4月17日のなのはな
藤井さんがお誘いくださり、先生のお宅へ、山ウドを採りにいかせていただくことになりました。
午前に、りなちゃんから、
「午後、藤井先生のお宅に行かせてもらって、あやちゃんと私とで、ブドウ棚のビニール張りと山ウド採りをすることになったんだ!」
と聞かせてもらいました。予想外の言葉に、喜びが120パーセントとなり、飛び跳ねるくらいでした。火曜日のアコースティックギター教室、木曜日の版画教室に加えて、藤井先生に週3回もお会いできる、ということが何よりも嬉しかったです。
到着すると、藤井先生が迎えてくださいました。最初の作業は、ブドウ棚の屋根のビニール張りです。


藤井先生のお宅のピオーネは枝の端から端まで10メートルにわたって伸びており、その大きさに驚きました。綺麗にポールをつたって広がっている立派な枝を見て、藤井先生の手で大切に育てられているブドウの手入れを自分もできることが嬉しいなと思いました。
私は、こうしたビニール屋根を張ったことがなく、作業の工程も漠然としたイメージのみを持ってしまっていたのですが、藤井先生と作業をさせていただく中で、張りやすくするための知恵、一人で作業されている時の方法、たくさん教えていただきました。

ビニールを上にかける時は、木にビニールの端を2,3周くるっと巻きつけて、そこをクリップで挟みます。そのクリップの先には、メジャーが繋がっており、メジャーの最後には重りとしてソフトボールがつけられています。それを反対側に投げて、メジャーを引っ張っていくと自動的にビニールが天井にかかっていく仕組みになっていました。ビニール張りは時間がかかって大変なもの、というイメージがあったのですが、先生の方法はスッとビニールがかかって、イメージが変わりました。サッと綺麗に作業されてしまう藤井先生がかっこよかったです。

私は、最初は、自分の不慣れさに若干の不安を感じてしまっていましたが、
(藤井先生が作業しやすいように、勘を働かせたり、りなちゃんの動きから学んだりしつつ、何度もやったことがある職人を演じよう)
と思いました。やはり、最初はスムーズにすることに苦戦してしまったのですが、少し経つと、途中でビニールがひっかかっているところがどこかなどが分かって解消できるようになったり、マイカ線を渡す時、重りを向こう側に上手く投げられるようになったりして嬉しかったです。
今日で、ブドウのビニールの張り方、マイカ線の張り方、重りを向こうに渡す時のコツなど、たくさんのことを習得することができました。もっと修行を重ねて、いつ、どなたと作業しても、どんな作業であっても、勘を働かせて動ける人になっていきたいです。

その後は、山ウドを収穫しました。なのはなに来て、初めて知った山ウド。以前、藤井先生からいただいた山ウドを調理された形では見たことがあったり、さくらちゃん達のお話で聞いたことはあったのですが、実際に目にするのは初めてでした。
仕切り板の中に、もりっと入ったもみがらから、ぴょこっと出ている山ウドが可愛かったです。藤井先生が、このもみがらを地面が見えるまではぐって、ウドの根元を切って収穫することを教えていただきました。


ということで、もみがらをはぐって、はぐって、さらにはぐっていきます。
はぐると、少しピンク色も入った、白い山ウドが見えてきました! 長い……!!!!! そして、はぐっても、はぐっても、まだ下に山ウドが続いていました。どこまでも続いている感覚がするほど長かったです。やっと、地面のところにたどりついて、根元を切って、収穫しました。


驚いたのは、やはりその長さです。あまりの長さにどのくらい長いのか、自分の身体と比べてみました。腕に当てると、腕から15センチ以上はみ出しました。それなら、地面から測ったらどれくらいなんだろうと思い、足に当ててみると、私のおへそくらいあって、驚きました。


藤井先生が、山ウドは一日で急速に成長することや、伸びた部分にはその都度もみ殻をかける必要があることを教えてくださいました。
前の日かけても、その次の日にはまた伸びているので、毎日かける必要があるんだと話してくださって、立派な山ウドがあるのは、藤井先生が毎日手入れをしてくださっているからなんだということを改めて感じました。そして、その、手をかけて育てた山ウドを惜しみなく分けてくださる、藤井先生の優しさに感謝してもしきれないです。こんなにいただいてしまっていいんですか!? というほどの60人分の山ウドをいただきました。
藤井先生、いつも本当にありがとうございます。
藤井先生の優しさ、温かさをたくさん感じた午後の時間、とても癒された時間でした。
(あや)
***
天気が良く、午前はたくさん作業が進みました。さあ、次は午後の作業! 今度は何だろう? と思って作業発表を待っていると、
「○○ちゃん、○○ちゃん、……、のりこちゃんは、ササゲの支柱立てと種まきをお願いします!」
と、あゆみちゃんからの発表がありました。「支柱立て!」その言葉に心が躍りました。私は、作業発表を聞くと大抵は、「やったー!」とワクワクした気持ちになるのですが、支柱立ては、また特別感があります。秋冬野菜から、春夏野菜に変わるこの時期ならではの作業に、気持が逸る思いです。私が、支柱立てを好きな理由は、以前、須原さんたちと支柱立てをした時に、支柱立てって何て楽しいんだ! と思った経験があるからです。作業も楽しいですが、出来上がった支柱が、まるで建築物のように美しくて、それにも感動したからです。

今日、行く先は、野畑開墾と、発見畑上の畑です。先日、畝立てをした時、さくらちゃんから、
「ここにはササゲが植わる予定で、もうじき支柱立てと種まきをします!」
と聞いて、とても楽しみにしていました。
さくらちゃんや数人の人が、横竹を運んでくれることになり、私とみゆちゃんとすにたちゃんは、先に他の道具を持って野畑開墾に向かいました。
まずは印付けです。2.4メートル間隔で支柱が立つので、最初の一畝だけスケールを使って印を付け、他の畝はその畝に倣って、目検討で印を付けていきます。次に、柱とする2メートルの竹を印の場所に置いていきます。ササゲは上にグングン伸びるので、支柱も少し高めです。

そしていよいよ、竹を打ち込む場面がやって来ました。やっぱり、支柱立てで一番楽しいのはこれだなぁと思います。重量のあるかけやで打ち込んでいくと、面白いように竹が土の中に入っていくのが感じられます。この打ち込む作業は2人1組でやるのですが、去年の支柱立てでは、私はかけやを使いこなす体力も力も足りず、竹を支える役割に徹していました。でも今日は、みゆちゃんとペアになって、交代で打ち込むことになりました。かけやを使えることに、ワクワクした気持ちが高まります。最初は私が打ち込むほうになりました。竹が高いのでコンテナの上に乗ってかけやを構えます。みゆちゃんがしっかりと支えて、「オッケーです!」と言ってくれます。さあいよいよ一発目! 竹が入った感じがして、嬉しくなります。でも最初はなかなかコツが掴めないのと、コンテナに乗っても竹が少し高くて、力が入れにくく、少し苦戦します。打ち込まれて低くなってくると、力も入りやすくなり、調子が出てきます。15回くらい打った時に、みゆちゃんがぐらついていないか確認してくれて、「後10回お願いします!」とか「後5回お願いします!」などと言ってくれます。しっかり差さっていれば「オッケーです!」と笑顔で爽やかな声が返ってきます。みゆちゃんの元気な声かけも嬉しいし、自分がかけやを使ってしっかりと打ち込めたことも嬉しいし、気持が上がります。5本くらい竹を打って、みゆちゃんに交代します。

みゆちゃんの一発目の打ち込みから、すごい力強さを感じて驚きました。一発打つごとにズンズンと確実に竹が下がっていきます。私の場合は25回くらい打たないと、しっかりとささらなかったのですが、みゆちゃんは15回打てば、もう完璧です! 一発を打つスピードも速くて、みゆちゃんの力強さが頼もしくて、生き生きした様子に、私も嬉しくなり更にテンションが上がっていきます。私が竹を支え、「オッケーです!」と言うと、みゆちゃんが「いきます!」と気合を入れて打ち込みます。「1! 2! 3! 4! ……」打ち込むたびに声をかけます。15までいって、しっかりとささっていることを確認して「いい!」と言うと、みゆちゃんも笑顔で「よし!」とか「ハイ!」と答えてくれます。2人で「次行こう!」と言って次々に進んでいきます。途中で、さくらちゃんが、「ペア変わらなくていいですか?」と声を掛けてくれたのですが、私とみゆちゃんの息はピッタリと合っていて、即座に、「このままで大丈夫です!」と答え、そのまま最後まで、打たせてもらいました。野畑開墾の全ての縦竹を打ち終わり、腕は少し疲れたけれど、「楽しかったぁ!」という嬉しさでいっぱいでした。

竹を打ち込むペアは3組いて、私たちが打っている間に、他のメンバーは、横にはわせる竹を準備してくれていました。竹の打ち込みが終わると、次は横竹を付けていきます。縦竹の一番上と、中間の位置に、抱っこちゃん結びでしっかりと付けていきます。長い横竹を一人で付けるのは難しいのですが、みんなが同じ畝に入って同時に取り付けると、とてもスムースに結びつけることができました。横竹を付けていると、みんなが進むスピードを合わせて、一人でやりにくくならないように、思いやっている空気を感じました。そんな一体感を感じながら、サクサクと進んでいくのが、すごく嬉しくて楽しかったです。


野畑開墾の支柱を立て終り、次の畑へ移動します。私とみゆちゃんは、また同じようにペアを組んで竹を打っていきます。時間が迫ってきていたので、打つのは、力強くて速いみゆちゃんに任せ、私はおおむね支える側になります。みゆちゃんの打つスピードが更に速まった感じです。終らせよう! という意気込みが、みゆちゃんからもみんなからも伝わってきます。
最初の畑で、手順は分かっているので、サクサク進んでいきます。横竹を結び付けている最中で、17時の放送が鳴ってしまいました。「あー、終らなかったー」と残念に思う中、でもさくらちゃんからの、「今日はここまでにします」という終了の声はかかりません。どうやら最後まで終わらせるつもりのようです。「よし! それなら最後までやってしまおう!」と再び気合を入れます。みんなの集中力もアップして、10分ちょっとで全ての横竹を取り付けることができました。時間は少し押したけれども、ちょっとやり残して終わるのではなく、切りよく終わらせられてすごく嬉しかったし、達成感を感じました。畑を見ると、支柱が真っすぐに整然と立っていて、やっぱり建築物のようにきれいだなぁと思いました。みんなにも見て欲しくなり、作業から帰る途中で会ったかのんちゃんや、台所を手伝いに帰って来てくれていたやすよちゃんや、お仕事から帰ってきたゆりかちゃんに、ササゲの支柱が立ったこと、ぜひ見て欲しいということを話してしまいました。みんなもすごくキラキラした目で、「絶対見に行く!」と言ってくれて、この喜びを共有できたこともとても嬉しかったです。

明日は、この支柱にネットを張って、種を蒔く予定です。また、ワクワク楽しいことが待っています。明日も頑張るぞ!
(のりこ)
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この春、私は野菜苗の接ぎ木に挑戦してきましたが……、ドキドキ、とうとう栗の接ぎ木をしちゃいます!!
〇失敗も良いものに
栗林に着いたらさっそく、先ほどインターネットで見た接ぎ木を参考にして挑戦。うっすく、うっすく、木の皮をむいて……。うーん、めちゃめちゃ難しい!
内心、うようよしながら、なつみちゃんとよしみちゃんと協力して、一応なんとかできた。けれど、何か違う……、という頃にどこからか車の音が!! お父さんだ!!
やった!! お父さんが来てくれたら、ひと安心! お父さんに私たちがやった接ぎ木を見てもらうと、「思ってたのと違うなあ」これじゃできないよ、と(笑)
それを聞いて、「良かった、このやり方じゃなかったんだ」とほっとしました。
最初に、失敗をしたおかげで、その後にお父さんが見せてくださった接ぎ木を見ると、お父さんのしてくださった腹接ぎ(はらつぎ)はどれだけよく穂木が活着しそうなものか、どれだけやりやすいのか、よりはっきりと分かったなと思い、失敗も良いものになったなと思います。
という事で、気を取り直して栗に接ぎ木をするぞ!

〇お父さん栗の接ぎ木、講座
お父さんから教わった栗の接ぎ木。まず最初に説明だけを書くと、台木はもともと山に立っている大きな栗の木、穂木は利平の剪定した枝から芽を出したものです。まずは、幹のどの方向に接ぎ木をして枝を伸ばしていくか、その木の特徴を見て接ぐ場所3方向を決める。決めたら、場所は違うけれど同じ高さにして、3か所に1本ずつ穂木を接いでいきます!

今回、行なう接ぎ木は「腹接ぎ」という方法です。まずは、カッターで小さく長方形に、樹皮を傷つける。そして上の部分だけ(2、㎝ぐらい)をペロッとめくる。一方、利平の穂木は、根元となる先端をけっこうな斜めにカット! そして、さきほどカッターで樹皮をぺろんとした部分に穂木をはめて抱かせる! それを3か所、繰り返す。
それができたら、一気に3つを接ぎ木テープで巻きます! 最初の2周は芽の下を、3週目は芽の上を、最後の4週目は、芽の部分をまいて完成!!
なんと、なんと。びっくりすることに、接ぎ木テープは自然に溶けてなくなるので、芽がテープを破って大きくなっていくんです!

と、説明はここまでとして。
お父さんの手つきや、カッターの使い方がかっこよかったです。
それに、こんなにもささっと接ぎ木ができてしまうのか……とその時はびっくりした気持ちでいっぱいだったなと思います(笑)
木ってこんなこともできるんだ、農業ってこんなこともできるんだ、と農業の深いところを知りました。

〇アシスタント、一緒に出来て嬉しかった
実際にやるとなった際、自分は手元があやうい、という時、お父さんと一緒にできることになりました! すっごくすごく嬉しかったです。
お父さんが、カッターで木に切り込みを入れるところ、穂木をどれぐらい斜めにカットするか、お父さんの手つきをたくさん見てたくさん吸収させてもらいました。
お父さんの接ぎ木に向かうまっすぐで真剣な姿勢、どこの接ぎ木をしたらいいのかを見分けるときの見方、お父さんだったらこういう時の接ぎ木はどうするか、姿勢からその事もたくさん吸収させてもらい、不思議に気持ちが癒されていきました。

ずっと隣で見ていたのですが、なんにも話していなくても安心感があって充実感でいっぱいでした。私がまだまだ未熟で、上手くできなかったところもあったけれど、その事があったから、接ぎ木でお父さんは次こうしたいんだと、会話をしていなくてもお父さんの手つきでちゃんとわかるようになっていき、心が通い合っていくのを感じました。
大好きなお父さんの隣で、栗の接ぎ木をできたこと、学べたことが嬉しかったです。
それと、完成した接ぎ木も、絶対に成功する、そんな確信が自分の中にあるなと思いました(笑)。

お父さんと一緒に接ぎ木をしていて、個人的に印象的だった事があります。
それは、お父さんと接ぎ木テープを巻いた時の協力プレーです! 木が太いので、木を挟んで協力して接ぎ木テープをぐるぐると巻いていきました。しっかりと、接ぎ木が成功するように、お父さんとテープを引っ張って木に巻き付けていく時間が凄く幸せでした(笑)本当にこんなにも、何が嬉しかったかというと、私は、ほとんどなにもしていなくて隣にいただけだったのですが、大好きなお父さんの横にいて、接ぎ木を学ばせてもらえたことが、すっごくすっごく嬉しかったです。
(かのん)

