「曲の中では」 かのん

7月24日
 
 〇本番に向けて、気持ちを
 
 天神涼み、本番の日。お昼の集合で、お父さんの言葉が胸に刺さりました。
「個性とか自分らしさということを、今は言われすぎているけれど、皆と同じ格好をして同じ踊りをして、自分を消してみんなの中に埋没する。自分を完全に消す。その面白さ、楽しさを感じる」
「みんなの中に埋没して、私は人を喜ばせることができるんだ、という自信をつける」
「自分たちが主人公。ここが仮の場所じゃなくてここが本番、今が本番。自分が主人公ですっていう気持ち、オーラを出す」
 
 私は、どこかみんなの中の1人としているのが、嫌というような気持ちがありました。だけれど、そう皆の中でイベントをしたり、今回の天神涼みをすることで自分を消して、本当の楽しさがわかるんだ、これも勉強なんだと感じました。そう思うと楽しみだった気持ちがさらに増したし、どこかやりたくないと思っていた気持ちも、飛んで行ったように思います。本当にお父さんの言葉からは、いつもたくさん学ぶことがあります(笑)
 
〇ゆりかちゃん
 
 今回、浴衣バディーはゆりかちゃんでした!!
 ゆりかちゃんが何度も、「かのんちゃん1人で着れてる! すごいね」と自分以上に喜んでくれました。凄く嬉しかったです。
 ゆりかちゃんの言葉や温かい雰囲気のおかげで自分も、初めてちゃんと、1人で着れた、と自分の自信につながった感じがします。
 
〇夢のような
 
 今回は、河上さんたちが勝間田神社へお参りに行かれるとき、一緒にいかせてもらいました!
 外に出て、神社の方へ向かうと、そこには橋がありました。
 まだ夕方だけれども、その橋には提灯が飾られていて、すごく綺麗で引き寄せられるものがありました。浴衣で橋を渡ったり、神社へ行ったり、本当に胸がいっぱいでした。こうして、浴衣を着てお祭りの場所を歩く、お祭りに参加する人として気持ちを引き締めて歩いてお参りに行く、これまでにない感じと気持ちでした。
 これまでにない、非現実的な感じが楽しくて、まるで夢のような時間でした(笑)
 
〇お父さん!
 
 とうとう、踊りが始まりました。
 お父さんが、「かのん、ちょっと間あきすぎかな」「こういう時に前に詰める」と最後の最後まで、自分たちがレベル高く良い踊りができるように、お祭りに来ている人にも、レベル高い踊りを見てもらうためにも、最後の最後までお父さんがよりよくするために、そう声をかけてくださったことが、ものすごく嬉しかったです!!
 
 正直に言うと、声をかけてもらい、第一に思った事それは、お父さんが自分の事を見てくれてる!! 嬉しい!! そう思いました(笑)
 
 
〇同じ
 
 今回、踊っていて、以前とは感じ方が全く違いました。前回はどこか、同い年ぐらいの子をどこか探してしまっていたり、どう見られているかが怖い気持ちがありました。だけれども今回、出演させてもらい、感じ方が全く違いました。
 どんな時も、見ている人が涼しくなるような踊りにしたい、私たちを見てと、思い踊っていると、どう見せたいかだけに集中していたので、たとえ腕が疲れてきても、見てくれる人がいて、一緒にどう見せたいかという同じ志の仲間がいるから、もうひと頑張りだ! と思い笑顔で入れたり、集中を切らさずにいられた気がします。
 本当に、気持ち1つで同じことだとしても感じ方が違うんだなと思いました。そうどう見せるか、という気持ちも大事だけれど、私は仲間の大事さを、みんなの中の一部となったことで、気づきました。
 本当に、どんなことも、こう同じ格好をしているように同じ志を持っている、目指している仲間が、列を見たらわかる通りたくさんいるから、私は強くなれるんだと、思いました。
 1人で、戦い、どう見せたいか、と思うだけだと、力は弱いかもしれないけれど、みんなと、みんなの中の1人として、どう見せたいかと1つの大きなチームとして外に目を向けた時、怖いものはなくて、どんなことも怖くないんだなと気づきました。どう思われたって、どんな事をされたって、私にはこの仲間がいるから、この同じ志を持った仲間がいるから、私は強くなれるんだ、そう思いました。
 同じ格好をして、同じ振りをして、みんなの中の1人としていることで、そのことが見えてきてはっきり感じたことだなと思います。本当にみんなのなかの1人になる事って大切なんだ、強くなれるんだな、と気づきました。
 
 
〇その先に
 
 私は、列の後ろらへんで踊っていました。みんなのずらっと同じ浴衣と同じポーズで踊っている姿が、ここでしか味わえない綺麗さでした。
 繰り返しになりますが、皆の中の1人として、同じ格好、同じ踊り、同じ気持ちでしていると、そこには雑味が取れたすねた気持ちが取れた純粋に楽しい気持ち、仲間が大好きだ、と思う気持ちも見えました。
 私があなたで、あなたが私、それでいい、本当に心からそう思いました。私には、その気持ちが足りていなかったと思います。だけれど、今回天神涼みで、完全にみんなの中の1人としていることで、本当に自分は仲間のみんなのおかげで生きて居られて、みんなが自分で、自分がみんな、なんだそう思いました。
 
 
 〇視野が狭くなっていたけれど、視野を広げてみたら本当に綺麗、手先だけ視野を狭く見るんじゃなくて、大きく見たらすごく綺麗で見る世界が変わった
 
 帰り道の踊り。空が暗くなってきて、お祭りの屋台の光や提灯の光が綺麗になってきた頃、あることに気付きました。私は、視野を狭く、見るとしたら手の指先だけ、外を向いて手を振るフリでも、目の前の5センチぐらいの所をビームのように見ているだけだと。もっと視野を広く景色を見よう! 今しかない! と思い意識的に視野を広がてみると、さっきまでとは見える景色が変わりました。
 さっきまでは手の甲と、家の壁、本当に壁に穴をあけてそこから見ているような感じだった気がします。意識的に視野を広くすると、本当にびっくりするほど凄く綺麗で、ここはどこ? と思ってしまうほど、これまでにはない綺麗さが目の前に広がっていました。きっと日常でもそういう事があるんだろうなと思い、もっと視野を広く生きていくんだ、そうきっかけが出来ました。
 
〇続きがある
 
 踊りは終わりを迎えました。いつもなら、どこか寂しい気持ちがあったりするけれども、全く寂しい気持ちはなかったです。なぜなら、次の日は作東のリハーサルと、諾神社の本番だから! 明日もわくわくすることが待っているんだと思うと、やる気がまた入ったし、本当に1日って早いから大事にしなきゃな、と思いました。
 それと、このお祭りがどうかずっと続いてほしい、そう天神涼みのイベントがさらに好きになったなと思います。
 
 
7月25日
 
〇1つの大きな物語
 
 今日は、作東のリハーサルがありました。
 ノンストップで、気持ちを切らさず次々にダンスをつなげていく感じが凄く楽しくて、久しぶりの感覚でした(笑)
 本当に、みんなで繋いで大きな1つの物語を作っているんだなと感じました。
 
〇諾神社でも、すごくきれいな所。
 本番でも、ライトアップされて踊ってるのが本当に神々しい、神様がいるなって感じ。
 
 本番の際、スタンバイしている時に見える、仲間が踊っている姿が本当に綺麗で、こんなにも素敵な仲間がいることに、誇らしい気持ちになりました。空が薄暗くなり、ライトに照らされて神社の前で踊る仲間の姿が神々しくて、神様がいる、そう感じ、引き寄せられるものがありました。本当に素敵だったし、自分もそこで踊らせてもらい、すごく楽しかったです。
 
〇見てくれる人が
 
 練習の時は、お客さんをイメージしにくくて、なんでしてるのだろう、楽しくない、とふとした時、思ってしまった事も一時期あったけれど、やっぱりこうお客さんが、見てくれる人がいるんだ、と思うと練習を頑張ろうと思えました。見せる人がいる、お客さんがいると思い、その前で披露する楽しさを忘れず、練習を頑張ろうと思いました。
 
〇ももちゃんやみつきちゃん
 
 着替えをするときや、スタンバイして、髪飾りをつける時、ももちゃんが絶対にとれないようにつけてくれたり、曲中の着替えの際、みつきちゃんがなかなか取れなかったヘアピンを取るのに手伝ってくれたり、着替えている人に向けてうちわであおいでくれていたり、本当にその温かい空気がすっごく凄く嬉しかったです。
 本当に仲間とだから出演者として居られるんだ、と仲間が助けてくれて、自分も仲間のため、人のためを思い前に進めるんだ、と思いました。
 あー! 本当に大好きだなあと、胸がぎゅーーッと温かい気持ちでいっぱいになりました(笑)
 
 
〇神々が行き交う道
 
「見て。私たちはあなたからこの歴史という名の舟を受け継いだ者。聞いて。私たちは声を上げ、言葉でこのオールを漕いで、船を進めてゆく。星を探し、波を読み、先人たちの導きを感じながら。進め! さあ、船を力いっぱい漕いで行くのだ。
 進め! 心を一つに、勇気を信念をまっすぐに持ち、漕ぐのだ。
 
 私は決心する。私たちの言葉で今も歌い続け、次の岸へと漕ぎ出していく。
 
 星々が流れ、航路を描く。
 
 そう。もうそこは、神々が行き交う道。」
 
 
 ではけの確認をしている時、あゆちゃんがある話をしてくれました。
 「Fa’afaiteは、自分がこれだと思う道をまっすぐに進んでいたら、気づいたらそこは神々が行き交う道だった、という曲なんだよ」と聞いた時、ハッとして、鳥肌が立ちました。自分もそう生きていく1人でありたい、そして今が未熟で何であろうと、曲の中では自分もその1人として居られるんだ、そう思うと、本当に気持ちが引き締まり、この曲がさらに大好きになりました。
 現実でもお父さんお母さん、なのはなの価値観を勇気と信念を持ち、突き進んでいこう、そう思います。
 それから、自分の事だけじゃなくて、見てくれている人にもそう、勇気と信念を持ちまっすぐに進むことの綺麗さ、そして行き着く場所はみな、同じことを、どうか見ている人に届くような、伝わるようなダンスにしたい、そう思いました。
 それと、私はあゆちゃんの考えてくれたMCが大好きです。自分もあゆちゃんの言葉をなぞり、伝える気持ちでいても、いつも最後「神々の行き交う道」でゾクッと鳥肌が立ちます。本当に、こうして本気で心も体も鍛えて成長させてダンスも手段として、成長していける事が、成長できる機会があることが本当に嬉しいなと思います。
 
〇かき氷
 
 諾神社の方が、かき氷をくださいました!
 それを車の中で、みんなで何口ごとに回して食べていくのが嬉しくて、おいしさが倍増した感じがしました。演奏終わりに食べるかき氷、車の中でくるくると回る2カップのかき氷、本当にその時間も幸せでした(笑)
 
 
〇初めて感じた気持ち
 
 今日が終わった、と思っても次の日は海がある!! イベントの3日間が本当に楽しくて、ずっとわくわくした気持ちで胸がいっぱいでした。
 行儀が悪い話かもしれないけれど、ゆうなちゃんとお風呂に入った時、あやちゃんもいてくれて、いつもに遅れて、たまたま今日、生理が来てしまい明日、海なのに大変だなあという話になりました。そういう話を自分から切り出したというよりかは、自然にそういう話になりました。
 
 これまで自分は、どこか生理がまだ恥ずかしいというかなれない気持ちがありました。「女の子として生理は当たり前、生理がいいとか悪いとか関係なしに、来るのが当たり前なんだよ」と以前、あゆみちゃんから教えていただきました。
 そうなのか、と頭では理解していたけれど、その時、初めて実感しました。
 ゆうなちゃん、あやちゃんが「それは大変だね」と言葉にすると平たく感じるけれど、自分以上に大変だ、と思ってくれているのが顔や雰囲気から感じて、ああ同じ土俵で同じように共感してくれているんだな、感じたり、ゆうなちゃんとは海の実行委員で同じだったのですが、「言ってくれてよかった、知らないと気遣えないじゃん」と気遣ってくれて温かい言葉をかけてくれたりで、本当に本当に嬉しかったです。言葉にすると恥ずかしいけれど、ああ、自分って女子なんだなあ、と思いました(笑)本当に、女の子だったら生理は当たり前なんだなと、初めてあゆみちゃんの言葉を実感して、頭だけの理解じゃなくて自分の体験としても、腑に落ちました。
 それに、まさか自分がこんな話を誰かとできる日が来たり、生理の事で大変だなあと思ったり、誰かと共感して、自分が女子だなんて思える日、そんな日がくる事にもびっくりして、嬉しかったです。
 生理って恥ずかしい事じゃないんだな、そう実感しました。