「今日、私たちは石屋さん」 うたな

5月9日
 
 須原さん、よしみちゃんと一緒に、滝川畑の工事に行きました。私は昔、土木工事に憧れていた時期がありました。ショベルカーで土や石を運んで、移動させて、人力では作れないものをものすごいスピードで作り上げてしまう。
 なのはなでの工事のことを、よしみちゃんや須原さんからたくさん聞きました。籾摺り小屋や、温室などの工事について。建築会社に依頼したわけではないのか……。自分たちの力でやろうと思えば何でもできるのだと思いました。
 今回は、ユンボやトラクターが通る坂道が崩れてしまっているのを、修繕する作業でした。巨大な石にワイヤーを結んで、トラクターにひっかけて、積み上げていく。もとあった石垣の高さがまちまちだったので、石をかませたり、ハンマーで上下左右から叩いたりしながら微調整しました。まさにこれが夢にまで見た工事。隙間に真砂土を入れ、石をはめて、また積んで、叩いて……。どんどんあるべき形の斜面が完成していきました。
 途中、思わぬ場所に石垣が埋まっているのを発見したり、もともと積まれていた石垣が崩壊してしまったりと、ハプニングもありました。でも須原さんがその都度やり方を工夫してくださいました。ハンマーで、石を思い切り割ってしまうところも、すごく力があって、すごいと思いました。須原さんの中では、いつも計算が緻密にされていることを感じます。「これを乗せたら崩れる」とか、「この丸石では隙間を埋められない」とか。持っていく材料も計算されていて、必要最低限のものであることが分かります。そういう力が、とてもすごいと感じます。
 よしみちゃんが須原さんに、石垣を降ろす場所を伝えている姿がとてもかっこよかったです。機械の音が大きいので、人の声が聞こえない須原さんに対して、分かりやすいように手で指図している姿が職人に見えました。須原さんの手元として、力作業も繊細な作業も、スマートにこなしてしまうよしみちゃんが素敵だなと思います。ずっと笑顔で、うれしそうに作業している姿も、本当に尊いなと思います。
 セメントと砂と水を混ぜて、隙間に塗っていく作業もさせてもらいました。とても楽しかったです! あとは雨降って地固まる。土に雨が染み込んで、固まっていくのを待って、沈んだらまた真砂土を入れていくと教えていただきました。
 作業はじめ、須原さんに、「今日、私たちは石屋さんになりますよ」と言われて、「?」となったけど、確かに石屋さんでした。工事って、奥が深くて、やりがいがあって、心から楽しかったです。次また入る機会があったら、もっと気を利かせた動きができるようになっていたいと思います。