9月27日のなのはな
私の心に光がさした日でした。係のミーティングでのお母さんとあゆちゃんの言葉が、私の中でキラキラと輝いています。
あゆちゃんが話してくれました。私たちは、摂食障害の苦しさから、毎日を安全にやり過ごす癖がついてしまっている。誰かと関係をとるとか、何かを積み重ねるのではなくて、苦しさをやり過ごして毎日を消費する癖がついてしまっている。それでは、おもしろい深い人生にならない。自分の人生の主人公は自分だ。
係のことを進めるときも、係のリーダーとしてみんなをひっぱるときにも、みんなが楽しめて、みんなが伸びるような、しかけを作ることで、自分が成長する。

しかけを作る、というあゆちゃんの言葉に、わくわくした気持ちになりました。今までと同じことをやろう、怒られないようにやり過ごそう、そう思っていたらつまらないけれど、みんなが楽しんでステップアップするようなしかけを作るんだ、と思ったら、イべントを企画するみたいなわくわく感を感じました。私は、全体演奏・アンサンブル係として、みんなのためにどんなしかけを作ろうかと考えたら、とっても楽しいです。

お母さんが、個人個人が「なのはなさん」と呼ばれるのではなく、「○○ちゃんを見るためにコンサートに来ました」と言ってもらえるような人になるという意識を持ってほしいと、話してくれました。お母さんの言葉から、自分がプレゼンテーションする側でいるという意識の低さに気づかされました。怒られないように、人の影に埋もれるのではなくて、もっと、プレゼンテーションする側でいなくてはいけない、そうすることが、みんなのためになるんだと、思いました。
全体演奏・アンサンブル係として動いていると、自分の未熟さを感じることがたくさんあるけれど、そういうふうにして成長していけることがとてもありがたいです。自分を最大限に使って、もっともっと成長します!


夜のアンサンブル練習をして、今、幸せな気持ちでいっぱいです。密かに練習を進めていた『夏の日』チーム、最近、停滞していて、形になるのだろうかと心配もしたのですが、絶対にあきらめないと踏ん張り続けて、やっと、希望の光が差しました。
最初は、管楽器だけのメンバーだったのですが、キーボードにせいこちゃんが入ってくれて、今日、はじめてみんなそろってあわせました。パズルのピースがはまったように、音が揃いました。

そして、私たちは、あゆちゃんマジックにかかりました。私は、ずっとずっと悩んでいた、音が固いという悩みに、希望の光が差しました。私はべースの音を担当しているのに、音が主旋律より飛び出てしまうことに悩んでいました。
あゆちゃんが、話してくれました。私の役割は、床だと。床は、みんなに気がつかれないけれど、床があるからみんなが安心して歩くことができる。
あゆちゃんの言葉を聞いて、私はみんなの床になるんだと思って、吹きました。そしたら! 今までずっとわからなかった、優しい低音というものの、感覚がつかめてきました!! ずっとずっと吹きたくて吹けなかった、優しい低音の感覚が、わかりました。自分が自分が、という気持ちをなくして、誰にも気がつかれなくてもみんなを支える音を吹くんだと思ったら、自分の音が変わったのが自分でもわかりました。まだまだ理想には達してはいないのですが、もっともっともっと練習したら、理想の音に近づけると、希望が見えました。
最後に、あゆちゃんが、「この曲を聴いていたら、心が洗われる」と話してくれて、その言葉が本当に嬉しかったです。聴く人の癒やしになる音楽を奏でられるように、もっともっと、練習を頑張っていきます。
(えつこ)
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希望を届けられますように。
今日は、見学アセスメントがありました。
『オペラ座の怪人』『イア・オラ・ナ』『ルナ』『ウラテテ』『ホワイトフラッグ』
アセスメントに来てくださった方へ、この5曲を演奏することになりました。
私は『オペラ座の怪人』と『イア・オラ・ナ』のダンスに参加させていただきました。
なのはなの演奏を外の方に披露するのは、私にとっては初めて。
みんなの素敵な演奏の中に私も溶け込むことができるのか。
そんな不安と緊張がこみあげてきました。
その時、私がアセスメントに来て初めてなのはなの演奏を見たことを思い出しました。
同じように苦しんできたはずの人たちがこんなにも輝いている。
まぶしいくらいの笑顔を向けて私のために演奏してくれている。
どん底にいた私にとって間違いなく、これからの人生に希望を見いだせた瞬間でした。
それならばこのアセスメントで私がすべきことはただ一つ。
不安や緊張を悟られないよう、笑顔で心を込めて演奏する。
希望を感じてもらえるようなパフォーマンスをする。
来てくれる子のことを想い気持ちを作っていきました。

そしてアセスメント演奏がスタート。
まずはビッグバンドによる『オペラ座の怪人』でお出迎え。
今まではずっと音楽室で合わせてきたので体育館での演奏は響き方が違い少し戸惑いもありました。
実際に聴いてくださる方がいると一層気も引き締まります。
最初の一音からしっかり意識してメロディーを奏でていきました。

楽器演奏の後はダンスで歓迎。
まずは『イア・オラ・ナ』を踊りました。
ようこそ、なのはなへ
その気持ちを前面に押し出せる表情と、動きをそろえて、きれいなダンスができるよう意識して踊りました。
いつもみたいに応援で見ているのもみんなの輝く姿が見られて嬉しいけれど、やはりみんなと一緒に表現する側としていられることは言葉を尽くしても表せないほどの喜びを感じました。
見てくださる方を楽しませられるよう、私自身も楽しみながら演奏することができました。


『イア・オラ・ナ』の後は沢山の経験のあるみんなに想いを託します。
3曲目は『ウラテテ』。
美しい女神様を感じさせる、うっとりする曲とダンス。
みんなの素敵なコーラスも重なり、幻想的な雰囲気が感じられます。
4曲目は『ルナ』。
なのはなのオリジナルソング。
しんどさの中で生きてきた私たちには特に心に刺さる曲です。
なるちゃんのしなやかなダンスも象徴的で、思わず涙をためてしまう演奏でした。

そしてラストに『ホワイトフラッグ』
白旗をあげてなるものか。
勇敢な戦士を感じさせる迫力のある表情とダンス。
力強く生きていこう、そう思わせられます。

アセスメントに来てくれた子は、真剣に私たちの演奏を見てくれていました。
そのことが嬉しいし、気持ちが伝わってくれていたらいいなと思います。
これから先どんな選択をするにしても、今日の演奏で未来に希望を感じてくれますように。
そんな願いを込めて体育館からお見送りしました。
演奏を見てくださる方がいることは、コンサートを控える私たちにとっても確実にいい刺激を受けたと思います。
ここからもっとレベルアップしてより良いものに仕上げていけるよう頑張りたいです。
(ゆうは)
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またひとつ、大好きな曲が増えました。
QUEENの、『Don’t try so hard』。1秒聞いただけでその神聖で厳かな世界感に包み込まれ、深く沈むような感動が広がりました。
前から好きだったこの曲を、今回ウィンターコンサートでみんなと演奏できることが嬉しいです。
「もしキミが、なにかを探し求めているのなら そんなに一生懸命にならなくていいよ」
楽譜の右下に記載されている和訳は、この言葉から始まります。
この言葉が今の自分自身に語りかけているようで、今の心境とぴったり重なりました。それが驚きでもあり、この曲に出会えた運命を感じました。

イントロAは、主旋律のメロディーと同時にコーラスが始まります。
「ひとつひとつ筆の先のように、ひとつの音を残してすっと綺麗に消えていく」
というイメージを、まなかちゃんが教えてくれました。
前奏のストリングスのような、まるで教会の大聖堂で響くソプラノのような、柔らかくも芯の通った伸ばしが幻想的な雰囲気を醸し出します。

今までは曲の音だけ聞いて、その旋律や雰囲気が好きだったけれど、今回は文面に英語の歌詞が書かれていて、それを読みながら歌いました。
これはこのような意味だったのか…と、聞けば聞くほど曲がその意味を伴って自分の体に入り込んでいくように、この曲がもっと好きになります。

音入れを一通り終えたあとは、音源に合わせて練習を行いました。
音源は、原曲ではなく、なのはなバンドバージョンのものを、まなかちゃんが用意してくれていました。
音源から聞こえるあゆちゃんの声に、覚えたてのコーラスを乗せて歌いました。
聞こえてくるキーボードやエレキギターの音にも緻密に耳を澄ませていると、演奏しているバンドメンバーの姿が目に浮かびました。
それが本物となって、冬にはその光景がステージの上で広がっているのだ、そして自分自身もその内の一人として、舞台をつくる一人として歌っているのだと思うと、今この瞬間も、確かにそこに繋がっているのだと思いました。そこから見える景色、その空間はどんな色をしているのだろうと、思います。

そのときまで曲の完成度を上げるのはもちろん、自分自身も、曲に対する解釈も深めながら、過ごしていきたいです。
(ほのか)
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