10月28日のなのはな
今年の脚本、初めての演劇練習がありました。私は、お父さんに演技指導をしてもらっているみんなの姿を見たことはありますが、まさか自分も演技指導してもらえる時が来るなんて、人生で演技をすることがあるなんて、とドキドキでした。

演技練習では、最初に予定されていた立ち位置や出はけの確認だけでなく、お父さんが演技指導もしてくださいました。
初めての演技練習、結果は正直がびーんという感じでした。
心の目で見ていない、景色を見ることができていないから、ただそこにいるだけ、ぼーっと突っ立っているだけになってしまっていました。本当にその状況に自分を置いて、実際にそういうことが起こっていたら、人はどんな反応をするのか、を再現するかのように演じなければならないのだと思いました。心の目で見る、ということをするためには、その場面の背景や人物などを緻密に練って、考えていないといけないことを知りました。


ステージの上では、自分の課題が全部さらけだされました。隠れていたい、人から攻撃されていないところにいたい、という気持ちが根にあると、自然とお客さんに背を向ける形になってしまいます。
自分のスケールが小さいと、動きも小さく、ステージを少ししか使うことができませんでした。
ステージの上では隠れられません。役をするには自分を全部捨てなければいけないのだと思いました。

お父さんの演技練習は厳しいけれど、ユーモアがあり、とても楽しいです。
お父さんが「違うよ!」と、その役の本当を演じてくださると、動きがたくさんあって、細かいところに面白さがあって、人物がとても魅力的になっていきます。
普通のお店の店員さんでも、お父さんが演じると思わず笑ってしまうくらい面白くて、どんどん進化していくキャラクター達が凄くキラキラしていました。




お父さんが以前、お父さんの頭の中ではキャラクターが自分で動いているんだ、キャラクターがそこにいて、ただそれを再現するだけなんだ、と話してくださったことがあります。
お父さんの中の、あるべき姿や理想をそのままステージの上に表現できるようになりたいです。コンサートを機会に、自分の課題を改善していきながら、良いコンサートをお父さん、お母さんと、仲間と作り上げていく一人になります。
(あや)
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コンサートの脚本が出来上がり、いよいよ通し練習に向けての準備を急ピッチで進めています。
コーラス係では、今週音入れする予定のQueenの『Love Of My Life』の音取りをしました。


『Love Of My Life』はアコースティックギターやピアノ、ハープのような音が幻想的で、美しい曲だなと思います。まるで天国への扉が開いていくみたい。
コーラスが厚く入っていて、それが歌詞をくっきり浮きたてているように感じました。
曲に合わせてピアノでコーラスの和音を押さえるだけで、すごくきれいで、この曲が完成していくのがとても楽しみになりました。


あゆちゃんが、「これはコーラス主体の曲になるよ」と話してくれていて、とても緊張しています。
今年のコンサートの曲は、全員でコーラスを歌う曲が多いです。
その中でも、Queenのコーラスは特に難易度も高い!(もちろん他のパートもですが……)でも本当に迫力がすごいし、壮大で、曲を演奏できる喜びも大きいです。
Queenの曲でダンスやバンド、コーラス、全員で演奏させてもらうことで、たくさんの気づきがあり、成長させてもらっていると思います。
この曲もそんな一曲になったらいいなと思いながら、練習したいと思います。

実は現時点のコンサートの脚本の中に「地獄の底のコーラスを!」という一文があります。
まだそこの曲目は決まっていないのですが、その曲が決まることが楽しみでもあり、不安でもあり……、ああ、どんな曲をどんなふうに演奏することになるんでしょう!
今は文字でしか現れていない世界を、これから全員で本物の世界にしていく。こんな面白いことを自分たちはしているのだなあ、と不思議な気持ちになります。
なんだか自分たちがこれから、こんな風に仲間を作っていきていきたいなと、思うことと似ているなと思います。

明日はバンドで『Love Of My Life』と『Animal』を合わせます。
バンドメンバーの曲の完成する速さにはいつも本当に驚きますが、自分たちコーラス隊もその一員として、しっかり曲を作れるように頑張りたいです。
(まなか)

〈コンサートの舞台背景として使う足場パイプをきれいにしました。
舞台背景のデザインも進んでおり、もうすぐ制作が始まります!〉
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野菜は、元気かい?

4日ぶりの畑作業!
長靴をはいて、いつもの麦わら帽子をかぶる。太陽の日差しが暖かく、身体の中では光合成が行なわれているような、心地よさ。
もうしばらく様子を見ていなかった、第一鉄塔のブロッコリー、キャベツたち。
ブロッコリーもキャベツも、大好きな冬野菜。無事だろうか……?
緊張の面持ちで畑に到着。
ネットの中の野菜たちは、順調に大きく育っている様子!
ブロッコリーに至っては、株の背が高くなり、ネットの天井が窮屈そうに葉が縮れている。
すぐにネットを外すと、とても快適そうに見えました。

まずは、ネット、ポールの撤去。ネットはこれからもまだかけておくのですが、高さを高くするため、一度全て撤去してネットを2枚使う二段構えにリニューアルしました。
続いては草取り。タマネギやニンジンの草取りとは打って変わって、大きな株の周りの大きな草をむしる大胆なスタイル。
大人数で1畝に入って、前進していきました。
さくらちゃんリーダーのもと、ふみちゃんが1分ごとにタイムコール、あけみちゃんの勢い、スピード感。それはまるでコンサート練習のときのような一体感で、全員がものすごい勢いで進んでいきました。その空気感。熱量。動いていると自然と汗をかきました。
目標の10分前に草取りは終了!
続いては、隣のキャベツの草取りへ。

土寄せをするため、草取りの間にさやねちゃんが管理機をかけて、さくらちゃんが牛肥を追肥してくれていました。
1人が手際よく牛肥をまいていき、合いの手を入れるかのようにして1人がスピーディーに補助をしていました。
これには驚きました。草取り、追肥、土寄せ……という工程があるとしたら、全員で動くのが普通、のように思っていました。
必ずしも全員で動くのではなく、追肥や管理機がけ等の作業をごく少人数で行い、その他大人数は次の工程へ進み、大人数で行うとしても途中から分業していくさくらちゃんスタイルは、非常に効率が良かったように感じます。
虫チェックも忘れずに。アブラナ科の野菜は、人間も大好きだけれど虫も大好き。大人数の手で確実に捕殺していきます。
そして草取りと虫つぶしが終わった頃、ブロッコリーの追肥、管理機がけが終わり、さくらちゃんはキャベツの追肥に入っていました。
早い……!!
工程と工程との間に隙間が無く、常にon goingな状態が大切なのだと感じました。

それを追いかけるようにして中耕と土寄せ、キャベツのネット掛けと、ブロッコリーの土寄せを行いました。
管理機で耕された畝間の土の、なんと豊かなことか。畝の両側に土寄せをしても、まだネットをかけるだけの土が豊富に残っている……感動。
ネットを2枚使って、天井を洗濯ばさみでとめているだけあって、いつもより天井が2倍の高さがあるように見えました。まさに、トンネルのよう。


最後の畝にネットを掛け終わったのは、4時59分。作業終了時刻の1分前!
やったー!! 作業が終わった後の畑は見違えるよう。野菜たちがのびのびと、すくすくと育っていくに快適な場所になりました。
「次にネットを開けるときは、収穫の時です」
さくらちゃんスマイルが夕日に眩しく、輝きを放っていました。
達成感、充実感満載の午後でした。
(ほのか)



