11月3日
〇音楽合宿第9弾での気づき、感じた事
・文化祭でのこと
今回の合宿は、勝央町文化祭の本番がありました。ウィンターコンサートまでの最後のイベントで、かつコンサートと同じ会場での演奏、ということで、すこしでもコンサートへつながる日になるように、と気持ちを作っていきました。
今回、私は金時太鼓、なのはなの演奏、勝央音頭保存会、の3つのステージに出させてもらいました。みんなと少し違う動きがあったので、緊張しました。みんなの中の一部で、埋もれて、流されていたら、動きをしはぐってしまうので、自分で考えて自分の行動に責任を持って動く良い訓練の機会となりました。
また、勝央音頭保存会のステージでは、なのはなファミリーのメンバー以外にも、保存会のたくさんの方と関わる機会がありました。何回かホールで練習に行かせていただいたこともあり、顔を覚えて下さったり、話を交わしたり、三味線の演奏を合わせたり、とコミュニケーションを取る場面がたくさんありました。
その中で、自分のいるべき立ち位置や、立ち振る舞い、気遣い、そういったものが、自分はまだ未熟で出来ていないな、と痛感する場面もありました。普段、なのはなファミリーのみんなと生活していて、人と関係を取れているようだけれど、それは、人任せになっていたり、寄りかかってしまっていたり、曖昧な関係になっていたのだとつくづく感じました。ちゃんと人と寄りかからずに、だけれど助け助けられるような良好な関係を、自分から作っていくことが、大人になるうえで、とても大切だなと思いました。
本番、金時太鼓は開会式が終わってすぐに出番がありました。サイドからライトで照らされて、目の前の客席は真っ暗、どんな人が座っているのか、あまり見て分からなかったけれど、私達に真剣に注目している空気感を感じました。
ステージに立っている11人のメンバー以上に、客席に座っているたくさんのお客さんが、私達の演奏に乗り、良い空気を作ってくれているように感じました。とても叩きやすく、出した音は全部客席へと吸い込まれていくことを感じました。
演奏が終わり舞台袖にはけたあと、お父さんが来てくださって、笑顔で「良かったよ」と言ってくれました。その言葉にとても安心した気持ちになったし、早い時間だったけれど、見て下さっていたのだと思うと、とても嬉しかったです。
また、勝央音頭保存会の出番の前に、津軽三味線の演奏がありました。この演目に出られていた方が、調弦室で、「太鼓も、なのはなさんの演奏も、本当にすごかったよ!」と声をかけてくださりました。その方は、一年前、一緒に三味線教室に通っていた方でした。太鼓も、なのはなの演奏も、見て下さっていて、声までかけてくださったことが、とても嬉しい気持ちになったし、なのはなの輪が少し広がった気がしました。
・onとoffを作らないこと
ショーマストゴーオンのダンスをお父さん、お母さん、あゆちゃんに見ていただいたときに教えてもらったことです。日常を、どんな心持で過ごしているかが、全部自分の身体の動き、表情、音に出るんだなと思いました。ショーマストゴーオンで歌われている内容は、まさに自分たちがどう生きていかないといけないか、生き様の決意表明です。だからこそ、生半可な気持ちでは踊ることができないなと思いました。普段の生活の中でも、畑でも、当番でも、何気ない誰かとのコミュニケーションも、手段は違ってもいつも何かの役を演じたり、表現をしています。そのことを忘れて、自分に籠ったり、消費するような過ごし方になってはならないんだなと思いました。毎日が本番だと思って、いつもonで過ごしたいと思いました。
・ギターの音が綺麗になったこと
文化祭前に、ギターの弦を替えました。同時に、普段掃除できないところを掃除できました。埃が溜まっていたけれど、ティッシュを使って細かいところを拭いていくと、みるみる内にピカピカ光って、新品のようになりました。それが、とても嬉しくて、楽しくて、気付いたら小1時間ずっと磨いていました。弦は、アーニーボールのエクストラスリンキーというもので、以前まえちゃんにもらったものでした。
後で、まえちゃんからこの弦は、三大ギターリストの『エリック・クラプトン』が使っている弦と同じだよ、と教えてもらいました。そんな高級な弦なのか、と驚きました。
弦を張り変えて、ピカピカになったギターを持つと、気持ちまでピカピカになったような気がしました。音は、これまで12フレット以上の高音のピッチがずれるなと思っていたけれど、ずれなくなったと思いました。そして、音の綺麗さが全然違って、こんなにも、天と地ほどの違いがあるのか、と思いました。本当に、細かなディティールに全てが宿るんだな、と思いました。
誰かが、「楽器は生き物だ」と言っていたことを思い出しました。これまで、体育館に出しっぱなしにして、本当に悪かったなと、ギターに謝りたい気持ちになりました。これからは、毎回ケースにしまって、埃が被らないようにしようと思いました。また、アンプや、音響機材も、少しずつ掃除出来たらいいなとも思いました。
