そして何といっても食欲の秋!
美味しい新米の季節です。
なのはなでお父さんたちが刈ってくださったお米がライスセンターで籾摺りをされて、須原さんたちがトラックに載せて運んでくださりました。
大事な新米たちよ、おかえりなさい。
そのお米を鉄筋校舎やライスマンに収納するためにみんなで運んでいきました。


出入り口からずらっと並んでお米を待つ長蛇の列ができます。
米袋に詰められ帰ってきたお米たちの重さは1袋30キロ。
米袋が持てたら大抵のものは持てる。
そう思わずにはいられない重量感があります。
それが次々とみんなの手で運ばれていきます。
みんなの力強さ、たくましさがとにかく格好いい。


前回のお米運びでは、私は重さに耐えられず一人で持つことができませんでした。
悔しい、私も力をつけなければ。
そんな気持ちで見ていることしかできませんでした。
今回こそはきちんと運びたい、と気合を入れてリベンジすべく私も列に並びました。
前に進むごとに緊張も大きくなる中、いよいよ私の番。
「はい」という掛け声とともにずっしりとした米袋が手渡されました。
重い、すごく重い。けれど……持てた!!!
よたよたと歩きながら、なんとかお米置き場に運んでいきました。
あふれんばかりの達成感と喜びがこみあげてきます。
前は持てなかったものが持てるようになった自信も。
なのはなで生活して、毎日沢山の経験をして、力強く成長していけていることを実感しました。
重くて少し体制を崩してしまったりもしたのですが、すかさず誰かが駆けつけ手を貸してくれます。
そんななのはなのあたたかさにすごくほっこりしました。

そして今回は10歳のまりかちゃんもお米運びをしてくれました。
小さな身体で重たい米袋を抱える姿にはみんなが驚かされました。
働き者で力強いまりかちゃんが頼もしいです。

今日は今年とれたお米が、すべて運ばれてきました。
一度では運びきれないので須原さんたちが何往復もして運んでくださいました。
ダンス練習をしていたのですが10~15分ごとにお米が届いた放送が流れ、そのたびにみんなが猛ダッシュで駆けていきました。
重たい米袋もみんなで運ぶとつらさは感じません。
むしろすごく楽しい。
みんなで走って、お米を運んで。
大事なお米の有難みを感じながらみんなで作業出来て嬉しかったです。


鉄筋校舎には高いお米のタワーがずらり。
圧巻の景色。
そして腕はすでに筋肉痛。
努力の証がいたるところで感じられます。
美味しいお米を食べられる毎日が幸せだなと改めて感じる一日でした。
(ゆうは)

ツクツクボウシの声が聞こえなくなったかと思えば、モズのさえずりが聞こえてきて、すっかり秋を感じる季節になりました。動植物のみならず、畑の野菜も夏から秋へと、移行しています。
本日のメニューは、水菜の定植・タマネギの種まき!
水菜は約500株。タマネギは3万粒のうち、今日は2万粒をまきました。


水菜の苗は、小さな成人、という感じです。細く、長く、でも葉はもうしっかり水菜。茎が折れやしないかと慎重になりました。
畝上に株間、条間20センチずつの、3条の千鳥植え。
1畝に全員で入って、植えていきました。ポットからそっと水菜を取り出し、手で植え穴を掘って、そっと入れる。そしてぐらぐらしないように、土を株もとに寄せてやって、安定させる。ただし、成長点は埋めない。
繊細に、かつ素早く。集中した空気の中、進んでいきました。

植えられた水菜がずらーっと並ぶ畝の上がすごく綺麗で、まるで緑色の長い髪の毛がひょろ~っと靡いているかのよう。
今回は虫対策として、定番の敷き草ではなく、籾殻と米ぬかを4:1でまく、という方法で行いました。これはお父さんが教えてくださった方法で、小松菜に来ていたダイコンサルハムシ等の害虫の忌避効果があるそうです。
その方法で行うとものすごく早くて、草を刈ったり移動させたりする手間も無く、効率が良いように感じました。
水やり、酢の散布とネット掛けまで終えたら、完了!!

続いては、タマネギの種まき!

「たまねぎのたねまき」という語呂の良さが、みんなもとってもお気に入り。数ある種まきのうち、タマネギの種まきが一番好きなのだという人もいます。
本来、私は、先行チームが種をまいて、覆土までしてくれていたところに、籾殻、不織布を張って水やりをする、という役割だったのですが、ちょっぴり早めに種まき会場に到着したところ、「ほのかちゃんも一緒に種まきをお願いします!」というさくらちゃんスマイルで、一緒に種まきをできることになったのです!!


実は人生初の種まきで、ものすごく、ものすごく緊張しました。さくらちゃんが見せてくれたお手本。それはそれは優しく丁寧な、無駄一つ無い洗練された手つきで、まるで機械のようにぴ、ぴ、ぴ、と種を2cm間隔においていき、均等な量の培土を手に取り、均等な圧力で軽く点圧していく。その鮮やかなテクニックに見とれている場合では無い!
今度は私が、これをやるのだ!
初めて見たタマネギの種は、思っていたよりも小さく、黒い、カカオニブのようなチップ状の欠片のようでした。
小学生のときに育てた、アサガオの種にも似ているように感じました。

小さな小さな命を指に取って、大きな土の世界へと旅立たせました。
さくらちゃんは楽々やっているように見えたけれど、私はまだまだ手つきが不慣れで、数メートルにものすごく時間を掛けてしまいました。
全神経・全集中。全ての神経を研ぎ澄ませるような感じで、ミクロの世界に入っていくような感覚がありました。魂の底から出し尽くせる限りの集中力を捻出して、そのとき瞳が1.5培に大きく見開かれたようで、呼吸が止まったようで、一挙手一投足全てを確実に、緻密に進んでいく感覚が大変面白く、時間が飛ぶように過ぎていきました。


そしてもみがらをまいていくチーム、不織布を張っていくチーム、水やりをするチームが追いかけてきました。
覆土された筋状にもみがらをまいていく様は、まるでピザにピザ用チーズをふりかけているよう。小さな畑で大人数で追いかけっこをするように、スピード感と、それでも慎重さは失わず、終始研ぎ澄まされた空気の中進みました。
みんなが正確に、素早く確実に進んでいく様子がかっこよかったです。私はまだ種まき初心者マーク付きですが、もっともっと修行して、素早く確実にまけるようになりたいです。

時間内に2万粒蒔き切れた安堵。けれど、一抹の不安が私の心中にはまだあります。
もし、自分がまいたところだけ綺麗に発芽しなかったらどうしよう……これが最初で最後の種まきになったらどうしよう……発芽したとき、めちゃくちゃなところから生えてきて混沌を呼び込んだらどうしよう。
ああ、どうか……発芽してください、ケルタマさん!!! 私は今の精一杯で、やれることはやり尽くしました……もう隠すところも何もありません……後はあなたが応えてくれるかどうか……。どうか、どうか芽が出ますように……。
そして、残りの1万粒も、無事にまききれますように。
タマネギストーリーはまた、次回へ続く!
(ほのか)

