「そこへみんなで本気で向かう」 うたな

10月4日

 『Bohemian Rhapsody』の振り入れがありました。
 私は今回、この曲のフォーメーションや振りの解読をさせてもらいました。自分自身が振りをすでに知っている状況にあるのが初めてでした。
 だから、初めに参考にした動画をみんなが見て、「すごい! きれい!」と感動している姿、だんだん動画に見たダンスの形に近づいていく姿、小さな動きまでそろえようと一生懸命な姿に涙が出そうになりました。ダンスをすることと同じくらい、ダンスを組み立てていくこともこんなに素晴らしいことなのか、と感じました。ダンスに関わってきたのは長かったけど、こういう感じ方をしたのは初めてです。
 この初めてが、なのはなでできてよかったと心から思います。コンテストとか、運動のためとかではなくて、自分たちの回復の延長線上として、まだ見ぬ誰かに魅せるための表現として。共通の目的をもった仲間とだったから、気持ちが同じ場所に存在していて、「これがつくりたい」という意思がそのままみんなに伝わって、そこへみんなで本気で向かったからだと思います。
 ももかちゃんに「リフトで上がる役、お願いします!」と言ったら「鍛えるから任せて!」と言ってくれました。私の解読が甘かった部分を、のんちゃんやふみちゃんやさとえちゃんがカバーして一緒に考えてくれました。今日のみんなのどの瞬間を切り取っても鮮明に覚えていて、みんなの目がキラキラしていて、かっこよかったな、と思います。私自身はすごく力不足で迷惑をかけてしまったけど、やっぱりダンスに関わるって本当に楽しいなと思いました。

 昨日の集合のことになるのですが、「見返りを求める『好き』」について教えていただきました。見返りを求めてしまうから、叱られること、嫌われることが怖くなる。求めなければ、この世に同時に存在している、ただそれだけでうれしいと思える。それを聞くと、私は誰に対しても見返りを求めていたのだな、と気づきました。それはきっと親に対してもで、「自分のことも好きでいてほしい、捨てられたくない」という考えがあったうえだったのだと思いました。
 求めよさらば与えられん、という言葉も教えてもらいました。好きって思い続けて、見返りがなくてもただ好きな気持ちがあったら、返ってくるものなのかもしれません。そうやって考えて、サバサバと生きられるような人でありたいと思いました。私はまだ、人間関係のとりかたが理解できていない、正しいものが実践できていない。もっと頑張らないと、と思います。