4月30日のなのはな

フィンランドから卒業生のゆきちゃんが家族でなのはなに帰って来てくれて3日間一緒に過ごしました。
あっという間に出発の日が来てしまい、ゆきちゃんたちをみんなでお見送りしました。

出発前にゆきちゃんが、
「なのはなに帰ってこれて嬉しかった、前回帰って来たときは、息子のだいすけくんと娘のさくらちゃんはまだ小さく、なのはなで子育てができたらどんなにいいだろうかと思った。なのはなには競争や人を蹴落とすような空気がないし、ここで子供たちを育てられたらどんなにいいだろうと思いました。いろんな人がいる中で海外で私はどうやって子育てをして生活をすればいいのかそういう気持ちがありました。でも今回なのはなファミリーに帰って来て、その時感じた怖さは今はなくて、私が利他的な生き方をしていくという覚悟があれば大丈夫と思えた、ここで育ったということ、みんなが仲間であることを誇りに思う。だから大丈夫だと強く感じました」
と話してくれました。

ゆきちゃんはなのはなファミリーの1期生です。
お父さんお母さんからゆきちゃんの話を聞く機会はあったけれど、私はゆきちゃんとなのはなで一緒に生活したことはありません。でもお父さんお母さんから聞くゆきちゃんの話しや、今回ゆきちゃんと会えて過ごす中で、ゆきちゃんと一緒に生活はしたことはないけれど、でも何か共通の気持ちや体験があるような感覚、それが自分たちとゆきちゃん家族との距離を縮めてくれているような感覚がありました。


改めてなのはなファミリーで自分もゆきちゃんとつながっているんだと感じました。
なのはなファミリーが紡いだ時間の中に歴史の中にゆきちゃんも自分もいて、それが今仲間として家族として繋がっていられることにすごく温かな気持ち、心強さを感じました。


ゆきちゃんがオープンにフィンランドの生活のことや子どもたちとの関係を背中で見せてくれることがあぁこうやって家族を作って信頼関係を築けるのだなという希望に感じたし、だいすけくんやさくらちゃんもとても優しくて、すぐに一緒に遊べたり、なのはなの生活を一緒に楽しめて本当に嬉しかったです。

あっという間の3日間だったけれど、その3日間がとても嬉しかったなと思いました。
また次は来年ぜひ縁日に来たいなと言ってくれて、それも楽しみになりました。
改めてゆきちゃん家族と一緒に過ごせて嬉しかったです。ゆきちゃん、いってらっしゃい!
(まえ)
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みんながこれまで種をまき、接ぎ木をして、見守ってきた、ナスの苗がついに畑に植わる……!
今日は、記念すべきナスの定植記念日。
ぴかぴかと艶のあるナスが実る、夏の景色を想像しながら、今はまだ小さな、大切な苗を運びました。
畑は、梅林のそばにある、梅見畑です。すでに支柱の立っている畝に三角ホーで穴を開けて、苗を置いていきます。
トレーに乗ったナスの苗はどれも大きく、葉が元気よく茂っていて、生育お綺麗に揃っていました。
ナスの葉の表面に肌が触れると、ざらざらとした、ちくちくとした、あのナスのへたを彷彿とさせるようなものを感じました。
茎を触ると、その茎は葉同様、ざらざらとしたものを感じて、その茎の頑丈さに驚きました。これは、ちょっとやそっとでは虫や病気の害を受けないだろうな……、と思うほど、その逞しさに感動しました。接ぎ木を経てここまで大きく、どっしりと成長した、この苗。接ぎ木の作業はとても繊細で、最初のうちは成功率も低めだったと聞いていたから、そんな努力の賜物のような苗が、一つひとつ本当に宝物のように感じて、植え付けるときは緊張感がありました。

今年はやや、深植えをする、ということを、さくらちゃんが教えてくれました。培土から約1.5センチの深さで、土を被せる。
ナスは毎日のように水やりをするから、たっぷり土をかけてやって、根の露出を防げたらいいな、と思います。
植え付けにあたり、ナスだけを植えていく人と、バジルだけを植えていく人で分かれて行ないました。これは、とてもやりやすくて感動しました! 一見、どうせ1畝入るなら、全部やってしまえばいいのに、と思うかもしれませんが、実はそうではありませんでした。
その理由は、ポット回収のやりやすさにありました。植え付けをする際、ポットから苗を出して植えていくのですが、ナスとバジルのポットは大きさが違うので、回収しながら進んでいくことがやりにくく、私はそれに手間取ってしまっていました。
ですが、今回さくらちゃんが別々にナスだけを植えていく人、バジルだけを植えていく人、と分けてくれたことで、その手間が解消されたのです!
すいすいと1畝が終わっていく感覚が非常に気持が良くて、全体としての勢い、スピード感も高まりつつ進んでいっている実感がありました。

畑の半分をいったところで、時刻は8時10分。
「できたら朝食前までに全て植え切って帰りたいです」
さくらちゃんがタイムコールをしてくれました。制限時間は、あと20分。終わるか、終わらないか、その時はわからない、といった感じでした。
一足先にナスチームが終わりに差し掛かり、続々とバジルチームのヘルプへと回っていきました。全体が、さくらちゃん、りなちゃんのスピード感に巻き込まれて、畑の奥へ進むほど、スピードアップしていくような、ゾーンに入るような、一体感が生まれていました。
そして、8時25分! 5分残して、今日植えたかった苗を全て植えきることができました!

達成感!
畑を後にして振り返れば、少し前まではそこに何も無かったところに、綺麗に、均等に緑色の植物が整列していました。すごく嬉しくて達成感がありましたが、今日に至るまで、みんなが基肥入れをしてくれて、それをお父さんがトラクターで耕して、ライン引き、畝立てをして、竹取りをして、竹カットをして、支柱立てをして……、たくさんの工程を経て、たくさんの力のもとに、この達成感があるのだなと思い、感謝の気持ちになりました。
楽しかったです。
ナスさん、どうか、活着して健やかに育ってください。また、畑に行きます。
(ほのか)
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桃のシーズンが本格化!
桃の摘果がスタートしています。
つい最近まで可愛らしく咲いていた花が実となり、少しずつ成長してきています。
桃の実は1日で1ミリ成長すると言われているようで、毎日桃畑にいるとあまり変化を感じられないのですが、少し日をあけて桃畑に行くと、その成長の速さに驚きます。
摘果は、4月29日から始めました。摘蕾でかなり蕾を落としたように思っていたのですが、いざ実になった姿を見るとまだまだ沢山ついていました。
実を落としてしまうのはもったいないように思ってしまう気持ちもあるのですが、これもおいしい桃を作るためには大事な作業。
実を落として数を絞って、残ったひとつひとつの実に養分が十分いきわたるようにしているのです。
とはいえ、一度にたくさんの実を落としてしまうと、桃の木がびっくりしてしまいます。
なるべく刺激や負担を減らせるよう、1巡目、2巡目、3巡目と段階を追って少しずつ実を落としていきます。
今回の1巡目はなるべく早く進めたいということで、三本指の太さで間隔をとりながら落としていきました。

また、脚立は使わずに、自分の背とコンテナで手が届く範囲を落としていくと良い、とお父さんに教えていただきました。
さくらちゃんから、できればキャンプまでに一巡して、ある程度、集中してついている実を落としたいと聞いています。
山小屋キャンプまでは、あと数日。
そんなに急がなければいけないの?! と驚く気持ちもあったのですが、ぷっくらとふくらみ始めた桃の実を見て納得です。
今ついている実をこれ以上大きく成長させようとしてしまうと、木にはとてつもないエネルギーが必要になってしまいます。
そして、急ぐ理由がもうひとつ。
桃は、満開後、約50日頃から、種が固まる硬核期と呼ばれる時期に入ります。
人間でいうと妊婦さんのような、とてもデリケートで大切な時期。
硬核期にはいると、少しの刺激も大ダメージを受けてしまうので摘果もできません。
それまでに計画的に最終着果数まで落としていく必要があります。
なのはなで育てている桃の木は、およそ130本。ひとつひとつの木を負担がかからないよう何度もめぐります。
無事に硬核期までにすべての摘果をめぐるために、そして桃の木が余分な実にエネルギーを使ってしまわないよう、急ピッチで進めていかなければいけないのです。

初回は17aの「はなよめ」という品種から進めました。
1本の木に対して1枚のネットをかけている木で、みんなでかけたネットをくぐると、はなよめの木に守られているかのような安心感のある空間が広がっていました。
枝を見ると、まだ小さいけれど着実に成長しつつある桃がたくさんついていました。
若々しい緑色で、おしべが残って、ピクミンのような可愛らしい形。
ですが、もうすでに縫合線がくっきりし始めていて、夏の成熟した桃の姿が連想されました。
はなよめは、なのはなで育てている桃の木の中で一番早く収穫できる早生品種。
あと2か月もしたら収穫が始まっています。
そう考えると、本当に時の流れはあっという間だし、桃の成長もものすごく早いなと感じます。
摘果を始める前にさくらちゃんがみんなで優先して落とす実や、どんな実が良い桃になるかをみんなで共通確認してくれました。
それから、ポイントを理解したうえで、各々が摘果を進めて、最初の一枝を終えると、経験が多い、ふみちゃんやりなちゃんがチェックをしてくれました。
緊張していたのですが、ふみちゃんに確認してもらって、「ばっちりだと思います!」と言ってもらえてすごく安心したし嬉しかったです。
そこからは、各自でひたすら桃と向き合っていきました。
品種や木によっても様子は違っていて、大玉の「おかやま夢白桃」は、すでに今の時期から実が他の木よりも大きく感じられたりして、ひとつひとつの木の状態をじっくり観察しながら作業出来た時間がすごく楽しかったです。
多人数で進めていることもあり、かなりテンポよく進んでいて、2日で開墾17a畑を終え、山の桃畑も9本の摘果を終わらせることができました。
初めて摘果をするという子も何人かいて、それぞれ分からないことがあるとその都度、さくらちゃん、ふみちゃん、りなちゃんに確認している姿がありました。
誠実に作業と向き合う姿がすごく綺麗だなと感じたし、聞かれたことにさっと応えられる桃担当の3人が恰好いいなと感じます。
100本以上の桃の摘果を何巡もするなんて、到底一人ではできません。
沢山の仲間がいて、経験をつないできたなのはなだからこそできること。
教えたり教えられたりしながら、積み上げられてきたものの中で、今こうして作業できることがすごく有難いなと感じました。
一枝担当で一本の木に多人数で取り付いていると、みんなが真剣に、でも楽しそうに摘果を進めているのが感じられて、その中での作業がすごく心地良かったです。
私は、桃の摘果から収穫までの流れに一度、携わらせてもらって、どんな実が良い桃になるのか、自分の目で見て理解することができました。
だからこそ、絶対に良い実を残すぞという思いが強くあります。

実際に摘果をしていても、この位置は大きくなると当たってしまうなとか、ここは新梢が伸びている葉の下だから良い実になるなとか、具体的に根拠をもって作業を進めることができているなと感じました。
どうしてこの作業をするのか、どうしてこの実を落とすのか、自分の中で根拠があると、作業により面白さを見出すことができて、やりがいも倍増します。
実を見て、位置を見て、葉を見て、沢山の情報を汲みとって考えることは沢山。
もちろん樹の状態、品種の違い、気候などによっても答えは変わってくるので、絶対的な正解はありません。
自分の知識、目の前に広がる情報、すべてに応用を聞かせて、ベストだと思う実を確実に残せるように丁寧に進めていきます。
けれどスピードも大切に。
りなちゃんやふみちゃんの手元を見ると、迷いなく素早く的確な実を判断して落としていて、その姿にすごく憧れるなと思いました。
私ももっと、質もスピードも高い作業ができるように極めていきたいです。
1日に1ミリずつ大きくなっていく、ともいわれている桃の実。
ここしかないというタイミングで適切な手入れをしていかなければ、甘くて美味しい白桃の収穫はできません。
摘果は、一度落としてしまうと、もう、やり直しは効かないので、責任重大な大切な作業。
緊張もしますが、的確に素早く選んでいけるように集中して取り組んで、良い桃づくりをしていきたいです。
夏には、どんな桃と出会えるのか、そして桃を通してどんな出会いが広がっているのか、想像しただけで胸が高まります。
桃と共に成長しながら、仲間と共に美味しい桃を育てていきたいです。
(ゆうは)
