「桃のネット掛けで変わった気持ち」 すにた

4月27日

 ついにこの日がきた。
 そう、みんなのライブの衣装考案!
 5月のゴールデンウイークに行われるキャンプの中の1つの出し物です。
 有志で仲間を集めて、歌ったり、踊ったり、楽器を吹いて演奏したり……、内容は自由!
 ステージの上に立って、パフォーマンスをする機会です。
 今回は、そなちゃんと出演するベリーダンス風の衣装を考案しにいきました。
 私はイベントの時にする衣装考案が大好きで、「衣装考案」と聞いただけで、毎回、心が躍ります。
 今日も、約束の時間になると、駆け足で衣装部屋に向かいました。
 衣装部屋に入ると、キラキラと色鮮やかな衣装が沢山並んでいます。
 ドレスに、フラダンスの衣装に、ベリーダンスの衣装に……、その光景を見るだけで、目がハートになりました。
 
 そして、そなちゃんと、こんな風な衣装にしたいね! と事前に考えてきた絵や写真を参考にしながら、1つひとつのパーツを探していきました。
 何よりも、考案している時間、何を作っている途中経過の時間が、凄く楽しいのです……。
 今回は、NEWのベリーダンスの衣装のアイテムも少し使わせてもらいました。
 色んな衣装を着てみて、あれでもない、こうでもない、と言いながら、理想に近づけていく時間、それがあるから、完成した時の喜びが何倍にも大きく感じます。
 そなちゃんが、ずっと気持ちを添わせてくれていて、「一緒にできて嬉しい!」と言ってくれるだけで、胸が幸せいっぱいです。
 そなちゃんが、「これはどうかな?」と見せてくれるアイテムが毎回、自分の想像していたものと、同じで、そのたびに、これ以上ないくらいに2人で、「凄くいいね!」と飛びはねて喜んだ時間がとても嬉しかったです。
 ネックレスを首につけるのではなくて、頭につけて飾ってみたり、やったことのないチョイスも入れながら、衣装を考案してみました。
 
 衣装部さんのつきちゃんが、毎回客観的に見て、「こんな風にしたらどうかな?」とアドバイスをくれたり、使いたい衣装がどこにあるかを教えてくれたり……、
 皆が気持ちよく衣装考案ができるようにと、工夫したり、困っていたら、助けにきてくれたり、一緒になって考えてくれたり、そんな風に支えてくれるつきちゃんの存在に毎回凄く助けられています。
 衣装考案をしていたら、続々と、他のチームの皆が衣装部屋に集まってきました。
 フラダンスを踊る「にゃんフラダンス」のチームは、フラダンス衣装に猫をイメージしたパーツをつけていて、それが本当に可愛らしい猫に見えました。
 なのはなでは、よく使う花のレイだったり、スカートも、つける位置を少し工夫して変えるだけで、また違った見え方になるんだ……! という事も、感じて、見ているだけでもとても面白かったです。
 他にも、「なのフラ」のチームで動物をイメージしたそれぞれの衣装がとても、印象に残りました。
 ゾウ、シマウマ、キリン、ライオン、ヒョウ……。
(その動物を衣装で表現するって難しいのかな?)って思っていたのですが、動物の衣装を着ている皆の姿を見ると……、面白い!!
 その動物の特徴をしっかりと掴んでいて、一目見ただけで、なんの動物かがわかるような衣装になっていました。
 衣装を考案している皆がとても楽しそうに考案していて、
 考案するもののテーマや、衣装は違うけれど、その空気を感じるだけで、私までその気持ちを分けてもらったようで、衣装考案できたことがとても嬉しかったです。
 そして、今回自分たちで衣装考案したものを最終的にお母さんが見て下さり、次のイベントにつながるようなものになるようにと、見てくださることがありがたくて、本番がますます楽しみになりました。
 
 〇これが一番言いたいこと
 今日は、とても濃くて充実した1日でした。
 1日、桃のネットがけに入りました。
 今までは、1枚のネットで1本から4本くらいの桃の木を覆っていたのですが、今年から桃のネットにファスナーをつけて、畑全面を1枚のネットで覆うことになりました。
 そのアイデアを初めて聞いたとき、(もし、それが実現できたら……、作業のやりやすさも、何倍も上がるだろうなぁ)と思いました。
 それが、今、本当に実現していっています。
 さくらちゃん中心にファスナ―付きの桃のネットを作ってくれています。
 それぞれの木に何メートル×何メートルのネットをかけるか、ファスナーを、西側につけるのか、東側につけるのか、両側につけるのか、それをきちんと把握したうえで、プランを緻密に立てて実行していく姿が本当にかっこよくて、私も少しでも力になれるよう、自分に責任を持って行動したいと思いました。
 ネット作りと並行して、ネットがけも進めていきます。
 桃の木を虫から守るためにネットをかけるのも、沢山の人の手があってこそなんだなと感じました。
 1人ひとりが、責任を持って、全体を見たうえで今自分はどう行動するべきなのか、しっかり判断して動かないと、上手くいかないという事をネットがけをしながら、凄く感じました。
 逆に、ネットがスムーズにかかる時は、全体の空気が団結して、皆が1つになったように感じました。
 桃のネットをかけ終えて、次の畑のネットをかけに、次の畑に向かったと同時に、ミシンでネットを縫うチームが、ファスナー付きのネットを縫い終え、畑に持ってきてくれるという感じで、本当に皆でバトンを繋いでいっているんだなという事を感じました。
 そして、お父さん、さきちゃん、さやねちゃんの撮影チームが桃のネットがけの作業に来てくれました。
 お父さんが、改めてネットがけのやり方を細かく丁寧に教えてくれました。
 まず、スズランで巻かれてあるネットをほどいて、ネットをかける準備をするときは、ネットを結んであるスズランをすべて取ってから広げるのではなくて、スズランが結んである状態のまま、綺麗に、一直線にネットを伸ばしてからほどくという事を教えてもらいました。
 今までは、先にスズランを外してしまい、先端はどこにあるのか、探しているうちにネットがぐるぐる絡まって、ネットを広げるまでにも、少し時間がかかってしまっていました。
 後先の事を考えずに行動してしまうと、あとあと困ったことになってしまうというのをつくづく感じました。
 お父さんの教えてくださるやり方を全員が理解して、その通りに行動すると、スルスル、スムーズに作業が進みました。
 ネットがけを実際にやってみて、理解したこと、知ったこと、学ぶことが沢山あって、毎回桃のネットがけをする仲間と日々進化していけることがとても嬉しく思います。
 お父さんが、どうしたらもっと効率よく進むのかという事を常に考えているのを、一緒に作業をしていて感じました。
 お父さんがいてくれる作業は、何倍も、面白くて、楽しくて、それはお父さんが見る広い目線で、私たちに教えてもらえるからだなと感じます。

 ネットを3枚かけて、その3枚のネットのファスナーをつなげて、1枚のネットになった瞬間……。
 隣にいるのりこちゃんと一緒に感動しながら、「ネットが上がっていくこの瞬間、コンサートの幕あけみたいに、鳥肌が立つね。」なんて言いながら、一緒に喜びを分かち合えた時間がとても嬉しかったです。
 ネットの中に入ってみると、まるで、別世界のようです。
 今までは畑の中にある何枚ものネットを出入りしていたけど、ファスナーをつけたおかげで、作業のやりやすさが何倍にも、やりやすく、楽になりました。
 進化していく、なのはなファミリーがかっこいいなと感じたし、桃のネット掛けをする中で、自分の心の雑味を少しずつとってもらったような、そんな気がして、とても楽しい時間でした。
 今日で、すべての桃の木にネットをかけ終えることができました。
 最後のネット掛けの時には、あけみちゃんも来てくれて、一緒にできたことがとても嬉しかったです。

 そして、今回、桃のネット掛けの作業に入らせていただき、やる前の気持ちと、今すべての木をかけ終わった時の自分の気持ちが変わっているのを感じました。
 それは桃作業を大好きだと思えるようになったことです。
 今まで、私は、
「自分は、雑味のある人間だから、できないことが沢山あるんだ。桃作業もきっと私はできないだろう」
 そう、自分から、自分のできないことを増やしてしまっていました。
 そうやって、自分のできないことを自分で増やしていたことに気づかないまま……。
 今、自分の気持ちが変わったとともに、自分で自分の首を絞めていたことに気づきました。
 できない、じゃなくて、できるようになる。わからない、じゃなくて、教わったことを素直に受け止めて、その通りにする。
 何1つ欠けては成り立たない桃のネット掛けの作業の中で、自分に与えられた役割を自分のできる100パーセントでやっていたら、いつの間にか、気持ちがプラスの方へと、変わっているのを感じました。
 自分のできる100パーセントの繊細さで(まだまだレベルは低くて、修行が必要ですが)やること、それが凄く大事なんだなと感じました。
 まだまだ失敗してしまう事や、今気が緩んでしまったなと感じる場面は沢山あるのですが、それでも、前を向けたのは、桃作業の面白さを教えてくれた、お父さんや、さくらちゃんのおかげだなと凄く感じます。
 そして、すべてのネットをかけ終えた時の大きな喜び、達成感って、こんなにも、心の底から嬉しいって感じる事ができるんだ。
 そう、感じたことをちゃんと自分の胸に入れて、また明日、自分のできることがんばります。