「金時太鼓練習」 あや

9月25日

 夜、相川さんが帰ってきてくださっていて、凄くびっくりしました。2週間ほど前に帰ってきてくださって、次お会いできるのは来月かなと思っていたのですが、こんなに早くお会いできたのが嬉しかったです!

 ↓最後まで書き切れていなくて、前回の太鼓の時のことからの日記になっています。
 〇前回の太鼓
 今は曲メインの練習で、曲を最初から通したり、小節に分けて演奏するという練習をしています。
 最近、ももかちゃんに週2回、練習に付き合ってもらっていたり、りなちゃん、のんちゃんも練習を見てくれていたのですが、みんなと曲を通した時、全く叩けませんでした。練習に付き合ってもらっていたのに、叩けなかったことが申し訳なくて、悔しくて。11月からは、コンサートの通し練習が始まるため、(みんなとコンサートで演奏したい。早くみんなに追いつけるようにしないと、基礎を入れないと)という焦りもあり、不安が押し寄せてきました。

 コンサートに対しての不安な気持ちが広がっていた時、竹内さんが、太鼓のリズムを口に出しながら叩くこと、まずはゆっくりなテンポで、腕を大きく上げて一つひとつ丁寧に打てるようにすることを教えてくださいました。
 竹内さんが、
「みんな最初は打てないけど、練習を重ねたら絶対できるようになるから自信もって」
 と笑顔で言ってくださいました。竹内さんの優しさや笑顔が本当にありがたくて、嬉しくて、凄く救われました。竹内さんができるようになることを信じてくださっているのが分かって、絶対打てるようになりたい、と増々思いました。太鼓に行かせてもらう度、竹内さんがもっともっと好きだなと感じます。

 ももかちゃんも気持ちを沿わせてくれて、「一緒に練習しよう、できるようにしよう!」と言ってくれたことが嬉しかったです。竹内さんが教えてくださったように、ゆっくりのテンポで、口で歌って叩いてみました。最初は、リズムがごちゃまぜになったりもしたけれど、回数を重ねていくうちに、打てるようになったり、手も上がってきたように感じました。竹内さんが練習を見てくださったことが、とてもありがたかったです。

 太鼓は楽譜でなく、口伝承で伝わってきたということを教えていただきました。五線譜では、ただリズムが分かるだけだけど、口で歌うと、強弱などの細かいニュアンスまで分かるということを教えていただきました。口に出しながら叩くことで、強弱を意識できるようになるのだなと知って、歌うことが凄く大切なのだなと思いました。これから個人練習をする時も絶対、歌いながら叩こうと決めました。

 週2回だけの練習では足りなかったです。まだ、楽譜に合わせて、正しいフォ―ムで打つことで精一杯で、表現するというところまで至っていないので、空き時間をフルに使って上達したいです。

 〇昨夜の太鼓
 今までよりも、叩きやすくなっていました! 先週、竹内さんに教えていただいたゆっくりのテンポで、歌いながらの練習をしていた成果を感じて、竹内さんが教えてくださったことが本当にありがたかったです。
 みんなで合わせている時も歌いながら叩くと、混乱しにくかったり、より頭にリズムが入ってくるように感じました。こんなに曲を通して、一連を叩けたのが初めてで、本当に嬉しかったです。先週の太鼓後も、ももちゃんやのんちゃんが練習に付き合ってくれて、1小節ずつ細かく見てくれて本当にみんなに助けてもらっていて感謝の気持ちでいっぱいです。
 太鼓から帰って来た後、ももちゃんが「今日どうだった?」と聞いてくれました。今までよりも叩きやすくなっていた! と伝えると笑顔で「よかった!」と返してくれて嬉しかったです。いつも気持ちを沿わせてくれて、私もコンサートで一緒に叩けるようにと気にかけてくれているのが本当にありがたくて嬉しいなと思います。

 金時太鼓に向けて、練習の最初にみんなが4曲くらい、曲を通しているのですが、その時間にどのくらい腕を上げるのか、手首はどうやって使うのか、正しいフォームや身体を使って叩く方法を近くで見せてもらえる時間がありがたいです。
 お父さんが、料理屋さんで修行する時、1年目はお皿洗いなどで何も触らないけど、近くでやり方を見ていて、2年目に調理台に立ったらその時はもう出来るようになっているというお話をしてくださいます。このお話のように、みんなの打ち方を真剣に見て、私も綺麗な叩き方を盗めるように一瞬一瞬を真剣に見ていたいです。
 まだみんなについていくのに必死で、正しいフォームや手首の使い方ができるようにはなっていなかったり、強弱をつけられていないので、練習をがんばりたいです。
 音だけでなく、腕の高さも揃っていてこそ、なのはなの演奏だと思うし、感動する演奏になると思うので、私もみんなと同じ高さで、同じ気持ちで叩けるようになりたいなと思います。

 昨夜は、『雷神の宴』の譜読みが全部終わりました! 15ページあるのですが、もうラストまで来たことが驚きです。最後はテンポが凄くゆっくりから加速していくのが面白いなと感じました。
 りなちゃんのうちわ太鼓が本当に「宴」という感じで、凄くリズミカルです。うちわ太鼓はいくつかの太鼓が一セットになっているのですが、叩く太鼓が違うだけでも、音色が全く違うものになるのが驚きでした。
 また、ゆきなちゃんのドラを竹内さんが考えてくださっていました。ドラのシャーン! という音が凄くかっこよくて、それを叩いているゆきなちゃんも凄くかっこいいです。ドラがあるだけで迫力が何倍にも増すなと思います。

 太鼓は同じリズムが繰り返し行われるところが多くて、数えていないとどこを叩いているのか分からなくなってしまいます。でも、数えていたら内に籠ってしまいそうだなと思い、早いうちから全体の流れや楽譜を頭に入れて、叩いていても気持ちを外に向けられるようにしたいなと思います。
 みんなの太鼓を叩いている表情や空気感が凛としていて、本当に美しくて、強くて、綺麗で、私もみんなのように演奏できるようになりたいです。コツコツと練習がんばります! 
 
 今日は久しぶりにゆったりモードの時間をもらいました。やりたいことがたくさんあったので、たっぷり時間をもらえたことが嬉しかったです。やることがたくさんあることが、たまに大変! となる時もあるけれど、やることがたくさんある方が毎日とても充実しているなと思います。
 コンサートに向けてギター、太鼓、三味線と楽器練習詰めの毎日がとても楽しいです!