12月12日(金)「音楽合宿最終回、1日目。「Born for This」に込める気持ち」

12月12日のなのはな

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〈音楽合宿最終回の1日目。午前中は係作業を進めホール入りの準備をしました〉

 音楽合宿最終弾、1日目。音楽合宿が終わったら、いよいよホール入りします。古吉野でできる練習もラストなのだ、と思うと、気持ちが引き締まりました。
 一週間後には、ホールで、たくさんの人を前にして、コンサートをしているのだと思うと、このままでいいのだろうか、という焦りや不安も出てきます。もっとやるべきことを残しているような気持ちもあります。そんな不安、心配要素を、一つひとつ無くして、全部手を打ち尽くして、もう心残りは一つもない、と思えるような3日間にしたいと思いました。

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 コンサートには本番があって、今は練習の段階だけれど、一回の練習も、私達の人生にとっては、一回の本番なのだな、と思います。今日の練習、ではなく、今日の本番、として取り組みたいと思いました。今、この瞬間は、1秒経ったら過去になるのだなと思って、過去になる前に、今を、全力で過ごしたいと思いました。

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〈機材や大道具、小道具を積む軽トラの洗車チームです〉

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 午前は、コンサートの係で集まって作業をしました。私は、バンド、音響係で、さやねちゃんとせいこちゃんとホール入り前最終準備を進めました。
 音響係は、主にコンサートで使う音響機材の管理や、ホール入りをした後、音響をセットし、一番音がよく聞こえる形にする責任があります。古吉野でも、本番を想定し、できる限り同じように音響をセットして通し稽古をしているけれど、どうしても古吉野と、ホールとで違うところは出てきます。
 ホールの形状は体育館とは違うので、音の聞こえ方も違えば、ホールの機材やコンセントをお借りしなければいけなかったり、配線が違ってきます。それを、出来る限り細かく、緻密に音響係のメンバーで確認をしました。
 また、ホール入りしてからの動きも確認しました。ホール入り期間は1週間あるけれど、あっという間に時間が過ぎていくので、ホールでする係作業も、スムーズに動けたらいいなと思いました。

 

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〈係作業と並行して少人数のダンス練習も詰めていきました〉

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 午後は、あゆちゃんに見てもらいながら、全員でのダンス『Born for This』の振りを揃えました。
 この曲は、中人数グループと、大人数グループで分かれています。今日は、その2つのグループが合体し同じ振りを躍るラストのサビを練習しました。
 4エイト間の中に、本当にたくさんのかっこいい決めポーズが組み込まれています。あゆちゃんが、一つ一つのポーズを見てくれて、正しい形を伝えてくれました。

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 あるべき形は一つしかなく、どこまでも、細かく、繊細に、近づけていきました。踊りながら身に付けてしまった自己流の癖を、自分では分からないけれど、あゆちゃんが前から見て教えてくれたり、修正をしてくれました。確実に、あるべき形に近づいていることを感じました。
 少人数のチームに分かれて、お互いに見あいながら振りを揃えていく練習もしました。自分もだけれど、一緒に踊る仲間のことも、意識を向けて、仲間に対しても、理想を持つことが必要だと感じました。全員で揃えるためには、チームの人と、理想を共有し、同じ気持ちで揃えていく時間が、かけがえのないものに感じました。

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 あゆちゃんが和訳してくれた『Born for This』の歌詞は、まさに自分たちが必要としてきたものだと感じます。恐怖、私欲、保証を求める気持ち…。自分達を生きづらくさせる原因となるものが、自分の中にあったり、あるいは世の中にあったりするかもしれない。でも、そういったありとあらゆる雑味を、全部斬る、壊すつもりで、手に力を入れてほしい。あゆちゃんの伝えてくれる一つ一つの言葉が胸に刺さってきました。

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 この曲は、自分達にとって、決意する曲だ、と思いました。苦しんできた過去があるから、極限まで良く生きることしか出来ないこと、そうじゃないと自分自身が許さないことが分かります。そして、苦しくさせる根源が眠っていることも分かっています。だからこそ、本能の自分が納得するまで、求め続ける、何度でも決意し続けるのだと思います。良く生きることに終わりはなくて、ひたすらに魂を磨いていく中で、ハードルは高いかもしれないけれど、それでも諦めるという選択肢は誰もないのだと思います。どんな苦境が訪れようと、やり遂げるまで、たどり着くまで、絶対にやめないぞ、という決意を、ダンスで、コーラスで、表現したいと思いました。

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 真ん中で踊る中人数ダンスが、しなやかな心を表現するとしたら、バックで踊る大人数のみんなは、屈強な強さを表現するんだよ、とあゆちゃんが話してくれました。
 柔軟でしなやかな心。緻密に、繊細に、慮れる深い優しさ。その裏にあるのは、誰に何を言われようと、どんな苦難があろうと、決して曲げない信念や、逃げずに立ち向かっていく強さ。
 この二面性を併せ持っているのが人間なのだと話してくれました。コンサートを見にきた人の中には、自分達と同じように、生きにくさを感じている人がいるかもしれない。理不尽な現実に、くさくさしている人がいるかもしれない。けれど、そんな人にとって、もう一度、一人の人間として生きていくことに、たくさんの問題を抱えて、発展途上な世界を生きていくことに、少しでもいいから希望を見出してもらえたらいいなと思いました。
 私達がいるから大丈夫、後ろ盾となれるだけの強さ、信念を持ちたいと思いました。

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 コンサートに向かう今、この一瞬が、自分達の永遠になっていくのだろうと感じます。全員で、同じ目標へ、全力で、一生懸命に向かう時間がとても幸せだと感じます。
この時間を大切に、仲間と共にレベルを上げる気持ちで、コンサートに向かいたいです。

(りな)