6月30日のなのはな

ついにこの時が来ましたね…。
とチームのみんなと話していました。
なのはなの夏には欠かせない黄色くて、魅力的な、トウモロコシの収穫です。
それ以上に、今年は、今までにない新しい試みがあります。
収穫して、すぐに、蒸籠で蒸す、という試みです。
蒸籠で、蒸すことで甘みが増す、今までよりもさらに良いトウモロコシを目指しています。
収穫の前夜、チームのみんなと集まって、作戦会議をしました。

えつこちゃんを中心にみんなと話し合いました。
「50本ほどを収穫するのは、2人で10分くらいで、お湯が沸くのが10分くらいで、畑の移動は5分くらいで、蒸すのは30くらいかかるかな、蒸籠は2台使おうか」
「室内に土を持ち込まないように、外で大きな皮を向いて段ボールに移して、蒸すのは基本一回戦5分でやってみよう」と万全に準備が行き渡るように、話し合いました。
「7時から歩いて、畑に行くのに3分…、それは心配性すぎか」
と笑いもありながら、その場にいたみんなが、ドキドキもしながらも、ワクワクとした気持ちでした。
みつきちゃんとえつこちゃんが、畑で収穫をしてくれいる間に、私は家庭科室でお湯を沸かして、すぐに蒸せるようにスタンバイするという役割を貰いました。
トウモロコシは収穫した途端から糖度が下がっていくため、かなりスピード勝負だ、とその時から、息を呑みました。
その気持ちで眠りにつきました。

そして朝を向かいました。
緊張して目が覚めたのは、4時40分でした。
5時半までは頭の中でイメージトレーニングをしていました。
6時からみんなと白大豆のカメムシの捕殺に出て、それからが、トウモロコシの収穫、本番です。
私は、古吉野に戻り、家庭科室のコンロに火をつけ、みんなを待っていました。
蒸した後すぐに入れられるように、と発泡スチロールも用意しました。

お父さんが、蒸して急に冷めないように、ゆっくりと覚めるように、蒸した後すぐに、皮をつけたまま、発泡スチロールに入れることを教えてくれました。
タイマーを用意して、これでいつ、みんなが帰ってきても大丈夫。
10分経って、お湯が沸きました。
それから、5分…。
まだ、みんなは帰ってこない。
一度、湧いたお湯の火を切りました。
あれ、気を張りすぎて、早すぎた…。
あらら、そう思いました。
そして、20分くらい経ちました。

物音がしました。
「帰りました!」
えつこちゃんの声が着こました。
「みんなが、かえってきた!」
再び、火をつけて、トウモロコシを迎えました。
ここからが、勝負だ、その気持ちでした。
3人で蒸籠に、トウモロコシをつめて、蒸籠に乗せて、5分タイマーをセット。


5分のタイマーが鳴り、蓋を開けてみました。
そこには、蒸気で、蒸されたトウモロコシが。
これは、上手くいけば、すごく美味しくなりそうだ、そうワクワクとしました。
みんなと、少し必死に行いました。
50本ほど蒸すのをを3人で30分くらいの時間でした。

後から、この時、少し急ぎすぎて、蒸しむらができてしまったものがあり、そのことが反省でした。
お昼にいただくのに、皮を向いたところ、そのことが露わになりました。
バタバタとしたけれど、今後、どう進化させていくか、どうノウハウを今後に残していくか、みんなと話しあえて、次につなげていけることが、楽しいです。

お昼にみんなと頂いたトウモロコシも、やっぱり甘くて、瑞々しくて、なのはなの絶品の夏の味でした。
蒸す工程で、蒸籠に並べる際に、トウモロコシ同士の触れている部分を無くして、全体に蒸気が行くように、リベンジだ、とえつこちゃんを筆頭にまた、みんなと話し合いました。
紆余曲折もあるけれど、システムを作っていく、トウモロコシ大作戦だ、そんな気持ちで、みんなと向かっていくのは、すごく楽しくて、なのはなの夏の青春の一部だ、と感じています。
トウモロコシが大成功! その目標に近づけるように、みんなと駆け抜けていきたいです。
(ほし)
***

今夜のミツバチニュース。
ミツバチたちが寝静まる(?)夜。
私たちは動き始めます。
日中、外と巣箱を行き来して活動しているミツバチ。夜、暗くなって、ミツバチが大人しくなっているころに、巣箱の中の手入れや掃除をしています。
さとえちゃんが声をかけてくれて、20時半に古吉野を出発しました。懐中電灯を持って、道を照らしながら畑へと向かいました。

ブルーベリー畑の巣箱を見てみると、巣門の前にはまだミツバチがざわざわと集まっているのが見えました。少し歩み寄っただけで、もうブーン……と羽音が聞こえてきました。想像できないくらい多くのミツバチがこの中に居るのだろうな、という気配をはっきり感じられます。

巣箱の掃除は、巣箱の底の板に溜まったミツバチのフンや、巣クズなどを綺麗に掃いていきます。繁殖すると巣碑を食い荒らしてしまう害虫『スムシ』が、この巣クズに寄ってくるのを防ぐためです。今回は、掃き掃除ではなく、底の板ごと新しく取り替えることにしました。
さとえちゃんと私で、巣が作られている巣箱を持ち上げて、そのうちにのりこちゃんが板を取り替えてくれました。
巣箱は今6段重なっていて、10キロ以上の重さがあるように感じます。さとえちゃんと「せーの」で、力を込めて持ち上げました。
巣箱を持ち上げたり動かすのはとても緊張するのですが、なるべくミツバチを刺激しないように、安全に、手早く終えられるようにしています。

「ごめんね」「大丈夫だよ」と、ミツバチへの声かけが、自然に口から出てきます。ブルーベリー畑のミツバチは、刺すことはもちろん、こちらの頭や顔周りに飛んできて威嚇することもあまりなくて、穏やかで大人しい印象を感じました。これは、ここで1年以上飼育してきて、さとえちゃんたちがミツバチと築いてきた信頼関係のおかげなのかな、とも感じました。
綺麗な板に取り替えることができて、ミツバチたちも変わらず元気そうで、安心して嬉しかったです。
ギターや版画を教えてくださっていて、ミツバチの飼育にも詳しい藤井さんが、「ミツバチのことで話があるんだ」と声をかけてくださいました。
ブルーベリー畑の巣箱の巣碑を取り出した際、スムシが居た、ということを藤井さんにお話ししてから、藤井さんが、その原因や対策について考えてくださっていたのです。

スムシは今の時期、6月~8月頃の被害が多く、小さい幼虫で、巣箱の隙間などから入って来ます。
スムシが蛾になれば巣箱の隅に産卵をしてしまうし、被害がひどくなるとミツバチが生きていけなくなってしまいます。
藤井さんが「スムシは隙間から入って来るから、段ボールを切って、巣箱の底に入れたらどうか」と話してくださいました。
たしかに、段ボールを切った断面を見てみると、小さな隙間がいくつもあります。さらに、段ボールに巣クズなどを少しまぶしておけば、巣クズが好物のスムシをおびき寄せ、捕らえることができる、ということでした。
「僕はスムシが居たら取ったりはするけれど、このようにスムシに悩んだことがなくて……」
と藤井さんがおっしゃっていて、けれども、私たちのために調べてくださって、こうして教えていただけたことが、本当に有り難くて嬉しかったです。
これから本格的に夏が始まっていきます。ミツバチの巣箱のこと、体調のこと、もっと調べて、ミツバチが住みやすい環境にしていきたいです。
(みつき)
