12月2日のなのはな

年内最後の大きな畑作業、タマネギの植え付け。
多人数で力を合わせて、規模の大きなタマネギの植え付けを終わらせたら、あとはウィンターコンサートにまっしぐら! という締めくくりの作業だと感じます。
今年は気候が暖かかったこともあり、例年より少し遅めの時期の植え付けになりました。
作業初めの10時でもまだ霧が濃く、下町川畑まで行くにも真っ白な世界を進んでいくようでした。
タマネギが下町川畑に植わると聞いて、タマネギと土質の相性が最高だと思いました。
なのはなの畑は粘土質が多いけれど、下町川畑の土は、さらさらでふかふか。
春に植えたジャガイモも大成功だったし、直播きのダイコンなどもよく育ちました。
だから野菜のなかでも特に砂地を好むタマネギがここに植わると聞いて、大成功の予感がします。
半年ほど畑に滞在する、足の長いタマネギだけど、早速、今から収穫の日が待ち遠しいです。

畑に着いたら、びっくりしました。
みんなが朝食前の時間でコツコツと進めたという、黒マルチがピンと張られた畝が30畝。その美しさに感動しました。
しっかり高畝で、畝に対してマルチがぴったり張られていて、隙間がない。
これから植わるタマネギにとって、土質も最適な上に、高畝まで準備されて、この上ない好条件のタマネギたち。これは立派に育つしか、道はない!

そんな恵まれた環境下で植えられるタマネギたちも、まるでこのことを知って、ちゃんと準備をして育ってきたよう。
タマネギの苗はえんぴつくらいの太さがベスト、と言いますが、今季、苗床で育った苗たちは、お父さん曰く、「シャープペンシルくらいの太さ」。
「良い苗だねー」と、太鼓判を押されていました。
細すぎも太すぎもダメで、何万と蒔いたすべての苗が均等の太さに生育するのは難しいけれど、この日掘り上げた苗は8割方が大きさ太さが揃っていて、とてもとてもきれいな苗でした。

タマネギの植え付けと言えば、スピード勝負。
植え付ける数は、およそ3万に及びます。
他の野菜と比にならないこの数を短時間で植え付けるには、いかにアクション数を少なくし、テンポ良く植えるかが肝要です。
そうして生み出されたのが、タマネギ植え付け選手権。
タイムトライアル式で、制限時間のなかで何本の苗を植え付けられたかを競い合います。
これまで開拓されてきた、一番速くてアクション数が少ない植え付け方を、よしみちゃんがデモンストレーションしてくれました。
苗を持った右手の人差し指で穴を開けて、そのまますっと苗を穴の中へ押し込む。
そして軽く土を寄せてあげる。
ポイントは、
①成長点の下までしっかり植えること
②根が隠れるように植えること
③マルチの穴の中心に植えること
一瞬の技のように、テンポ良く、シュッ、シュッと植えていく、よしみちゃんの手さばきが華麗で見事でした。


苗がのったトレーを片手に、みんなで1畝に入って、1畝ずつを確実に終わらせていきました。
速い手さばきのイメージはあるものの、根が長くて、その根を見えなくなるまでしっかり植え付けるのに手こずって、初めはなかなかスピードが上がりませんでした。
また、朝露や霧の影響で土が濡れており、人差し指を抜く際に土が指についてきてしまって、苗も一緒にくっついて出てきてしまう、という問題が出てきました。
うー、やりづらいなぁと、テンポ良く植えられないことが、もどかしくて、もどかしくて……。
そんなとき、またもやよしみちゃんが、「左手の人差し指も使って、両手でやるといいよ!」と教えてくれて、みんなも両手を使ってやってみると、「おぉ……!」と声が上がりました。
そこからは、よしみちゃんのやり方をベースに独自のやり方を生み出していく子もいて、スピードが徐々に上がっていきました。
一人ひとりのスピードが上がることで、全体のスピードも速くなっていき、初めは長く思われた1畝も気がつけば、3畝目、4畝目、5畝目……と前に前に進んでいきました。

苗の掘り起こしで、ビワの木畑にいたメンバーも次から次へと合流し、気がつけば1畝がギュウギュウになるほど、みんなが集結していました。
1本1本が地道な分、隣の子との間隔が狭いことで集中して進めていくことができました。
お互いに隣の子の範囲も助け合い、みんなで確実に1畝を終わらせていく空気に一体感があり、気持ちがよかったです。

なかなか晴れなかった霧がようやく晴れたのは、12時前。
霧が晴れると、陽が出てきて暖かく、植え付け日よりの気候に恵まれました。
さやねちゃんがビワの木畑から運搬してくれてきた苗も、12時過ぎには終わりが見えてきました。
「もう少し植えられそうだね。取ってこよう!」
あけみちゃんの素早い判断で、再び掘り起こしチームが動いてくれました。

その間、畑にいたメンバーで残った苗を手分けして、猛スピードで植えていきました。
そして12時半過ぎに掘り起こしチームが持ってきてくれた、追加の苗もみんなで取り付いたら、ほんの一瞬で植えきってしまい、その勢いがすごかったです。
この日は下町川下畑の約3分の1の範囲に、苗が植わりました。
畑の面積で見ると3分の1だけのように思えますが、一穴一穴に植え付けられた、ピンと真っ直ぐ伸びるタマネギの数をみると、ここまで植え付けたんだと小さな喜びを感じました。
株数は多いけれど、1本1本しっかり植え付けて、活着まで見守り、好条件が結果に表れるような、大玉のタマネギが育ったらいいなと思います。
(るりこ)
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冬と言えば……大根!
今日は、今年初めての大根の収穫をしました!

1週間前から、今か、今か、と思い、ついに収穫できるサイズまで大根が大きくなりました。
3品種を育てていますが、それぞれの成長の速度が違い、収穫できる時期もおのずと違ってきます。種まきをしてから、今の時期に獲れるようにと、担当のみんなが考えてくれていて、そのノウハウがすごいな、と感じました。
畑に着くと、葉がピンと元気よく、上に伸びていました。
収穫に至るまでの追肥は、牛肥、そして、メガツインP56の葉面散布です。
ついに、一本を引き抜き、収穫……!
見た目も真っ白で、瑞々しさが分かりました。
一緒に収穫していたえつこちゃんが、「どれを見ても綺麗!」と言っていました。
大根を引き抜く時、ぐっと力を込める時、大根が土に根を張っている力強さに、大根の生命力を感じました。
引き抜いた一本のずっしりとした重さに、嬉しい気持ちになりました。


夜には、お父さん、お母さんにも収穫できた大根をプレゼントしました。
お父さんが、「メガツインが良かったね、優秀な大根になったね」と話してくれました。
葉も小さく刻んで、なめしにすると美味しくて、それがお母さんも好きだ、ということも話してくれました。
なのはなでの冬の食卓にも、大根は欠かせません。
畑にも、食卓にも、新しい大根があることの豊かさを思いました。
(ほし)




