
4月28日のなのはな
ズッキーニの畝立てを行いました。
畝幅1メートル、畝間80センチの高畝目指して、まずはライン引きから。
いいとこ下の畑は古吉野保育園に隣接するような形で、細く長く広がっています。
この畑一面にズッキーニが植わるのだと思うと、ワクワクした嬉しい気持ちで胸がいっぱいになりました。
ライン引きの後は、早速畝を立てていきます。
ズッキーニはウリ科で、湿害の影響を受けやすいため畝を高くする、ということを教えてもらいました。
畝間80センチというとおよそクワ2.5個分くらいの幅があり、小松菜や水菜のときと違ってさらう土の量が多かったです。
右足を前にふんばっていると、脚の裏側にじんわりきいていくる感じがしました。
全員で一列に並び、一人が担当する面積を小さくして進みました。
畑の外周は特にきれいに上げて排水を良くできるように気を付けました。また畝間の土もきれいにさらって美しい畝にできるように意識しました。
土をさらってどんどん畝間が綺麗になっていく様子が見ていて気持ちよかったです。
私がやったところを見てすにたちゃんが、「綺麗!」と言ってくれました。真っ平らになるくらい質に拘って、かつスピードも意識して土と向き合っていると、時間があっという間に過ぎて行きました。
休憩時間には、顔をあげてまなかちゃんがズッキーニの話をしてくれました。
なのはなの食卓でも、嫁入りでも大活躍だったズッキーニの話をしているうちに、ズッキーニに会えることが楽しみになりました。
みんなで助け合いながら1畝ずつ終わらせていき、かまぼこ形にならしをしました。
そしてついに、ジャンプしないと飛び越えられないくらい幅の広いズッキーニの畝が完成しました!
育苗チームが育ててくれたズッキーニの苗を、定植する日もそろそろかな…と思います。
今日できた畝でズッキーニが元気に育つように、これからも必要な手入れをがんばります。
(ほのか)
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池上桃畑に植わっている、ポポーの花が咲きました。
ポポーの花は、ワインレッド色をしていて、スカートのような、変わった形をしています。
咲き始めは、黄緑色の花びらをしていて、一見花のように見えないけれど、熟していくにつれて、花びらが赤く色づいていきます。
ポポーの花の中には、雌しべと雄しべの両方が入っているのですが、雌しべが熟すタイミングと、雄しべが熟すタイミングがずれています。雌しべが先に熟すのですが、その頃にはまだ雄しべの葯が開いていなく、花粉が出ていない状態で、雌しべの役目が終わったころにようやく花粉が出てきます。
自家受粉しにくいようです。
そのため、人工授粉をしました。
人工授粉のやり方はとても簡単で、咲き終わりの花に梵天をつけて花粉を取り、咲き始めの花の雌しべに付けるだけです。咲き終わりの花と咲き終わりの花の中をよく見てみると、外見がかなり違います。雄しべが、雌しべの周りに、球体を半分に割ったような形で密集しているのですが、咲き始めの花は、緑で亀の甲羅のようにぎゅっと閉じています。
けれど、咲き終わりの花を見てみると、雄しべが大変身。今度は茶色いもこもこになっています。茶色いもこもこは、小さな葯がたくさん集まってできていて、その中に目に見えるか見えないかぐらいの細かい花粉が入っています。
ポポーの実は、柱頭の元部分、ちょうど雄しべの茶色いもこもこに包まれるようにしてできます。茶色いもこもこは、梵天が少し触るだけで、さらさら落ちていきます。
残ったところを見ると、実の原型ができていました。
ほんの5mmぐらいの細長い実で、窪みが出来ています。1つの花から1つの実が出来るのではなく、3つも4つも出来ます。今は、1つにしか見えないけれど、時間が経ってくると、窪みがだんだん深くなって、分裂します。 ポポーの木に花が付いていると、小さなオーナメントがたくさんぶら下がっているみたいでとても可愛いなあと思います。新芽も出始めたばかりで、若々しいツヤツヤした幼い葉が綺麗でした。夏に向けて、どんどん葉っぱも茂っていって、実も大きくなっていきます。成長を見ていくことが楽しみです。
(りな)
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小雨が降ってきてしまったので午後はキャンプの準備を進めました。
各チームで週末のキャンプに向けて制作物やゲームの進行の準備を進めました。
キャンプの準備も大詰めです。
基地作りチームは材料を揃えていきます。
基本の骨組みとなる竹を割いていきます。
大分集まりました!
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大竹さんが来てくださり、山小屋キャンプに向けてお面を作ってくださっています。
午後は、お面の制作の助手で作業をさせてもらいました。
籾摺り機倉庫が3日間、大竹さんのお面工房になっていて、お面工房に入ると、大竹さんが彫り進められているキリンのお面がありました。そして、これを作るんだとイメージ画像を見させていただいて、画像を見て、それを立体に形作られていることが本当にすごいなと思いました。
お面の材料になっているのは、数ヵ月前に古吉野で伐採された桜の木だと教えてもらいました。大竹さんが、桜の木は固いけれど、まだ伐採してから日が浅いので乾燥させたものと比べると柔らかく、彫りやすいことや、木取りのことなど教えてくださいました。
桜の花の季節は終わりましたが、いつも校舎に帰ってくるときに迎えてくれる桜の木が材料になっているキリンのお面が、お守りのようだなと思いました。
桜の木は彫っていると桜餅のようなフワッと良い香りがしました。
大竹さんが彫り方を教えてくださり、丸刃とげんのうを使い、お面の内側のくり抜きや、目の部分のくり抜きをさせてもらいました。大竹さんが彫られているところはとても手早く綺麗でした。目のくり抜きをするときも、お面が魅力的に見える彫り方があり、奥が深いなと思いました。熟知されて考えられていることがすごいなと思いました。
お面の内側を彫る前段階では、丸刃で彫りやすいように、大竹さんがチェーンソーで溝を切ってくださいました。普段は、枝を大きく切られたりするときに見るチェーンソーですが、大竹さんがお面の内側に溝を切っていかれるところは、こんな繊細なチェーンソーさばきがあるのだとびっくりしました。
彫っている時間が難しかったり緊張もしますが、集中して形を作っていく時間がとても楽しいです。
大竹さんが2つ目のお面の制作をされていて、完成に近づく制作過程を見させていただけることもとても勉強になります。
山小屋キャンプなどで、みんなで見られることも楽しみです。
(さくら)