10月24日(金)「今回の合宿は4日間! 第8回音楽合宿のスタート」

10月24日のなのはな

 音楽合宿も気が付けば第8回。
 徐々に近づくウィンターコンサートへ向けてコーラスの音入れ、ダンスの振り入れがされている曲も増えてきました。
 そんな中で今日は午後に『Bone For This』『No More Hollywood Endings』『Cool Cat』『Homai』『The Miracle』『Pate Pate』の全6曲を復習する時間をいただきました。
 私はすべてコーラス担当なので図書室でコーラスの猛特訓。

 まず初めに、お父さんに教わった発声練習からスタートしました。
「の」を低い音から高い音へ、高い音から低い音へ出すのを10往復。
 これをするのとしないのとでは声の出しやすさが全然違っていて驚きです。

 

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 今回の合宿では、「今までの曲を暗譜する」という目標があるので、楽譜を手放せるように一曲一曲集中して挑みます。

 『Bone For This』は夜の練習時間にギターアンサンブルや少人数ダンスの練習と被ることが多く、久々の練習になってしまいました。
 この曲には「I, you, we」と主語が変化しながら「このために生まれてきた」という歌詞が何度か出てきます。
 同じ傷を負い、なのはなに集まり、まだ見ぬ誰かのために未来に向かって生きている。
 そんな私たちとつながるものを感じ、気持ちのこもる曲。
 ですが後半に英語の歌詞をリズムよく歌う箇所があり、そこに少し苦戦してしまいます。
 何も見なくても歌えるように、リーダーのまなかちゃんが暗記時間を設けてくれ、何度も口ずさみ頭に入れていきます。
 そのおかげでかなり覚えることができました。
 コンサートまでには自信をもって歌えるよう練習を重ねたいです。

 『No More Hollywood Endings』はどこか怪しさを漂わせる格好いい曲。
 コーラスでは波のように「Ha」という音を伸ばす場所が多く、音の切り替えをそろえるのが難しいですが、きれいに歌えるとすごく気持ちがいいです。
 『Cool Cat』は大人っぽさがあるおしゃれな曲。
 ここの曲からは振り入れがされているのでダンスメンバーは抜けてしまいますが、踊ってくれているみんなと同じ気持ちでしっかり声を出していきます。
 トーンが暗くなりがちだと教えてもらい、みんなでピッチはもちろんトーンまで曲調に合う良いものにしていきました。
 星空や宇宙をイメージして歌いたいと言ってくれた場面があって、まなかちゃんの素敵な表現に合うよう意識して歌うことができました。

 

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 『Homai』は今までの曲と打って変わって、タヒチアンダンスの曲。
 ソプラノとあるとの掛け合いがあったりしてより一体感を感じられる面白い曲。
 まなかちゃんがプロモーションビデオの人の動きを教えてくれたりもして、具体的なイメージをもって練習していくことができました。

 『The Miracle』は最近音入れしてもらったので記憶には新しいのですが最後にテンポが変わったりしていて中々楽譜を手放すほどの歌い方ができません。
 ですがみんなで沢山練習を重ねて少しずつ上達していきます。

 あゆちゃんが、
「ユニコーンみたいな空想の奇跡じゃなく、砂漠の一粒の雨などの現実の奇跡(miracle)が歌詞となっているから、クリアに歌わないと嘘だよ」
 と話してくれていたことを教えてもらい、はっきりと音をイメージして歌うことに気を付けました。
 あゆちゃんのボーカルに歌い方を合わせるところもあり、なのはなとしてのコーラスが作られていくことが嬉しいです。

 『Pate Pate』も、繰り返しは多いですが意外と難しいです。でもかなり頭に入れることはできていて嬉しかったです。
 綺麗さよりも太陽のような輝く明るさを意識して、曲調やダンスの雰囲気を壊さぬよう意識して歌いました。

 

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 沢山の曲を練習していると時間はあっという間。
 多くの曲が盛り込まれていたので1曲の練習時間はわずか25分。
 ですがその短時間に覚える意識をもって集中して取り組み、切り替えて次々と頭に入れていけた時間が楽しかったです。
 ダンサーのメンバーも体育館で練習してくれていることを想うと、より一層気合が高まりました。
 こうしておさらいをしていると、本当にコンサートでは沢山の曲を演奏するのだなと思い、わくわくした気持ちになります。
 お客さんに気持ちを届けられるよう、一曲一曲を大切に練習していきたいです。

(ゆうは)

 

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 もっともっと深くなりたい。1つの曲でも、深くすることで面白さがあることを知った『オペラ座の怪人』の練習!!
 ビッグバンドで演奏する『オペラ座の怪人』を、今日の午前の最後に、あゆちゃんが見てくれました。その時に、あゆちゃんは『オペラ座の怪人』のストーリーを教えてくれました。
 その物語が、深く胸に刺さりました。あまり私の言葉ではうまく言えないのですが、この話を聞かせてもらい、凄く凄く共感し感動しました。

 これまで誰も自分を理解してくれる人がいなかった、愛してくれる人はいなかった。けれど、たった1人自分を理解して愛してくれる人が見つかった! だけどその人が幸せになるには、違う人と結ばれた方がいい、という葛藤のシーン。胸が痛いほどに、気持ちがわかるなあ、と思います。

 

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 自分も、なのはなに来るまで誰も自分や摂食障害の事を理解してくれる人、本当の自分を愛してくれる人がいなかったです。
 けれどなのはなに来て、自分や摂食障害という病気を理解してくれて本当の自分を愛して理解してくれる人達に出会った時の感動、うれしさ。けれどそれが自分の中の間違った感情で、自分は見捨てられるかもしれない、自分を愛してくれている人が自分から離れて自分は見捨てられるかもしれない、という気持ち。
 けれどその人が幸せならいいのか、というような葛藤の気持ち。
 私もそういう誤解はよくあった気持ちなので、本当に痛いほどオペラ座の怪人の気持ちに共感します。(ちなみに実際には、なのはなで見捨てられるとか理解されなくなるとか、全くそんなことなくて、自分の心に根ざしていた思い込みです(笑))

 

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 そして自分のしてしまった行為に絶望する気持ちも本当にわかるなと思って、こんなにも曲にストーリーに共感したのは初めてでした。
 そしてそれを聞かせてもらい、曲を聞いたり、楽譜を見る事で、その物語が楽譜から出てきて訴えているような気がしました。本当にストーリーを知るだけで全く違って聞こえてくる事に、凄くびっくりです。本当にたった1つの曲でも、ものすごく奥が深く、自分はこれまでその深さに全く気付いていなかったです。

 

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 それと、正直、自分はいままで楽器演奏が苦手でした。けれどそれは浅いところでとまっていたから、もっと深くしようと思っていなかったから、イメージがなかったからということに気付きました。
 今日のストーリーを聞かせてもらい、ストーリーを思いながら演奏したり、もっと深く演奏しようと思う事で本当に演奏が面白くなりました。
 これから、もっともっと深い演奏をしたい。『オペラ座の怪人』に、この素敵な感動的な物語をのせて演奏します。

(かのん)