「あるべきところに自分を置く」 ほのか

6月12日
 
 朝から、やりたいことは盛りだくさん。
 朝食当番が始まる7時前に、ズッキーニの人工授粉に行きました。「どうぞ、(トマトトーンを)かけてください!」と言わんばかりに、大きく開いた黄色の雌花は、起きたばかりの自分とは対照的な明るさを持っていて、見ているだけで元気が出ました。
 すると、花の中にミツバチを見つけました。それも、かなり多くの株にミツバチが訪れている光景が見られました。ミツバチが、受粉を助けてくれているのだと思うと、応援してもらっている気がして、嬉しい気持ちになりました。ミツバチ担当のみんなが世話をしてくれているからだな、と思いました。
 
 日中は、一日集中してバンド練習の時間をもらいました。
 午前は、まえちゃん、かにちゃん、さやねちゃんと4人で合わせをさせてもらいました。
 やはり私は、音が自分以外に聞こえる状況になるとものすごく緊張してしまいます。
 そこには、人からどう思われるかどうか気にしすぎるような側面、失敗、不安の先取をしている自分への不信感から生まれる雑味が影響しているように感じます。
 曲を立体的に見て、今ここで誰と合う、ここは誰と一緒に進む、ちゃんと他のパートの音と合うという瞬間を自分で分かって、それを当然のこととして、ひとつひとつやっていく、その連続によって、ひとつにまとまる気がしました。
 まえちゃんがアドバイスをしてくれながら、何度も繰り返し合わせをしました。使ったキーボードは普段使っているCP4の方では無く、(同時に万讃歌の練習も行っていたため、そちらを優先した)キーボード2のピアノの音色を一時的に使いました。
 固いピアノの音色は、ぱきっとした印象があり、少しずれただけもすぐにわかってしまいました。そのため、普段エフェクトをかけてぼんやりしていた部分が明確になり、いい練習になるね、とまえちゃんも話してくれました。
 私の課題の一つは、テンポキープにあると感じました。
 緊張からか、なぜか一人走ってしまいがち、ためが無い。特にオヴァイはそれが顕著です。そこで、まえちゃんがこう話してくれました。
「心臓の音みたいに鳴っている、かにちゃんのバスドラムに合わせる。乗る。みんな、かにちゃんの作るリズムに乗って弾いているから。合わせなきゃ、と思うんじゃなくて、合う、と思って弾いた方がいいよ」
 出だしから、ボーカル、キーボード、ドラムのみのパートがしばらく続きます。
 まえちゃんの言葉を聞いて、合う、と信じ切って弾いたときは、誤差なく音がはまった感じがしました。やはり合うかなどうかな、どうしようああしようと雑念にまみれている時は遅いか早いか、うまく音が乗せられませんでした。
 どこまでも自分を透明にして、あるべきところに自分を置く、変に気張るより、仲間を信じて、大きな流れに身をゆだねる、そうすることで初めて、ひとつになるのだと身をもって感じました。
 
 パンフルートを模倣した音、そこにかにちゃんのドラムが入り、あゆちゃんのボーカルが入り、次はまえちゃんのアコギ、次いでりなちゃんのエレキに続くさやねちゃんのベース……というように、少しずつみんなの音が加わりながら、最後には全員で曲を盛り上げていくところが、仲間をたくさん感じるので『O Vai』が演奏していて好きだなと思います。
 
 『How far I’ll go』は、波の音から始まり、キーボードから入ります。そこでいかに曲の中の人になれるか、流れを作ってボーカルに渡せるか。私が単調だと、まなかちゃんのボーカルが出にくくなってしまう。ということをあゆちゃんが教えてくれました。
 左手の連打は均等な粒ぞろいの良い音で、かつ右手はためを作ってメロディーラインとして弾く、という理想はあるのですが、まだそれを実現させるには至らないのが現状です。
 この曲は、そのタイトルの通り、「How far I’ll go」。「この海が、どこまで広がっているか私はまだ知らない」。大人の何でも知っている感じではなく、子供だからこそ持ち得る強さ、冒険心、たくましさのような物を出して。と、あゆちゃんが曲に込める気持ちを伝えてくれました。
 音を出すとき、ちゃんと目線の先にその景色を見て、ダンサーを立たせるという意味でも、素の自分から離れて、パフォーマーとして失敗無いようにやりたいです。
 
 
 よしえちゃんの結婚式で演奏する曲を、お父さんにも見ていただいた後は、オリジナル曲の練習に入りました。
 さとみちゃんが楽譜を渡してくれました。
 私はキーボードをさくらちゃんと担当させてもらい、さくらちゃんはストリングス、私はピアノパートを弾きます。
 いわゆる「結婚式」の定番曲のイメージからは少し離れて、よしえちゃんとしんやさんがこれから歩んでいく道、その先、その気持が歌になっている、と感じました。
 明るく、またシックで落ち着いたような印象を受けました。最大で5つのフラットがあり、サビ前の緊張感がありました。(ドミナントという種類のコードによる働きらしいです。)
 まだ少し譜読みを進めただけだけれど、お父さんとさとみちゃんが作ってくれた楽譜を弾かせてもらう中で、とても嬉しい気持ちを感じます。一つの和音から次の和音にいくまでの飾りの音、それに合わせる左手の音も、綺麗だと感じました。譜読みを進めるのがたのしみです。
 
 最初の合わせは、明後日の日曜です。急ぎで、進めていきます。
 いい形でそれぞれの曲を仕上げたいです。
 
 また、環境整備ではどれみちゃんたちが片付けやペンキ塗りを進めてくれていました。少しずつ、やりたかったことが進んでいくのがありがたいなと思います。
 
 今日は、まえちゃんをはじめ、バンドメンバーのみんなと練習をさせてもらえて、すごくありがたくて嬉しい一日でした。
 明日の時間も大切に使い、今回の合宿、また勉強の方も疎かにならないよう両立して進めていきたいです。
 
 長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。