「猫に」 ゆうは

7月3日
 
 今日は嬉しいことが2つありました。
 ひとつは、はなよめのネットはぐりができたこと。
 ネット回収は特に大好きな作業のひとつ。
 ネットをはぐる前と後では、樹の様子が全然違って見えます。
 解放されて伸び伸びとしてとても気持ちよさそう。
 これまで実をつけて、美味しい桃をたくさん実らせてくれた桃の樹に感謝をしながら、「お疲れさまでした」の想いをこめてネットをはぐります。
 ネットがない桃の樹は一段と大きく見えて、そのもとに居られると包み込まれるような安心感があります。
 ここのちゃんと2人で作業をしていて、支柱立ての後で、できたらネットをはぐってほしいとさくらちゃんが言ってくれました。
 夕食の時間が迫ってきて、ぎりぎりではあったのですが、「早くはぐってあげたい、絶対終わらせる」という気持ちで作業を進めていて、無事にはぐることができて嬉しかったです。
 達成感でいっぱいのまま、ここのちゃんと奥桃畑から走って帰ってきたのも楽しかったです。
 今日はここのちゃんと2人で作業させてもらうことがとても多かったです。
 ここのちゃんの安定感や落ち着き、力強さなど、すごいなと思うことが沢山あって、そのたびに自分の未熟さも感じて申し訳なさもあるのですが、沢山許してくれるここのちゃんが有難いなと思います。
 2人でいろんな話をしながら沢山作業を進められた一日が、とても充実感があったし楽しかったなと思います。
 
 嬉しかったことふたつめ。
 夜に図書室でよしみちゃんと会った時に、「トゥエポポを踊ってもらおうと思っている」と教えてもらいました。
 もう飛び上がるほど嬉しかったです。
 トゥエポポは、私にとって大事な曲です。
 アセスメントの時に、トゥエポポを歌うまなかちゃんの姿を見て、(なのはなにはこんなにも楽しそうに、心の底から気持ちを込めて歌う人がいるのか。なのはなに来たら、どん底にいる私もこんな風になれる日が来るのだろうか。)と未来に希望を感じることができました。
 最初に惹かれたのはまなかちゃんの歌う姿でしたが、ダンスもすごく素敵で、大好きで大切な憧れの一曲です。
 それを踊れることが本当にうれしいです。
 難しそうだなと思うし、ダンスの才はない方だと思うので、また自分の踊れなさに撃沈してしまうのだろうなとも思います。
 でも、せめて全体の質を落とさないよう、人一倍、人の何倍も練習して最低限人並みに踊れるようにするという覚悟はあります。
 踊れるようになりたい。ダンスが楽しい。
 そう思える、そして実際に踊ることのできる環境に居られることが有難くて嬉しいです。
 あとついさっきもう一つ嬉しいことが。
 ギターで指使いが分からなくてりなちゃんにワンフレーズ弾いてもらいたいとお願いすると、弾いてくれた上に、楽譜に指番号を書いて教えてくれました。
 すごくすごく有難くて助かるなと思います。
 いつかりなちゃんのように素敵なギターが弾けるようにコツコツ練習していきたいです。
 
 集合で、よくこけるのは三半規管が弱いからという理由と自分の責任から逃げたい、そういったストレスがあるからだと教えてもらいました。
 そう教えていただいて、すごくしっくりきました。
 なのはなに来る前はよくこけていて、来てすぐははあまりこけないなと思っていたら、だんだんとまたこけるようになって、最近は特に頻繁に派手にこけてしまいました。
 来る前は優等生というレッテルを自分に貼って、おりこうさんでいなければいけない、できる子でいなければいけないという責任に追われていました。
 なのはなに来て、少し解放されて、一時ましになったのかなと思います。
 けれど今は、なのはなに来てしばらくたって、いつまでも「来たばかりで何もわからない、できなくても許される」というような甘えが通用しなくなり、役に立つ人でいなければいけない。自分の行動に責任を持つべき。責任を持てるような行動、気を利かせた行動をしなければいけないと思うようになりました。
 それなのに、全然役に立てない失敗ばかり。
 何をやってもやらなくても裏目に出る。
 それがストレスになっていたのかなと思います。
 お父さんが、やけくそになってみるといいと教えてくれました。
 けれど、正直どうやけくそになっていいのかあまりわかっていないです。
 でも、ウィンターコンサートの脚本にあった「猫」を思い出して、役に立たなくても良い。ただそこに存在するだけ。あるがままにいる。という気持ちでいてもいいのかなと感じました。
 間違った解釈をしていたらすみません。
 お父さんお母さんに沢山教わり、正してもらいながら、あるべき道を進んでいきたいです。