入居期間について

 

回復までの入居期間は、少なくとも1年半はみておいてください。
長いようですが、これは拒食や過食を止めるための時間ではありません。
ここに入居している方々は、入居の前日まで過食嘔吐などの激しい摂食障害の症状がでていても、入居初日から過食嘔吐の症状は止まっています。

どんな症状であっても、ほとんどの方の場合、摂食障害の症状そのものを止めることは難しいことではありません。
それが10年近く続いてしまった症状だったとしても、たちまち症状はおさまっています。
難しく、そして時間が必要なのが「自我」を作ることです。
いくら症状だけ止められても、「自我」ができていなければ、自宅に戻ってまた元の親子関係に入ったとき、あるいは新しい人間関係に入っていくとき、症状が再発してしまう可能性が高いのです。

 

 

どこへ行っても誰と会っても、摂食障害の症状が再発しない強い心にするには、心の中に自我の種を作らなければなりません。
別の言い方をすれば、摂食障害の女性の胸の中には、もう1人、5歳前後の女の子がいて泣いているのです。
それは心に傷がついたために、幼いときのまま少しも成長できなかった自分自身の心なのです。

安心して成長することができなかったために、本当の自分の心は取り残されてしまいました。
そのまま時間だけが10数年も流れて、身体は成長したものの、心の中にはまだ幼い女の子がいて、助けて欲しいと訴えています。
自我を作るというのは、この胸の中の幼い女の子を育てるということです。
10数年分の月日を埋めるべく、急いで成長させるといっても、どうしても1年半以上の入居期間は必要になるのです。

もう一度いいますが、摂食障害の症状だけを止めるだけなら時間はかかりません。
症状を止めるだけではなくて、大きな希望をもって前向きに生きられるような心に変えるためには時間が必要だということです。

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