11月1日のなのはな
みんなとの初めてのステージに向けてリハーサル。
明日は勝央文化ホールで、勝央町文化祭が開催されます。
なのはなファミリーのステージでは『イヤオラナ』『ウラテテ』『オ・ヴァイ』の3曲を演奏します。
そのリハーサルのため、今日はホールに行かせていただきました。

〈舞台裏の渡り廊下で待機中! これからリハーサルです〉
今までに数回、ホールに行ったことがありますが、ステージに立って披露する側になるのは、私にとって初めてのことで、新鮮に感じました。
ホールは広々としていて、音響がとても整っています。
勝央文化ホールは音がきれいに響き渡り、全国で活躍されている演奏家の方々も、演奏会のなかでホールを絶賛されていた、という話しをなのはなのみんなから聞きました。
そんな中で今回演奏させていただけるということに、わくわくした気持ちもありますが緊張も感じられます。

リハーサルはバンドの音調整から。
その間は舞台袖で待機していたのですが、その時から、すでに、ライトの強い光に驚いていました。
ステージがまぶしくて目がちかちか。
この輝く場所に今から私たちが出ていくのかとドキドキしました。

そして次はダンサーの立ち位置の確認。
ステージへと踏み出します。
熱い、眩しい。
四方からのライトの明かりを全身で感じ、今までに浴びたことのない光の量に圧倒されました。
光で目の前が白く見えて、観客席にいるあゆちゃんの姿が分かりませんでした。
顔を綺麗に見せる角度を意識しつつも、客席へ意識を向けることも忘れてはいけない、と教えてもらいました。
私は目が泳ぎやすいので、堂々とお客さんに笑顔を向けられるように気持ちを強く持とうと思います。


位置を確認できると、そのまま、はけの練習。
体育館とは違い、袖幕やライトがあります。
そして何より明るさが全然違います。
すごく明るい場所から暗い場所に入っていくのは、少し勇気がいることを知りました。
けれどその戸惑いを悟らせることなく、お客さんに最後まで意識を向けて、きれいにはけられるかどうかで、お客さんからの印象が変わってきます。
私は歩き方や目線など、はける動作の練習をきちんとしたことがなくて、かなり苦戦中です。ですが今日、古吉野で、お父さん、あゆちゃん、あけみちゃんたちに沢山見ていただいて教えていただいたので、そのことを活かして絶対きれいにはける意思を持って向かいます。

リハーサルの最後には、バンドの演奏と合わせて踊ることができました。
眩しいくらいの光を浴びながら、どこまでも響き渡る音を背後に感じて踊る。
素敵な場所で素敵な仲間と表現できる、感じたことのない高揚感。
不慣れなところはありますが、まるでスターになったかのよう。
ここにお客さんもいてくださることを思うと、すごくわくわくした気持ちになりました。

今回、参加させていただく文化祭の会場となる勝央文化ホールは、12月21日に行なう、なのはなファミリー ウィンターコンサートの会場でもあります。
コンサート前に舞台を経験させていただくことのできる貴重な機会。
ステージ上はもちろん、舞台袖や裏通路なども見ることができて、とてもありがたかったです。
そして明日は実際に、お客さんを前に演奏もさせていただけます。
コンサートに自信をもって挑むことのできるきっかけの一つとなるような素敵なステージを、みんなと作り上げてきたいです。緊張はもちろんありますが、なのはなの一員として演奏できることがすごく嬉しいです。
見てくださる方に少しでも楽しんでいただけたらいいなと思うし、コンサートやなのはな自体に興味を持ってくださる方が増えたらいいなと思います。
みんなを感じて、お客さんを感じて、ステージの熱を感じて、思いっきり表現してきたいです!
(ゆうは)
***
「お父さんとのウォーキング練習!!!」
リハーサルから帰り、午後のはじめの1時間は、お父さんに歩き方、ダンスの出はけを見てもらいました。
最初、皆の歩き方を見てもらったときには、まず、もっとなめらかに歩くことが必要だと教えてもらいました。
それから、お父さんがこういう風にすらすらと西洋人みたいに歩くんだよ、と見本を見せてくれました。そのお父さんの姿は本当に綺麗で、かっこよかったです!
すぱっと右足を出すとき、左の腕を後ろに下げ、背筋を使い、動きをためて、素早く足を出す!
足先の角度は、斜め45度で外側へ向ける! そうしたポイントを知りました。


お父さんから教わったことを、いざ実践。
歩いてみると、いつもの歩き方よりも、背筋が使われていて、背筋や足がプルプルすることを感じました。そのように身体がプルプルするという事は、今の日常での生活でコンサートの歩き方が出来ていない、自分に甘い証拠でもあるなと感じました。
歩く時にどこを意識するかなど、これまでの人生で教えてもらったことも、言われたことも聞いたこともなかったです。
今、こうして1から歩き方を伝授してくれる人がいること。1つのコンサートという目標に走っていける仲間がいることが、凄く幸せだなと感じます。


歩き方を身体にしみこませ、自分たちのものにするためにも、何度も体育館の長辺を使い往復していきました。
何度も体育館を往復している中で、ある時、お父さんが、
「今、前進している歩き方で、横へ向かって歩くのが、ステージでの出はけなんだよ」
と教えてくれました。
美しい出はけは、コンサートや、イベントのときには、必要不可欠です!
絶対に出来るようになりたい、そんな気持ちで胸がいっぱいです。

正しい形を身体にしみこませるためにも、次は円になり、曲を流しながら、1曲分、ウォーキングをしました。
正直、一曲のあいだ腕を上げ続けて歩くのがきつかったです(笑)。けれど、このウォーキングのきつさを乗り越えたら、乗り越えたら……! 正しい歩き方へ一歩近づく! 出はけの正しい形になるまでの道を1歩進むことができると思うと、逆に、もっとしたい! そんな気持ちになりました。

円形のウォーキングが終わったとき、お父さんが、
「足を出すときは、パッと外向きに出し、足を伸ばす」
ということも教えてくださりました。
そして、足を出した時に曲がっていたらかくかくしてしまう事もその時に教えてもらいました。
上記のことを知り、本当に身体の使い方1つで変わることが面白いな、とも感じました。

円になりウォーキングを続けていると、いつも自分が使っていなかった背筋などを使っていることがわかり、面白かったです。
お父さんやあけみちゃんみたいに、身体を自由に使い表現できるようになれたら、どれだけ気持ち良くて楽しいんだろう、どれだけ美しく全体のレベルが上がるのだろう、と思いました。
よし! 私も自由に、のびのびと身体を使い、美しい歩き方や出はけができるようになります!

最後にお父さんが提案してくれて、
「コンサートまでのあいだ、廊下を歩くときは、手を水平に上げ、歩く。もし手が上がっていなかったら、歩くのを忘れているということ」
と、よりよくするための決まりが1つできました。
なので、その後の時間からは廊下では、手を上げて歩く人でいっぱいになりました(笑)。
だけれど問題発生。手を広げていたら、向かい側から来る人と、ぶつかってしまう。
最初お父さんが教えてくださったときは、ジェット機みたいによける、という方式になっていました(笑)。
だけれど、ふみちゃんがある技を作り出してくれました。
向こう側から来る人にぶつかりそうになったとき、すっと、横移動の出はけの歩き方になると、ぶつからない、という奇跡的な大発見をしてくれました。
なので、事故はもうない。
これでもう安心。なのはなの廊下は常に美しく歩くランウェイになりました。
日常生活からよりよくしていける、なのはなでの生活が、凄く充実感があり、楽しいです。
歩き方も姿勢も、全て、もっと、もっとよりよいものに出来ように、日常から意識していきます。
(かのん)
***
ウィンターコンサートで演じる音楽劇、お父さんとお母さんが考えに考えて書き上げた脚本の、前半シーンの練習がありました。
脚本を読むだけではまだ理解しきれていない部分も、お父さんの言葉で、ストーリーの細かなところが自分の中に入っていきます。
今回、私は、母親との関係に悩む少女から“猫”に変わる、役をさせていただきます
人間になりたかった猫、というお話がありますが、私は今回、猫になりたかった(?)、猫になる女の子を演じます。
謎多き猫の役ですが、お父さんの指導を受けて、猫の姿が少しずつ掴みやすくなってきました。

演劇の基本を、今年の役者の皆と共に総復習。
心の距離=身体の距離、気持ちの強さ=動きの速さ。マイナスな気持ちは上手に向かって、プラスな気持ちは下手へ向かって、皆に伝えたい気持ちは真っすぐ前へ。セリフを生かすためにも、小刻みに動かない。止めがとても大事。
まだまだ押さえておくべき基本はたくさんあると思いますが、自主的に学び覚えていきます。
1シーンずつ丁寧に見ていただき、気になるところをチェックしてもらいます。
お父さんの手本の動きが入ると、一気に劇はリアルなものになり、なによりもユーモアが加わります。
お父さんが脚本の中で見ている世界がどんどん色づいていくようで、とてもワクワクします。
セリフに込める気持ちや、そのシーンでの役者の心情を徹底的に自分の中に定着させて、迷いのない動きにしていきます。


来週には通し練習を始めますし、本番までも残り50日ほどとなりました。
ここ2か月間、勉強も少しさせてもらっていたこともあり、私はコンサートに向けての練習がまだ浅く、やるべき事は山積みです……。これから気合を入れてしっかりやりたい、と思います……。
ですが……、こんな風に「こうならなくちゃ」とか「こうしないと」とか「こうするべきだ」という思いに捉われて空回りしてしまう、役に立たない人になってしまう、それが私の欠点であると感じています。
そして猫になる女の子も、そうです。そんな悩みを抱えています。
だから私もちょっと猫らしさを拝借して、ちょっと心をほぐしながら、出来る事を頑張ります。
(そな)
