「未知の世界へ出発、私の42.195キロの物語 ーー津山加茂郷フルマラソン全国大会ーー (前半)」

津山加茂郷フルマラソン全国大会のなのはな

 

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 実感がないような…ちょっぴり放心状態…けれど、今になって本当にみんなと走り切ったんだ。そんな感覚が段々と湧いてきました。
 42.195キロという未知の境地へ。生まれて初めてフルマラソン大会へ出場させてもらった今回。いろんな気持ち、本当にたくさんのエピソード、一杯いっぱいあるけれど、一番は、みんながいたから前に進み続けることができた、みんなの笑顔があったから、ものすごく楽しかった。それが第一だなぁと思います。

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 前日の夜にはお父さんがフルマラソンへの心持ちや服チェック、お母さんが一人ひとりの名前を読んでくださっての出走確認、実行委員さんから走る上でのポイントを教えてくださり、私は気持ちが引き締まる思いがしました。
 もしかしたら暑さが厳しい戦いになる……どこまでも謙虚に、とにかく給水所の度に水を飲む、水をかけて身体を冷やす、みんなのためにもきちんと体調管理をして、安全に、走ろう。そんな気持ちによりさせられました。
 
 そしてあっという間に迎えたフルマラソン当日の朝5時。緊張と楽しみといろんな気持ちが入り混じってか、私も目がシャキーンと起きることができました。
 よしっ……早朝から台所では今日の一日の私たちのエネルギー源を積んでくださっていたり、お父さんとお母さん、あゆちゃん、あゆみちゃんファミリーの姿があって、今日をたくさんの家族に囲まれて迎えられること、そして今日までもたくさんの方に支えてもらっていることを感じて、そのことが本当に有難くて、それでいてその空気感に胸がギュッと温かくなりました。

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 私はまえちゃんとりゅうさん車で行かせてもらったのですが、そして、初めてフルマラソンを走るゆうはちゃんとここのちゃんとも一緒でした。その車の中はこれから42.195㎞を走るんだと思えないくらい、活気に満ちていました。
 なぜなら、りゅうさんが緊張をほぐすマラソンソングをかけてくださったさったり、りゅうさんが歌ってくださっていたりしたから…それだけではもちろんありません。まえちゃんから、走る上で大切なポイント『親ざめさん見つけ』を教えてくれました。

 なのはなの中では、なおちゃんがこれまでフルマラソンに出場してきた中でもずっとタイムが変わることがなく完走し続けていること。時速7.5キロ~8キロ位であれば、あけみちゃんやふみちゃん、のんちゃん、ゆずちゃんとまみちゃんたちが一定だよ。ということを教えてくれて、その言葉があったから、私は走る前の時点でも、親ざめさんを決めることができました。実際走り始めてどうなるかは分からないけれど、親ざめさんを心の中で決めておくだけで、うんと気持ちが軽くなったような気がしました。
 前回の下見に行かせてもらった時もだけれど、今回もまえちゃんから沢山のアドバイスを聞かせてもらって、その言葉に凄く私はどういう心持ちで走り続けたらいいのか。各地点での気持ちの変化とか、体力的な面も、イメージがぐんとしやすくなっていたなと思いました。

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 30分ほど車を走らせれば、グラウンドに立つ『加茂郷フルマラソン大会』という看板と共に、数々の旗やゲートが見えてきました。その光景を見るだけで、ぐっと気持ちが引き締まるような、緊張感を感じると同時に、いよいよだ…というワクワクとした気持ちにもなりました。
 
 到着したところで、最初のエネルギーチャージです!梅干しおにぎりに、卵にバナナ、パウンドケーキ…美味しくて、それでいて、みるみると力が湧いてきました。これでいつでも走りだせそうです!

 そうこうしている内に、続々と他のランナーの方たちが来られていたり、そして、応援に須原さんと卒業生のまゆみちゃん、一緒に走りにねいくんが帰ってきてくれました。ねいくんは去年からこの日に向けても鍛えてきたよ。と話してくださって、ねいくんの表情からもう、やる気に満ちていて、その姿に私も頑張ろう!そう改めて思わせてもらいました。

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 フルマラソン開始時刻は、10時。私たちは9時頃から、全員での準備体操に、お父さんとお母さんからゼッケンを頂き、ゼッケンをつけ合いました。それに、今年はお揃いのきいろのTシャツをみんなで着ることになりました。
 色もどこから見てもわかるくらい明るくて、それでいて全員でピシッと揃ったTシャツを着るだけで、より一層みんなで一つになっているような感覚があって、そのことが心強くて、嬉しいなぁと思いました。
 前回までは私は緑色のゼッケンをつけミニマラソンを走っていました。けれど、今年は当たり前だけれど初めてのオレンジ色のゼッケン…それだけで、きゅっと気持ちが引き締まる思いがしました。

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 みんなが列車のように列になってお互いのゼッケンをつけあっている光景。改めて大好きだなぁと思いました。私はみつきちゃんとつけさせてもらったのですが、みつきちゃんが一番走りやすいゼッケンのつける位置を考えてつけてくれていたり、最後には肩をポンっ!としてくれたりして、そのみつきちゃんの優しさが本当に嬉しかったです。
 大切なチップもつけて、確認しあって、もう準備はばっちりです。

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 よしっ!「そろそろスタートラインへ行こう」そうお父さんが声をかけてくださり、私たちはスタートラインへ向かいました。
 これまでフルメニューをずっと走ってきていたゆうなちゃんと一緒に向かったのですが、ゆうなちゃんもとっても緊張している様子……私もその時までは緊張してはいるけれど、どこか実感がちゃんとはなかったような……だけれど、スタートラインへ着き、周りにはなのはのみんなだけではなくて、ほかのランナーの方も沢山いて、開会式の言葉が聞こえて…その空気に一気に緊張してきました…もう、びっくりするくらい心臓がバクバクでした。

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 そんな時、スッとりょうたくんが隣に来てそっと手を繋いでくれました。「ももちゃん、走るの?」「頑張ってね」りょうちゃんのさりげない優しさと、数分の会話に凄く心が和みました。りょうちゃんもまゆみちゃんと一緒にミニマラソンを走ります。りょうたくんもミニマラソンにちょっぴり緊張しているのを感じて、一緒の気持ちで頑張ろうっ!そう思いました。

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 またあけみちゃんがこう話してくれました。「絶対に大丈夫だよ!今日までみんなと積み重ねてきたんだから。それに、なのはなのみんなの中の一人になって走ったら大丈夫だよ。みんなを信じたら走れるよ。」その言葉に凄く気持ちを救ってもらいました。
 そうだ…自分一人じゃない、実行委員さんとみんなを信じて、精一杯で走ったらいいんだ。それ以上に何も求めない、ただただなのはなのみんなの中の一人として、精一杯で頑張ろう。自分で走るんじゃなくて、なのはなの子として走るんだ。
 そのことに改めて気が付かせてもらって、すっと心も体も軽くなりました。

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 そして、いよいよ…スタート合図と同時に動き始めました!!!笑顔で旗を全力で降って、まゆみちゃんやまなかちゃん、みゆちゃん、あゆちゃんたちが、「いってらっしゃーーーいっ!」と応援してくれました。そして地域の方も笑顔で応援してくださりました。

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 そのみんなの笑顔とパワーを感じるだけで、スタートして一分もたっていないのに、涙が出そうになりました。
 走りだしたんだ…そんな気持ちでした…
 沢山の大人の方に囲まれて、初めての道を、一歩、一歩と進んでいく感覚。凄く不思議な感覚でした。
 私は始めはふみちゃん、そしてすぐ近くにあけみちゃんとひろこちゃん、そなちゃんと一緒に走り始めました。『謙虚に、一歩一歩…』これまでお父さんとお母さんや実行委員さん、まえちゃん、みんなから教えてもらってきた気持ちを胸に走りました。

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 ひろこちゃんがマメにキロ地点で今何時だから、ちょうど時速8キロ位。とか、8キロよりもちょっとゆっくり位とか、その都度タイム表を片手に伝えてくれて、その堅実さが改めて凄いなぁと思ったし、あけみちゃんたちが作ってくれるスピードが凄く心地よく走れる感じで、全然わかってはいないものの、これだったら最後まで走れるんじゃないかな…そんな気持ちにもなりました。

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 左を向いても、右を向いても、前を向いても、どこを向いても応援してくださる地域の方がいて、「頑張ってくださいっ!かわいいねぇっ!」と拍手を送ってくださってくださりました。それに、みんなで同じきいろのTシャツを着ていた効果があってか、「なのはなさん頑張ってください!」と声をかけて下さる方もたくさんいて、先に走るみんなが伝えてくれたのかなぁ。そんなことも思い、どこまでも繋がっている感覚がして、そのことも嬉しかったです。
 あけみちゃんとよしみちゃんがフルメニューの時に教えてくれていたこと、スターになった気分になるよ。というのはこのことか。そんなことも思いました。

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 私たちも応援してくださる言葉や笑顔にパワーをもらい、そしてそれを「ありがとうございます!」その言葉を笑顔で返すことで、応援してくださる方の笑顔もさらに倍増するような感じがして、そうしてどんどん嬉しさが広がっていく感覚がして、そのことがとっても温かくて、嬉しいなぁと思いました。

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 3キロ、9キロ、14キロ、行き道は凄く順調で、全然疲れも感じにくいくらい、楽しくて、気持ちがよく走ることが出来ました。

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 それは絶対に各場所になのはなの応援組のみんな、地域の方の応援があったからです…私は皆の姿が見えるたびに、嬉しくて嬉しくて…まえちゃんたちが「いいペースだよっ」「頑張れーっ!」と言ってくれたり、あゆちゃんやちさとちゃん、まことちゃんたちが笑顔でカメラを向けてくれたり、まゆみちゃんファミリーも応援してくださっていたり、たいちくんは何度あっても、ずっと水鉄砲のような霧吹きで水をかけてくれていたり、ゆりちゃんやおとちゃんが、補給を持って、そっと渡してくれたり、たけひろくんが旗を振って応援してくれたり…
みんなのパワーに毎回これまでの距離も感じないくらい、パワーがチャージされていきました。

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 車で私たちのそばを通るときにも、車の中から名前を呼んで応援してくれました。まゆみちゃんはもうこれ以上にないくらい旗を全力で振りながら、一人一人の名前とガッツコメントを言ってくれて、そのまゆみちゃんが力強くて、かっこよくて、あぁ、誰かのためにこんなにも全力になれること、それが本当に優しくて、かっこよくて、素敵だなぁと改めて思ったし、またまたパワーが湧いてきました。

 川の傍の水の音に涼しさを感じ、満開に咲く綺麗な花や耳を澄ませば聞こえてくる鳥の鳴き声に、あけみちゃんと心癒されました。

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 そう心癒されながらも走っていると…遠くから「先頭ランナーが…」というアナウンスが聞こえてきました。んっ!?まだ折り返しにも達していないのに!?速い人はそれくらいだと知ってはいたものの、やはり驚きました。
 そして、少しして、さわやかな笑顔で手を振って、反対方向からかけてくるよしあきさんの姿がありました!この速さでこのさわやかさ…凄いっ……。

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〈よしあきさんはスタートから約3時間半でみんなよりも一足先にゴールです〉

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 本当にギリギリまで暑さが心配されてはいたものの、北海道からよしあきさんが涼しい風を持ってきてくださって、今回涼しい空気と雲が私たちを守ってくださっていました。その涼しさと、よしあきさんのさわやかな笑顔がマッチして納得してしまいました。

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 折り返しまであと5キロ位、長い上り坂に少し疲れを感じ…というところで、お父さんとお母さんが通って、「折り返しで待ってるよーっ!!!」と声をかけてくださりました。
 そして、残り2㎞位というところで、先に折り返したなつみちゃんやななほちゃんたちと出会い、「ファイトっ!!!」「後ちょっとだよっ!」そう声を掛け合い、ハイタッチ出来て。よしっ!!!頑張るぞっ!!!!とお父さんとお母さんやみんなに力をもらい、折り返しまでのもう一踏ん張り、上り続けることが出来ました。

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 折り返しまで、あと1キロ……あとちょっとと前を見て、走り続けていると……そなちゃんが教えてくれていたように、へっ!? ここっ!? というところで折り返し地点発見しました。折り返しを楽しみにしていたものの、いきなり出現したかのような折り返しにびっくりしました。
 けれど、そこにはお父さんとお母さん、あゆみちゃんやキッズたちが待っていてくれて、「順調だよっ!!!!」「頑張れーっ!」ハイタッチしてくれました。
 折り返しのコーンを曲がる…初めての感覚に凄くうれしくて、そなちゃんと顔を見合わせて、「よしっ!」と言えたそんなこともとっても嬉しかったです。

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 折り返し後直ぐに、続々とゆりかちゃんやあやちゃんたちの姿がありました。そしてハイタッチ!!!お互いの手からパワーがチャージされていくような感覚がしました。それに、あぁどこまでも一緒の気持ちで一緒に走り続ける仲間がいるんだ。そのことが本当に嬉しくて、幸せだなぁと思いました。

〈後半へ続く〉

(記者:ももか)