

摂食障害の原因について、質問です。
一般的に摂食症はダイエットが原因と言われていますが、それは本当ですか?
摂食症の原因は、人によって違いますか?
【お父さんの答え】

過去に、「摂食症になる原因はダイエットの行き過ぎ」だとか、間違った女性の体型の考え方──痩せたほうが綺麗だ、というような──その考え方が浸透していて摂食症になる、ということを言われたことがありますし、今でも一部、そう思っている人もいるんじゃないかなとは思うのですが、ダイエットが原因で摂食症になることは、まず、あり得ない、と私は思っています。つまり人によって原因が違うということはありません。
やはり、幼児期、小児期である4歳から6歳の頃の精神的なつまずき、心の傷が摂食障害の原因になり、それ以外の要素は、摂食障害の原因にはならないと思います。
思春期に親離れする頃に、脳の親離れ中枢が働いたとき、その心の傷が元となって、まず、親に対して過度に嫌悪感が出てきたり、あるいは過度に依存する気持ちが出てきたりします。同時に、食欲中枢に対して過剰なホルモンが流れて、拒食、過食、あるいは過食嘔吐といった症状に繋がっていくという流れです。
だから、他にいろいろな原因があるというのではなく、4~6歳の頃の、家族や家庭が壊れるという心配──家族関係が壊れたら自分が死んでしまう、自分を守らなければいけない──そういう自分を守りたい、家族を守りたい、家庭を守りたい、という強い危機感が発端となります。
自覚的な気持ちとしては、「家族を怒らせたくない」から始まり、学校の先生を怒らせたくない、友達を怒らせたくない、ということをテーマにしながら生きてしまううちに、自我の発達も未成熟になってしまいます。
そして10代半ばになって、あるいは10代初めになって、身体が大人になってくると女性ホルモンが出てきます。一般的には生理が始まる頃に、自動的に親離れをしますが、親離れをするというのは、自分で意識的に親離れをするんじゃなくて、本能的に親離れ中枢が働いて、親に対して嫌悪感が本能的に出てくるものです。
摂食症の女性はその嫌悪感が強すぎるために、脳内で過度に分泌されるホルモンが食欲中枢を刺激してしまうことで、摂食症の症状が現れてくる──それが摂食症なのです。
ですから、原因がダイエットにあるということは、現実としてまずあり得ない、と私は思います。繰り返しますが、それに例外はありません。これは精神科医の言うこととは違っていたり、必ずしも一般的な考え方でないかもしれませんが、これまで20年以上の回復支援をしてきているなのはなファミリーとしては、そんなふうに確信しています。
(2026年8月5日 掲載)





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