「一瞬一瞬が大切」 ゆうな

12月7日

 おとといから今日までの3日間は、ホール入りまで残り2回となった音楽合宿がありました。
 私はこの3日間、たくさん感じたことがあります。
 まず、1日目。ダンスやコーラスのブラッシュアップをしていきました。踊っているとどうしても、「ここは足の向きがこうで」「手の角度はこうだ」とか、カウントを頭の中で数えて、気持ちをお客さんに見せる、ということまで意識がいっていませんでした。お父さんが、「今このダンスはどんな気持ちで踊っているの?」とおっしゃったとき、はっとしました。そうだ、そこが足りていないんだ、と。どんなに練習しても、どんなにみんなで振りや向きを合わせても、どこか、足りてないような、何か違うような、気持ちが満たされない。それは気持ちが外へ、お客さんへ向いていないから。気持ちが全くそろっていなかったんだ、とわかりました。

 コンサートの幕開けの曲、『ボヘミアン・ラプソディー』は、
「今からなのはなのコンサートが始まりますよ。どうぞ最後まで観てくださいね」
 という、お客さんに伝える気持ち。「私たちはちゃんと生きたい。生きていくんだ」という気持ちも、動きも、みんなとそろえて1つにします。ダンスもコーラスも、劇も、すべては気持ちなんだ、と強く感じました。

 そして、2,3日目は通し練習をしました。今回、私は人生初、ピンマイクをつけての演技でした。ものすごく緊張しました。精度の高い、ピンマイク。そのマイクをつけただけで、胸がなりました。それをつけてのセリフ。自分の声が、遠く遠く、響き渡るような感覚がありました。
「ちゃんと生きていけるとも思えない」「いい結果は出せなくてもいい」「私、これからはちゃんと生きていくことにする」「その心を取り戻したら、世の中が変わっていくんじゃないかな」
 自分の強いセリフが、届く。響く。ものすごく、気持ちが良かったです。ああ、こんなにもセリフを言うって気持ちがいいんだ。いや、セリフじゃない。自分の気持ちを口に出す。大きな声で、お客さんに伝える。響いていく、そのことに、ものすごく心が満たされるような感覚がありました。

 私は今まで、すべての自分の言葉をお客さんに伝えよう、という意識が強くありました。どのセリフも、すべて。しかし、お父さんやあゆちゃんに見てもらった時に、すべてを強で言うのではなくて、その中でも一番伝えたいセリフは何か、自分のセリフ内で強弱をつけて言ったら、もっとお客さんは聞きやすい、ということを教えてもらいました。あるシーンのセリフを聞いてもらって、ゆっくり言うところから、スピードを上げつつ、言葉も強くしていく。それと共に自分の気持ちまでクレシェンドしていく。教えてもらった言い方をすると、強く気持ちに入ってくるものがあって、とてもセリフが言いやすくなりました。そのことを教えていただいてから、毎日、なおちゃんに見てもらいながら、そのセリフをひたすら練習していました。

 そして、通しでいざ、言うぞ!! と思ったら。気持ちが高ぶりすぎて、涙が出てきて、最後は叫ぶような言い方になってしまいました。悔しい! でも、気持ちをのせて、思いっきり、セリフを言うことはできたと思います。台詞の気持ちを強く持って、これからもっともっと練習していきたいです。

 そして、昨日、お父さんに教えていただいたこと。
「ゆうな、ゆめの役は慣れてきたんじゃない? 残り、コンサートまで2週間。残りの時間、思いっきり楽しみな」
 お母さんからも、「本番は一瞬なんだよ」と。
 その言葉を聞いて、ああ、そうだよなって思いました。今という瞬間も、今しか味わえない。今しかできない。こうやって練習できるのも残り2週間。時間は取り戻せない。そう考えたら、本当に、今という瞬間を大切にしていきたいし、思いっきり楽しみたい。思いっきり、ゆめのとして堂々と舞台に立って、楽しんで、ゆめの達と共に成長していきたい。その、お父さんお母さんの言葉が本当に、本当に、胸に残って、ありがくて幸せな言葉だって思いました。

 昨日、今日の通し練習も、今しかない。みんなで気持ちを一つに、すべてをそろえて一体となって向かいました。
「理解し合う日々を1日1日積み重ねることが幸せ」
「利己心の世界から利他心の世界に変える」
「I KIN YE」
 コンサートのなかの大好きな言葉に出会うのも、残された回数は少ない。時空を超えて世界を超えて、みんなと旅に出るのも、限られている。今この瞬間が、大事な一回なんだ、と思います。体育館内にコンサートの空気があふれ、みんなの歌声、セリフが響き渡る、通し練習も残り1回。本当に大切にしたい、と思います。
 12月21日のコンサートは本番の一部であって、今この瞬間もコンサートの本番なんだと思います。

 今こうやって、コンサートに出て、一瞬一瞬が大切だと思えるのは、なのはなに来て、なのはなのお父さんお母さん、みんなに出会って、理解される幸せを知り、感じたからです。コンサートをする中で、仲間と気持ちを通じ合わせること、気持ちを同じにして同じ目標を目指して努力することを知ったからこそ、宝物のような今があるんだ、と思います。
 3日目の今日は、永禮さんやりゅうさん、ひでゆきさんが見に来てくださったのですが、通しが終わって永禮さんが、「応援してます」と笑ってくださいました。そういう温かい人たちに囲まれて、理解し合う幸せを毎日感じます。そういう方がいてくださるから、みんながいてくれるから、私は生きていけるし、今生きていられるな、と思います。

 明日からの練習も、全力で精一杯で頑張りたいです。なおちゃんとの演劇練習も、あと何回できるだろうか。大切な家族と、コンサートに向かっていく今この瞬間を、大切に楽しんで、ゆめのとして、生活していきたいです。私はゆめのになれて、本当に幸せです。なのはなファミリーとしてのコンサート、お父さんお母さんからもらった、大切な大切なセリフを、自分の言葉に変えて、思いっきり舞台の上で、見せていきます。