「走り続けている」 みつき

1月26日 

 ●お母さんの言葉

 昨日は、お母さんの誕生日会でした。
 お昼はりゅうさんやあゆちゃんが企画してくれて、スペシャルメニューの手作り水餃子を頂くことができました。りゅうさんのお手本のもと、みんなで具を入れて包むことができて、だんだんと水餃子らしくシワのない丸っこい形に仕上げられてきて、ずっとやっていられそうなくらい楽しかったです。
 水餃子を茹でているあゆちゃんが、「鍋の底に沈んでいる水餃子が、茹で上がると浮き上がってくるんだよ~!」と教えてくれて、その様子を見ていると、本当に浮き上がってくる! ポヨン! という音が聞こえそうなほど、ぷっくりと膨らんだ愛らしい水餃子は、もちもちしていて、食べごたえがあって、とても満たされました。隣で食べていたたけちゃんが、水餃子にパクリとかじりついて、すぐに親指を立ててポーズをしてくれました。
 ああ幸せだなあ……と思いながら、いや、まだこれからだ! と自分に言い直しました。
 みんなで美味しいものを食べたあとは、それぞれがこれまで作ってきた物語の世界の中に入っていきました。夢中になって、あっという間に過ぎた時間でした。
 
 図書館に入ると、須原さんの姿が見えて、こちらに手を振ってくださいました。須原さんも居てくださって、大好きな人たちに見てもらえること、一緒に過ごすことができるのがとても嬉しかったです。
 
 どのチームもストーリーの中にお母さんが登場してくることになっていました。「この子がお母さんかな?」と見てすぐに分かるほど、髪形や服装から、表情も言葉も、作りこんでいるみんなが、綺麗でした。
 わたしの『3枚のおふだ』チームでは、みゆちゃんがお母さん役をしてくださいました。髪を編みこんで、メイクをしたみゆちゃん。
 小僧が山姥から逃げているときに、山のおっかさん(お母さん)が助けてくれます。本当なら、小僧はどうにかおふだを使い、ひとりで逃げ切りお寺に帰ってきて、和尚さんが最後は山姥を退治します。
 けれど、初めてチームで集まったとき、メンバーのみんなが、「おふだに教訓が書かれてある。それを破ってしまう、というのはどうか?」「一緒に走って逃げられたらいいな」と話してくれました。おふだにはお母さんの言葉を書いて、お母さんが励ましてくれるなか、一緒に走ることができて、とても嬉しかったです。みゆちゃんが、「あきらめなければ必ず道は開けるんだ」「とにかく走るんだ」と、まりのちゃんとわたしの方を見て、伝えてくれました。その目は、お母さんと同じものでした。みゆちゃんの真っすぐな目、優しい目に、力をもらいました。
 本当に嬉しかったです。
 劇の間、ほぼずっと走っているわたしたちのチーム。まりのちゃんとわあわあ叫びながら、まえちゃんとゆかちゃんの山姥から逃げるのが、とても楽しかったです! (見ているみんなを疲れさせてしまったかもしれませんが……(笑))
 はじめ、ゆかちゃんは「わたしに山姥、できるかな……」と心配そうに話していたけれど、日に日にいきいきとしていくのを感じました。ゆかちゃんが言ってくれるから面白かったり、怖くなったり、やっぱりゆかちゃんにしかできなかったんだなあ、と改めて感じました。手招きしてくれて、まえちゃんと絶妙なコンビネーションで、追いかけてくれて、演技ではなく本気で逃げることができました。(笑)
 これを書いていて、やっぱりお母さんの言葉がよみがえってきました。「とにかく動く」。「苦しい時ほど、みんなの中にいること」。
 立ち止まって悩んだり、籠ってしまいたくなる自分が、お母さんの言葉で気が付くことができました。劇の中で走り続けたことが、本当に気持ちが良くて、救われました。このような感覚で、これからも動き、走り続ける、そうでないと本当に良い生き方はできないです。
 
 わらしべ長者のチームの物語に涙が出ました。練習期間に、なおちゃんから「物々交換をする、というシンプルなストーリーなんだけどね」と話を聞いていました。
 確かにシンプル。けれど、助けてもらったり、物を替えてもらったお互いが心から嬉しそうで、これが日々の小さな喜び、幸せなんだな、と感じました。幼かったころの自分に、小さい子たちに、この物語を知ってほしい。このような幸せを、自分はなのはなに来るまで求めていたのを思い出しました。
 ゆうはちゃんの演じるお母さんのチャーミングさと優しさ、長者のなおちゃんの誠実さ、そして周りに集まって来た仲間たちのあたたかさ。
 わらしべ長者のみんなの姿には、今ここにあるなのはなファミリーの形があって、また、これから自分たちが作っていくべき世界をはっきりと見ることができました。
 仲間集めをしたいという気持ちで人を見て、信じてくださって受け入れてくださっているお母さん。わたしもこの仲間のひとりとして生きていけることが本当に嬉しいと感じました。
 
 最後に『伴に』をお母さんが歌ってくれました。
 お母さんが歌い、教えてくださったこの曲が、わたしにとっても大好きな曲になっています。わたしは走るということが怖かったです。走り続けたら、力尽きるのが怖かったです。死んでしまうのが怖かったです。わたしを追い越し、先を急ぐ人が居るから、お尻を叩かれるから。大人になって、走り切った先で、誰もが楽になっていると思っていました。
 なのはなに来るまでは、走る原動力はそれでしかなかったです。
 
 初めて、走り続けている、本気で生きている大人を見ました。お父さんお母さん、みんなが絶対にあきらめないで、ずっと良くあろうと生きている姿に、救ってもらいました。走ることをやめたわたしが、今走ることができているのは、なのはなファミリーのおかげです。
 ありがとうなんて言葉では言い切れないくらいの得難いものをたくさん与えていただいて、本当に、わたしはなんて良い人生のカードを引いたのだろうか、と思います。
 
 これから、お父さんお母さんやみんなが教えてくださった気持ちを持って、わたしも仲間を集めて、広げていきます。そのことで、このありがとうの気持ちを返していきます。
 
 
 ●成人式のアルバム作り

 まえちゃんとかのんちゃんと、今年成人式を迎えた3人のフォトアルバムを作らせてもらいました。
 撮影の場には居させてもらっていたけれど、写真になっても3人の姿はやっぱり可愛くて綺麗で……。それだけでもう充分に可愛いのですが、少し飾り付けてからアルバムに綴じるだけで、またグッと素敵になっていくなあと感じました。
 まえちゃんが切り紙を作ってくれていたり、模様の折り紙やシールを用意してくれていました。そのなかから、写真の1枚1枚に合う柄や色、形を見つけて、飾り付けていきました。
 まえちゃんはりなちゃんのアルバムを担当して、かのんちゃんはゆうはちゃんのものを、わたしはそなちゃんのものを担当させてもらいました。まえちゃんは、ものすごい速さで仕上げていて、手速いけれど色の使い方や紙を置くバランスが絶妙で、さすがだなあと感じました。かのんちゃんとわたしは「う~ん!」「どうしよう!」と言い合いながら、お互いに見合いながら完成させていきました。
 かのんちゃんが、「この色とこの色の紙、どちらがいいと思う?」と聞いてくれて、「こっちかな?」と答えると、
 「わたしもこっちがいいと思った!」と笑ってくれて、あったかい空気の中で作ることができました。
 ハサミを使った切り絵や、工作は好きだったし、たくさんの種類から、考えて作っていくのがワクワクして、本当に本当に楽しかったです! 今のこの嬉しい気持ちや、3人のことが好きな気持ちをたくさん込めたので、新成人の3人が喜んでくれて、ずっと大切に持っておけるアルバムになっていたらいいなあと思います。