5月26日のなのはな

早朝、約束の時間に走ってグラウンド(稲の育苗場)に出ると、既にまえちゃんやお仕事組さんが作業をしていました。
わたしは、その姿を見て(えっ!?)と思いました。
なぜって、みんなが、青々と、フサフサと茂った稲の苗が育つ育苗トレーの上に、板を乗せ、さらにその上に、人が四つん這いに乗って稲を押しつぶしているから。

播種の段階で、すでにシビアでしたが、その後も、ミラーシート内の温度をかなり気にしていたり、水やりも「端までしっかりやってほしい」という注意を聞いたり、かなり神経を使って、まえちゃんたちは、稲の苗を育てていたはずなのに、大事に育てた苗を押しつぶすとは。
これが、話に聞いていた「稲の強化(苗踏み)」という作業…。

グッと押しつぶされた後の苗は、確かに潰されていたのに、転圧後は、すぐさま、しなやかに起き上がってきて、何事もなかったかのよう。
かなりしっかり目に潰して良いことを教えてもらって、恐る恐る、稲の苗の上に板を乗せて、自分も乗ってみました。
(わたしのやったトレーだけ起き上がらなかったら、どうしよう)という不安を持ちつつ、その時はごめんなさい!と思ってグッと押して!押して!押す!
出来る限り潰して、板を持ち上げると、板と一緒に、稲も起き上がってきて(あんなにしっかりわたしが乗っても起き上がるのか!)と、稲の強さとしなやかさに、感動と言ったらありきたりですが、本当に自分も稲の苗を見習うべきだと思いました。

盛男おじいちゃんは、足で稲を踏んでいたという話を聞いて、昔は苗踏みと呼んで、稲の強化をしていたそうなのですが、おじいちゃから教えて頂いた稲の苗づくりの手入れを、今も受け継いで、ちゃんとやっていることが、大事なことだなと思いました。
その後も、一生懸命、稲の苗を板と自分で押しつぶしていき、30分ほどで、育苗場半面分の稲の強化が完了。
最後にまえちゃんが、またもう一度、稲の強化をやります、と話してくれて、もう一度、この作業があるのか! 稲の苗は、強くてなんぼなのだなあ、と思いました。

作業後、稲の強化という作業について調べてみると、これは根張りを良くしたり、活着を良くする効果があったり、やるとやらないとでは茎の太さが1・2倍から1・5倍も違うそうで、かなり衝撃的な作業だけど、効果は絶大で、しっかり圧を与えるべきなんだなと思いました。

そして、今日は1日まえちゃんと、稲、田んぼデーとなっていて、午前はグラウンドの片付けと水やりをして、石生田んぼを代掻きしている須原さんの応援にも行きました!
水やりは、エンジンポンプで2000リットル前後の量を朝と夕方にやっていて、ビックライトという、散水シャワーをホースの先端につけて水やりをしています。

トレーの端の方から乾きやすく、水が足りなくなると、葉先が黄色くなるのですが、今のところ、順調に、綺麗な稲の苗が育っていて、わたしも稲の苗に水をやる一人として、やや緊張もしながら、四隅、四辺をくまなく、土の表面に水が張るくらいやっていきました。
稲の苗に、必要なだけしっかり水をやっていると、今日は暑さもあって、自分まで潤うような、大事にしてもらっているような気がして、稲の苗の水やりが、とても好きだと思いました。


グラウンドの片付け前に、桃横の水の具合を見てから、須原さんの所に代掻きの応援に行くと、トラクターが通った後の田んぼは滑らかに平らになっていて、田んぼが大きな鏡のように青空を写しているのが綺麗で、何より代掻きをしている須原さんが、楽しそうだなぁと思いました。



因みに、今日はお父さん、須原さん、永禮さんの三台体制で代掻きが進んでいて、合計5枚の代掻きが進みました!
田植えまでに全部で3回も代掻きをするそうで、そのくらい、平らであることは、稲作に欠かせない条件なんだなあと思いました。

夕方には、山裾の田んぼにいって、水漏れを改善しに土嚢を持って行ったのですが、向かいの田んぼには、なんと、コウノトリが!!それも4羽も!!!

まえちゃんが「コウノトリが応援してくれてるよ」と言っていて、わたしには、餌を食べているのどかなコウノトリさんにしか見えていませんでしたが、どこから漏れているかわからない水漏れが、まえちゃんの粘りと、コウノトリのパワーで、本当に改善されてしまい、これには私もびっくりしてしまいました。
石生田んぼを見守るコウノトリ。
何だか、コウノトリがいるというだけで、良いお米がとれる気がしてきました。

田んぼから戻って、夕方にもう一度、稲の苗の水やりをして、わたしの、稲、田んぼデーは終了。
稲の強化に、水やりに、代掻きに、コウノトリ…。
まえちゃんがやりたいと話していたこと、全部達成することもできて、このまま、なのはなの田んぼシーズンが上手くいったらいいなあと、そして、わたしも時々でもいいから、知らないことがたくさんある田んぼに行って、知っていきたいなぁと思った1日でした。
(なつみ)
***



***




***




