10月26日
お父さんが、「『猫』でいいんだよ」と言ってくれました。
脚本の読み合わせがあった時、「猫」の存在にとても驚いて、何も役に立っていないのに、食事はもらえて、寝る場所ももらえて、それでいいのか! と思っていました。でも、お父さんが読み合わせの最後に、「猫のような存在も、必要なのかもしれない」とおっしゃっていて、そうなのか、と思いました。
私は、ずっと何か役に立たないといけない、とすごく焦っていたんだなと思いました。そして、無意識に、自分、自分になっていたのだと気が付きました。大谷選手になりたがっていたんだなと思いました。
間違った頑張りをしていたから、苦しくて、空回りして、それでいて役に立つどころか足を引っ張っていたから、また焦って、を繰り返していたなと思いました。
でも、自分が思っている『役に立つ』は自分にはできなくて、自分はただ、天真爛漫に、空気を作る人、見守っている人、でいいんだなとお父さんの話を聞いて、思いました。責任も負わなくていい、人の役に立たなくてもいい、その代わり、いつも笑顔で、目の前の今を、一生懸命に生きる。誰も、ご褒美をくれなくても、注目されなくても、それでいいと思う。認めてくれる人はいるんだなあと思うと、心の荷が下りたような気がしました。
明日から、気持ちを入れ替えて、猫になって、目の前のことに一生懸命に向かいます。
