「人を信じること」 のりこ

7月8日

 お母さんが、桃の袋で使い終わったものを、衣装やコンサートの舞台背景に使いたい、と言っていた、ということをさくらちゃんが教えてくれました。
 それがすごく嬉しいなぁと思いました。何でも使い捨て、というのが今の世の中ですが、物を大事に使ったり、一度使ったものを有効活用したりして再び使う、というのがすごく嬉しく感じるし、お母さんがそういうことを大事にしていることも嬉しく思います。
 もしかしたら、桃メンバーにとっては、少し余分な作業が増えるのかもしれませんが、桃メンバーが袋を有効利用できることをすごく喜んでいるように見えて、そういうことを喜べるのが、なのはなの皆なんだなぁと思って、温かい気持ちになりました。

 夜、お父さんに聞いてみよう、を見させてもらいました。今日の話は、「人を信じること」についてでした。人も信じられなければ、自分のことも信じられなくて、孤独な日々を送っているのが摂食症の人で、人を信じ自分を信じるためには、理解されることが必要だ、という話でした。理解されたい、というのは自分がずっと求めていたことで、お父さんが摂食症の人の苦しみを本当に深く理解してくれていることが、とても嬉しくて有難く思いました。動画を見て、改めて自分は深く理解してもらっているんだな、と思ってすごく安心した気持ちになりました。

 私も長い間、誰にも理解されないことに一番苦しんでいたと思います。親からも、
「お前は一体どうしたいんだ? 何をしてほしいんだ?」
 と聞かれることがありましたが、ただ一つの願いは、
「分かって欲しい、何も欲しくないし何をしてもらうことも要らないから、ただ分かってくれたらそれだけで私は救われると思う」
 というようなことを言っていました。でもそれが親にとっては一番難しいことのようでした。理解できないものを理解しろ、と言われてもどうしようもなかったのだと思います。
 誰にも理解されず、自分でも自分のことを理解できない、信じられない、誰のことも信じられない、という状態だったと思います。周りの人はいろいろしてくれるし、いろんなアドバイスもくれるけれど、どれも見当外れに思えて、誰も自分のことを分かってくれていないんだな、という諦めの気持ちばかりが膨らんでいったように思います。
 人を信じられなかったり自分のことも信じられない自分を、私はおかしい人間なんだ、とずっと思ってきましたが、お父さんの話を聞いて、信じられなくなるのは当然だ、と言ってくれていたのが、すごく救われた思いがしました。
 理解されることが何よりも、回復への道につながる、と思います。私も、理解してもらったから、今こうして笑える日々を過ごすことができています。今度は、自分が誰かを理解して、相手に希望を持たせるような人間になっていきたいと思います。
 「お父さんに聞いてみよう」を見た人は、やっと自分のことを理解してもらえた、という気持になって、動画の前できっと泣いているんだろうなぁと思います。それだけで、苦しみの半分以上はなくなったんじゃないかなぁと思います。この動画一本で、生きる希望を持つ人はたくさんいるだろうと思うと、本当に嬉しいなぁと思いました。
 
 今日は、収穫、嫁入り、空心菜の草取りをしました。人数が少なくて、少ない人数でもやるべき作業を終わらせるために、みんながいろいろ考えてくれていて、私も作業効率や、作業が楽しくなるような空気作りを、もっと考えたいと思います。
 今日もまりかちゃんが良く働いてくれて、少し注意されることがあっても、ふてくされることもなく、頑張って働いてくれたのがとても嬉しかったです。
 夕方の5年生掃除では、掃除の仕方が少しいい加減だったところを指摘すると、今までなら、ふてくされていたと思うのですが、今日はバツが悪そうに笑って、素直に、「わかった」と言ってくれたのが、すごく嬉しかったです。私はまりかちゃんがすごく苦手で、今までは関わるのを避けてきたのですが、今回掃除が一緒になったのも、自分を成長させてもらえるチャンスなのかな、と思います。やっぱりまりちゃんに対しても、私がまりかちゃんを理解することが大事で、一番大事なところを自分が今まで避けてきたのが間違いだったんだな、と思います。
 今日は、掃除にちいちも来てくれて、私やまりちゃんが喜んだり褒めたりすると、ますます頑張って机を拭いたり、床を拭いたりしてくれました。褒めることって凄く大切なんだなぁと思いました。私は褒めるのが下手ですが、皆を見習って褒め上手になっていきたいと思います。
 
 空心菜の草取りをしていた時、16時過ぎにちいちが来てくれました。ちいちの草取りがすごく上手だったのですが、みんながそれを褒めまくるので、ちいちはますます張り切って草取りをしてくれました。特にえつこちゃんの褒め方が、自分も聞いていて嬉しくなってきて、その時間がとても嬉しかったです。最後に、「明日はちいちは嫁入りのお手伝いで、たけちゃんが作業のお手伝いだね」と言われた時に、ちいちが、「明日も作業やる!」「今日楽しかったから!」と言ってくれて、それがすごく可愛かったし嬉しかったです。またやってみたい! と思わせるみんなが優しくて、そんな温かい空気の中で作業させてもらえるのがすごく嬉しいなぁと思います。

 もう一つ嬉しかったことは、白井さんとゴミステーションを掃除できたことです。最近、農産倉庫前がにおって、それはゴミステーションが臭いのと、嫁入りした後のコンポストが溜まってしまっているためだと思います。台所さんも大変だし、何よりもゴミを捨てて下さる白井さんが大変な思いをされていると思います。まことちゃんたち台所さんは、すごく気を付けてくれていると思うし、まなかちゃんやみつきちゃんも、どうにかしたいということを言ってくれていました。今日はゴミ捨ての日で、白井さんがゴミを運んでくれた後、ゴミステーションが空になったので、掃除をするなら今日がチャンスだね、ということをみつきちゃんと話して、実行することができて嬉しかったです。白井さんがいつも汚れ仕事を嫌な顔一つせず、ずっとやって下さっているのがすごく有難いと思います。自分たちも白井さんが気持ちよく仕事ができるように、ゴミの分別をきちんとして、臭いが発生しないように捨てたり、農産倉庫前を綺麗に保っていかなければならないと思います。
 私は白井さんと作業をすることが、今まで一度もなかったので、今日は少しの時間でしたが、白井さんと一緒に掃除ができて、少し白井さんのことが分かって近づけたような気がして、嬉しかったです。相手のことが分かると、嬉しい気持ちや好きな気持ちも大きくなるんだなぁと思いました。掃除が終わった後、空心菜の草取りに行こうとすると、白井さんが川向うまで車で送って下さったのも、すごく嬉しくて有難かったです。