11月2日(日)「勝央町文化祭への出演! & 舞台と日常をシームレスにする―― コンサートオープニング・エンディング曲の合わせ」

11月2日のなのはな

 第55回 勝央町文化祭が開催され、私たちなのはなファミリーも、芸能の部に出演させていただきました。
 私は、外のイベントでなのはなのステージに出演するのは初めてです。
 今までたくさん応援に行かせていただいて、みんなの輝く姿を何度も見て憧れていました。見るたびに多くの感動や笑顔、元気をもらいました。
 それが今回は、私もみんなと同じようにステージに立って、届ける側の人になれると思うとすごく嬉しかったです。
 また、12月21日にひかえているウィンターコンサートの前に、同じホールでお客さんを前に演奏できる貴重な機会でもあります。この一回の本番がウィンターコンサートにつながってくる。そんな思いで、舞台裏まで見て動きを学び、お客さんを前にする気持ちづくりを学び、すべてをコンサートの糧にできるよう、吸収してくるつもりで挑みました。

 

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 今回は全部で3曲、15分といういつもより少し短めのステージではありましたが、みんなの真剣さ、集中力は変わりません。
 いつでも、どんなステージでも、見てくださる方に有意義な時間を届けられるよう惜しみなく力を出し切るみんなの姿勢を見習い、私もその一人として少しでも楽しんでいただけるものにしたいと思いました。

 なのはなの出番は午後の部の最初で、緞帳が開くと同時にスタートします。
 少し早めにステージに上がり、リハーサルで確認した立ち位置につきました。
 振りを確認したり、出はけの確認をしたり、気持ちづくりをしたり。それぞれが本番に向けて態勢を整えていきます。
 幕の向こう側からは話し声や物音も聞こえ、お客さんの存在を感じることができました。
 幕開け前にゆりかちゃんが、「大丈夫?」と笑顔で声をかけてくれました。
 昨日リハーサルをしても、まだ本番で衣装を着てお客さんの前でステージに立つ実感がわいていなくて、私はあまり緊張もしていないつもりでした。
 ですが、ゆりかちゃんのこの一言で身体がほぐれる感覚がして、無意識のうちに緊張で身体も気持ちも固くなっていたのだなと気が付きました。
 あたたかい声かけをしてもらえたことが嬉しかったです。

 

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 そしていよいよ本ベルが鳴り、緞帳アップ。
 さやねちゃんのベースを合図に1曲目の『イヤオラナ』が始まります。
 一気に開ける視界。全身に突き刺さる眩しいほどの光。
 楽しい。すごく楽しい。
 背後からはバンドの迫力ある音が聞こえて、周りには同じ気持ちで踊るみんながいて、目の前には応援してくださるお客さんやサクラ部のみんながいる。
 いま私がここに居られる、なのはなのステージに立てることがどれだけ恵まれているかを感じることができました。
 なのはなの気持ちを魅せる人として、伝えられる演奏になっていたらいいなと思います。

 

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 夢中で踊って気が付けばあっという間に1曲目が終っていました。
 ですが曲が終わってもまだ気は抜けません。
 何度も練習した、舞台袖へはける動作があります。
 最後までお客さんに意識を向けながら美しく。
 まだまだ完璧にはできていませんが、お客さんが沢山の拍手をくださっているのが聞こえて、すごく幸せな気持ちになりました。

 

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 2曲目の『ウラテテ』は舞台袖でコーラスをしていました。
 幕でダンサーの姿は見えませんでしたが、何度も見てきたみんなの美しいダンスが頭に浮かびました。
 そんなみんなを思い浮かべると自然と歌う声も大きくなったし、ダンサーのみんなと同じようにコーラスからもお客さんに感動を届けられるよう気持ちもこもりました。

 

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 3曲目の『オ・ヴァイ』は、最後のあいさつのスタンバイで舞台袖からダンスも見ることができました。
 応援する時とは違う角度から見るステージ。
 真横から見ていても、ダンサーが気持ちを前にお客さんに向けていることが伝わってきます。
 ライトを浴びて踊っている姿がとても格好良くて輝いていました。
 『ウラテテ』も『オ・ヴァイ』も、身内ではありますが思わず涙が出そうになるほどの美しさでした。

 

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 3曲の演奏が終わると、最後にみんなステージに並び、手を振りながら舞台袖にはけてなのはなのステージが終わりました。
 この時に初めて落ち着いて客席を見ると、会場の空気がなのはなから作り出されているのを感じて嬉しかったし、応援組のみんなもいてくれて心強い気持ちになりました。

 

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 15分間。
 一瞬で過ぎ去っていきました。
 もっとここに居たい。ここでお客さんとみんなを感じながら表現していたい。
 ショーマンとしてもっとよく演出したかったという反省、ライトを浴びる高揚感、笑顔でやり切った達成感。
 様々な思いが駆け巡ります。
 みんなと一緒になのはなのステージに立てて、感動を届けたいと思っていた自分自身が感動していました。
 この気持ちを今度はウィンターコンサートで、もっと大きなものになって味わえるのかと思うと、すごくわくわくした気持ちになります。
 今回文化祭に参加させていただいて、ウィンターコンサートをより明確なものに感じられるようになって、本当にありがたい機会だったなと思います。
 喜び、気づき、感動、反省。
 すべて忘れず、みんなで次に待つウィンターコンサートに向かっていきたいです。

(ゆうは)

 

14の団体・個人がステージを披露した、勝央町文化祭。
なのはなファミリーは、勝央金時太鼓 なのはな教室、そして勝央音頭保存会の舞台にも出演しました。

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 毎週、勝央金時太鼓保存会会長の竹内さんから太鼓を教えていただいている11名は『那岐おろし』の演奏をしました!

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 文化祭を締めくくる勝央音頭保存会の舞台では、三味線による伴奏や、踊りを披露しました!

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『ボヘミアン・ラプソディ』と『ザ・ショー・マスト・ゴー・オン』。今回のウィンターコンサートの要となる2曲を、バンドとダンスで合わせました。

 

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 コンサート幕開けの曲『ボヘミアン・ラプソディ』。
 この曲は、コーラスから始まります。
「真っ白な霧の中に、言葉だけが浮かび上がるように」
 曲の始まりの景色を、あゆちゃんがそう伝えてくれました。
 何もないところに、声だけがはっきりと響き渡る。ここしかない、というところに、みんながぴったりと揃って歌い出す。

 3パートの声が揃った瞬間は、それだけで心が震えるように感じました。みんなが描く理想、ここしかないという確信、ここであるべきだという願い。それが仲間とぴったりと重なることを身体で感じるからこそ、心が震えるのだと思いました。

 毎回の練習を、心を研ぎ澄ませて、ここしかないというところで歌い出す。そのことで自分たちの理想が磨かれていき、そうして生まれるものこそがアートなんだ、と、あゆちゃんが話してくれました。

 

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 コンサートに向かう過程の中で、誰かの理想を教えてもらったり、誰かの表現する姿を見たり、そして自分自身の気づきによって、それまでの自分が知らなかった世界を知ることができます。
 こんなに美しい世界があったんだ。こんな美意識があるんだ。そうやって人としての幅を広げていき、お互いがより高いところへ、成長していきたいです。

 

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 そして、もう1つの曲は、コンサート最後の曲『ザ・ショー・マスト・ゴー・オン』。

 1回目の合わせを見たお父さんが、気持ちが揃っていないことを教えてくれました。
 どんな気持ちでこの曲を踊るのか。深刻で、悲壮なのでもない。浅く楽観的なのでもない。困難があっても、必ず乗り越えて、前向きさを失わずに、力強く生きていく。自分たちの決意表明なのだと、話してくれました。

 2回目、その気持ちの上で踊ると、この曲の輪郭が見えてきた感覚がありました。ここからが、この曲に向き合う始まりのような気持ちがしました。これからこの曲を踊り、自分たちの曲にしていく過程の中で、自分たちはどう生きていくのか、という覚悟を、より確かで鮮やかなもの、逃げも甘えもないものにしていく。そしてコンサートの舞台で、その決意表明をたくさんの方に見ていただく。それが、自分たちがこの曲を演奏する意味だと思いました。

 ステージの上での気持ちと、日常を生きる気持ち。それをよりシームレスにしていくことを、練習の最後にお父さんが話してくれました。
 舞台の上でのみ、演じるのではない。ステージの上でだけ気持ちをつくるのではない。日常を過ごす中でも、目の前の人に対してどういう自分でいるのか。どんな心持ちで過ごすのか。非日常なステージの上でも、日常でも、自分を切り替えることなく過ごすことが本来のあるべき姿。

 コンサートに向かうこの期間だからこそ、よりはっきりと自分の課題が自覚できたり、気づけることがたくさんあります。そしてそれを変えていくヒントもたくさんあります。自分を鍛える場、試す場、成長させていく場が、たくさんあります。
 コンサートをつくっていく過程の中で、色濃く、深く、できるかぎりの全てを吸収して、より良い生き方ができる人へ、成長していきたいです。

 

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 コンサートへ向かう、大切なこの時間。
 今日の気づきをしっかりと自分の胸に落とし込んで、明日への期待を胸に抱いて、また明日。

(ゆず)