「明日に向けて」 みつき

4月18日
 
●明日に向けて
 
 明日はフルマラソン大会です。
 何をしていても「明日のこの時間は……」と、考える先がついついフルマラソンになってしまいます。
 私は走りきれるかどうかドキドキしていました。
 というのも、当日は気温が高く、最高気温は25度予想。過酷であることが予想されるからです。
 
 一昨日の話になりますが、『お母さんと話してみよう』の日がまわってきました。
 嬉しい半面、どこかで「何を話そう、少し緊張する……」という気持ちがわずかにあったのですが、お母さんと、りなちゃんとさやねちゃんがあたたかく微笑みながら話を聞いてくれて、そんなのもすうっと溶けてなくなっていきました。今自分が思っている気持ち、それが大ごとでもなんでもなくても、とにかく、心にあるものを話せる人が居てくれることが本当に有り難いなあと感じました。

 私が、「フルマラソン大会、今年は暑いと聞いたので……怖いんです」と話すと、お母さんが目を丸くして、
「えっ? そう思うんだ。お母さんだったら『あー良かった!! 』って思うけどね」
 と、おっしゃいました。
 今までみんなと楽しく練習して、積み上げてきたものがある。
 それが大切だから、本番はどうなっても良い。
 完走出来たらラッキーくらいに思っておいたらいいと思うよ。とても暑いのだとしたら、もしリタイアしてしまっても暑さのせいにできるからね!
 
 お母さんがそう話してくれて、みんなでドッと大笑いしました。やっぱりお母さんは前向きでしかない、と思ったのと、そうか、そう捉えればよかったんだな、と感じました。私はどこかで何者かと自分を比べて、走りきらなければいけないという気持ちが強かったです。求められていないのに、自分で求めすぎて、自分を不安にさせたり窮屈にさせる考え方をしていました。
 けれど、もう私はどうなってもかまわない。
 これまで、みんなと走り続けてきました。3か月間で、501キロメートルもの距離を走り込んできました。
 本番はそのおまけだと思うようにします。本番は気負いすぎず、楽しく走ろうと思います。
 それが自分を透明にして走る、ということにもつながるんだと思います。
 お父さんお母さん、実行委員さんのアドバイスに忠実に、とにかく水を飲んで、時速8キロを守って走っていきます!
 
 明日の本番のためにと、北海道からまゆみちゃんご家族が帰って来てくださいました。そして、寧くん、あけみちゃんとも走れることが、とても嬉しいです。
 須原さんと鳥取のまゆみちゃんが最後尾で見守ってくださるそうで、「みんな、安心して倒れてください」とお父さんがいたずらっぽく言ってみんなを安心させてくれていたり、よしあきさんが、「なのはなのみんななら、きっと大丈夫と思います!」と話してくださっていて、笑いとともに元気をいただきました。
 
 これを書いている今も、色々と考えてはヒャーっとなって緊張したり、大丈夫大丈夫、と思い直したり……。でも、ああ、やっぱり完走したい!! という思いがこみ上げてきます。
 生まれて初めて、こんなにも生きていて良かった、自分が自分であれたことを、心から良かったと思えた、そういう経験をしたのが、このフルマラソン大会です。その時のことをずっと忘れることはないです。
 
 明日、どうか笑顔で帰ってこられること、お父さんお母さん、みんなの元へ笑顔で帰ってこられることを祈って眠ります。
 明日、同じ時間を共に過ごす大好きな仲間たちのことを思います。