「必死さと隣り合わせの美しさ」 ほのか

12月11日
 
 兼ねてから興味があり、ずっと見てみたかったのは2019年のダウィンチクライシスのウィンターコンサートです。インプットも兼ねて、ちょっとだけならと思い昨晩YouTubeにアップされている前半の冒頭を見ました。
 それは衝撃的で、バッドロマンスから始まったワンシーン目から目が離せなくなりました。今自分がリビングにいることも忘れて見入ってしまいました。役者さんの声色や佇まい、オーラが格別だと感じました。ひとりひとりが放つ輝きで満ちていて、全てシリアスになりきらない破綻も含まれているステージに感動しました。けれど全て見ようと思ったら1時間半くらいはかかってしまう。毎日5分ずつだけでも見たいな……なんて思いながら昨日は泣く泣く15分で切り上げ、自分の練習に向かいました。
 わたしもそんなふうに台詞を言ったり、お客様を釘付けにできるような面白い舞台にしたいと思いました。コンサートに向けてのやる気が高まります。

 今日は朝からたくさんダンス練習の時間をいただきました。
 朝はミラクルをみんなで合わせてから個人練習をしました。回るとき、ためた後は気持ち早めに動くことで緩急がつくということを知りました。

 日中は今日もマント作りをしました。今日は、昨日の2倍くらいの量を作ることができました。勝因は、慣れてきたことと、白マントに入り糸を変えたことです。使用する糸の調子が弱すぎると、すぐに糸がもつれて上糸が取れてしまっていました。白マントで使用した糸はそれまで使っていた糸に比べてしっかりしていて、一度も外れることがありませんでした。糸と布の相性も大事だなと思います。今日で、今回のコンサートで必要な分の青たすきを用意することができました。紫ベールがトラブルで今手元にないため、今はこれが精一杯かな、という感じです。わたしは衣装部ではないけれど、こうして過去にミシンで遊んでいたときの経験が今役に立って良かったなと思いました。

 午後、前半はさやねちゃんがショーマストゴーオンを見てくれました。
 はじめに、「今日で完成させたいです」と、さやねちゃんが話してくれました。その言葉を聞いて、どきっとしましたが、考えたらもう明日からの3日間の音楽合宿が終わったらもうホール入りで、もう本番は間近に迫っている! ということに気がつきました。
 さやねちゃんは、いつも「もっとできるはず」と話してくれます。教わるべきことは、もうたくさん教わってきた。あとは自分が実行するだけだ。と思います。今日は半分の人数が踊り、お互いに見合う時間がありました。そこで、みんなが踊っているショーマストゴーオンを前から見させてもらいました。
 ひとりひとりが全力で、気迫がこちらに向けられていることを感じました。上手い下手関係無しに気持ちがひとつになっていて、ギリギリのところで表現していることを感じました。一番胸に迫ったのは、間奏部分でなるちゃんとさやねちゃんがソロで踊る、ラスサビ前の部分です。今日はさやねちゃんひとりでしたが、「僕の魂は蝶の羽のように彩られ……」という歌詞とともに、さやねちゃんが祈るような、見つめるような美しい表情で手を思いっきり前に伸ばして、その手がかすかに震えていました。必死さと隣り合わせの美しさに、涙腺が刺激されました。本当にギリギリまで遠くに身体を伸ばしたら、本当に震えるのだな、と思いました。その瞬間は時が止まったようでした。