11月27日のなのはな

演劇と、曲の出はけだけを抜き出した通し練習をしました。今日は音楽合宿ではないけれど、こうして何度も通しをできることは、本当に有難いことだと思います。
今日の通しでは、私はコーラスは身体に入ってきたのですが、妖怪を演じる場面に、かなり不安がありました。実際に、私は皆より動きが遅れてしまったし、アクセル妖怪という妖怪が自分のした悪さを語るのを聞く場面で、前にのめり込んだり、後ろにのけぞったりする仕草を、練習通りにできず、小さな動きになってしまいました。気持ちができていなかったことや、練習不足を痛感しました。

いつも、あゆちゃんから教えてもらっていることがあります。一度直した所は、その時きちんと自分の中に入れて完成させ、後戻りはせず、積み重ねていくこと。毎回毎回が本番だと思うこと。練習のための練習は、意味がないし、見ている人に何も伝わらない。演じている時、コーラスの時、ダンスの時だけではなく、出番がない時も、気持ちを緩める時などなくて、役者と自分を重ねて、常にステージ上の演技に気持ちを乗せること、などです。これらのことは、一見、舞台の上だけのことに思えるけれど、そうしてコンサートを作っていくことが、とりもなおさず、自分たちがこれから前向きに良く生きていくための姿勢や、気持ちの粘りを作ることになるのです。
私は今日、せっかくお父さんから練習で教わったことをできなかったし、何度も同じことをお父さんやあゆちゃんに言わせてしまう自分が、残念だなぁ、と思いました。演技でも、コーラスの出はけでもミスが多く、気持ちが少し浮ついていたと思います。
どのセリフの後にどの曲がきて、どういう気持ちで歌うのか、ということを迷いなく確信を持って、ステージに立てるようにしたいと思います。
例えば、『Don’t Try So Hard』で顔を上げるという動きがありますが、そういう単純な動きにしても、何も考えずに顔を上げただけでは何も伝わらないけれど、そこに訴えたい気持ちがあれば、きちんとお客さんに伝わる、ということを教えてもらいました。気持ちが入っていれば本当だけれど、何も考えていなかったら、嘘だ、ということです。あゆちゃんは、こうあるべき、これが本当だ、というものがあって、そうでなければ嘘だ、と、よく言います。あゆちゃんから「それは嘘だよ」と言われるとき、嘘は嫌だ、いつでも本当でありたい、と思います。それはコンサートだけでなく、毎日が、人生が、本当でなければならない、と思います。


今日の通しで、嬉しかったことは、天国と地獄の境へやってきた人々のシーンと、妖怪のシーンのジェスチャーが、新しく決まったことです。閻魔大王の裁きを受ける人々のシーンでは、地獄に行く人はがっくり、ゆっくり歩き、天国に行く人は速めに歩くことになりました。私は天国行きなので、嬉しい気持ちを表情にも動きにも出して、軽やかに歩くんだ、と思ったら、歩き方にも迷いがなくなりました。今日は天国のドアも付いたので、行くべき方向もはっきりと分かりました。(本当はドアがなくても、ドアがあるものとして見なければならないのですが)。今までよりも、本当に天国に行ける人の気持ちになれたような気がして、嬉しかったです。
また、動物のジェスチャーでは、四つん這いになっている人が片足を上げることになり、すごく面白いものになりました。鳥のジェスチャーをしている私たちは、くちばしをパクパクさせる動きが付くことになり、それらも本気で揃えて演じるので、お客さんも見ていて面白いだろうし、演じている自分たちも楽しいなぁと思い、嬉しかったです。

今日は、今までは少し間延びしていた所が修正されて、テンポよく進んでいたり、いろんな役者さんの演技も更に進化していたなぁと感じました。倉太郎という登場人物のシーンが、通しをやる度に面白くなっていて、指導しているお父さんも凄いけれど、それを前向きにどんどん実現して、いいものへと作り直していく、うたなちゃんも凄いなぁと思いました。皆が、少しでもコンサートをいいものにしたい、と思って、いろいろ考えたり練習したり、脚本からいろいろと感じ取っている姿を見ていると、自分も一緒に進化、成長していきたいと思います。コンサートを通して、こうして成長させてもらう機会を頂けることは本当に有難いことだと思います。コンサートは自分たちの成長のためにあるんだ、ということを最近、改めて強く感じます。この貴重な時間を無駄にせず、自分の成長につなげていきたいし、みんなで一緒に成長していけることが、とても有難くて嬉しいなぁと思います。
(のりこ)




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12月21日に、勝央文化ホールで行なう、ウィンターコンサート。
舞台を作るにあたって、私は、照明係を担当しています。
今日私は、照明係のちあきちゃん、かにちゃんと、コンサートで照明を操作してくださる人に必要な照明台本を作りました。
私たちが作っている、照明台本の形は、大元の脚本(セリフや、舞台上の動き)の隣に、主に3種類の、入力項目があります。
1つ目は、演劇中の照明の切替わりを書く欄。2つ目は、曲の照明の切替わりについて入力する欄。そして3つ目は、ピンスポットで照らす人物や、切替わりを入力する欄です。
私は、今日は演劇中の照明の変化について、入力を進めていきました。照明が暗転したり、舞台を照らし出すタイミングを、赤字で打ち込みました。
実は、ウィンターコンサートで実際に照明を担当してくれる人は、遠方に住んでいらっしゃるボランティアの方や、卒業生です。
そのため、普段、私たちが通し稽古をする場面を、実際に見る機会を取ることが難しい方々にとって、照明台本を読んだ時に、分かりやすく、使いやすい照明台本にしたいのです。

かにちゃんが、台本を作り始める時に「照明の切替わりを書く際は、わかりやすく簡潔に書く」ということや、照明係の誰が書いても、どのページを見ても、書き方(記号や数字の形式など)が揃うようにしたい、と話してくれました。
普段、表計算ソフトに触れる経験が浅い私には、難しさを感じる面もありますが、(見る人に伝わりやすく、簡潔な文章にするには、どうしたら良いかな)と考えながら、1つずつ打ち込んでいくことに、遣り甲斐を感じたり、仕上がっていく過程が、面白かったです。
照明台本で使っているツールは、『Googleスプレッドシート』ですが、複数の人が、パソコンで同じページを開き、入力することが出来ます。
私が、劇のワンシーンの打ち込みをしていた時、画面の右端に、赤い線で囲まれた四角枠が、ふっと出てきました。
(私は触っていないのに、どうして赤い枠が出てきたんだろう?)
と思ったら、同時に入力していたちあきちゃんが触れている箇所が、私の画面に共有されて、映し出されていたのでした。

私の隣では、かにちゃんが、手早く、劇と劇の間の、演奏曲の照明台本を作り進めていました。真っ白だったページに『2.8 blank』『10.1』……など、シーンの番号が入力されていくと、心が躍りました。
コンサートで、照明を担当してくださるボランティアの方々や、卒業生にも、リアルタイムで、この照明台本を見ていただけるため、場所は離れていても「ここまで進んだよ」という状況を伝えることができて、とても嬉しいです。
今日は、大まかに、コンサート前半の照明台本作りを終えました。
今月中に、コンサート後半の入力も終えたいです。
12月からはより踏み込んで、どの灯体を何番のバトンに吊るすかなどを図に起こした『仕込み図』の作成をしたり、灯りの色や、ホリゾント幕に映し出したい模様などを、より具体的に決めながら、調光卓へ記憶させる作業をしていきます。
照明を担当してくれる人に分かりやすい台本を作り、舞台を引き立てる照明、コンサートに来てくださる人の心が華やぎ、楽しんでいただける照明を作れるよう、仲間と力を合わせて、取り組んでいきます。
(さとえ)
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